Love is stronger than pride.

愛はプライドより強く
　　　　　　幻冬舎
　　　　著辻　仁成

最近本読んでないなぁって思って図書館で借りてきた１冊です。

作家志望のナオトとレコード会社でバリバリ働くナナは婚約してるんだけど、最近はすれ違いの生活になってて、そんな時にナナの前にストレートにナナに対して愛を伝えてくる写真家が現れる。
ナナもナオトもお互いを大切に思ってるのに不器用だし、変なプライドが邪魔してうまくいってなくて、最終的にナナは写真家の方に行っちゃうし、今カレがいるくせに、元カレであるナオトに依存してくるアキコは自殺しちゃうし、さんざんです
まあ最後にどんでん返しがあるわけですが・・


文章はすごく読みやすいし、表現自体も飲み込みやすい。
だけど、表現されてる内容の奥深くまで理解するのは結構大変な感じでした。
作品全体を通して乾いた風がゆっくりふいてる感じで何だか悲しいような寂しいような印象。
登場人物の感情はすごく伝わってきやすくて、だから読んでて痛くてもどかしかったです。

辻仁成の文章は結構好きかもしれない