クラブと部活そして教員の働き方改革
今、学校の部活動のあり方が揺れている。そりゃあそうでしょう。中学校教員の半数が過労死危険ラインを越える長時間勤務を強いられている。長時間労働の主因の一つが部活動である。4月にサッカー部顧問に就任すると、年間を通して長時間労働がついてくる。しかも土日の練習、試合、大会のおまけつきである。部活動のあり方を無視して教員の働き方改革は考えられないからだ。
自分はサッカーを教えたくて教員を目指した。サッカーを教えるには部活動での指導しかなかったのである。自分が育った時代(1960〜70年代)はサッカーをプレーするにも指導するにも部活動しかなかったからである。1977年に大人のクラブを立ち上げたのも、自分が学校を卒業すると自分がプレーする場がなくなったからだ。自分がプレーするには自分でクラブを立ち上げるしかなかったのである。
1996年にクラブに少年の部を立ち上げた。それであらためて分かった。スポーツは地域のクラブで行うものだ、という極めて当たり前のことが。
今では部活動改革について以下のように考えている。
①小学校部活動の廃止(驚くことに、愛知県、豊田市では小学校部活動がある)
②中学校部活における朝練習の禁止
③中学生の部活動参加の自由
④中学校教員に部活動顧問を強制しない(顧問は拒否できる)
⑤新任教員や臨時教員に部活動顧問をさせない
そうはいっても部活動にもニーズがあることも分かる。豊田市では、少なくない中学校が選手登録は学校で、指導はクラブで、という流れができている。自分はこれにも以前は反対してきた。理由は明確である。部活動大好き教員が部活動の行き過ぎややりすぎをごまかすために、17:00までは部活動、17:00からは「クラブ」として活動するからである。
自分のクラブのことを少し紹介してみよう。完全に「登録は学校、指導はクラブ」になっている。毎週火曜、木曜、土曜にナイター練習を18:30〜20:30に地元の中学校で実施している。指導するのはFCのスタッフ。教員は参加しない。日曜日の試合にも教員は来ない。 これだけでも教員の働き方改革におおいに貢献していると思う。中学校の大会にはFCのスタッフが外部指導者登録してベンチ入りもする。
そこにはお互いのリスペクトがある。学校の顧問は「この部活登録の選手たちは地元のFCが手塩にかけて育ててくれた選手たちだ」と、理解してくれている。一方FCのスタッフも部活動の顧問とよく相談して指導をしている。
この豊田市のやり方は部活動改革の一つのモデルになるのではないか、と最近思うようになった。
今、学校の部活動のあり方が揺れている。そりゃあそうでしょう。中学校教員の半数が過労死危険ラインを越える長時間勤務を強いられている。長時間労働の主因の一つが部活動である。4月にサッカー部顧問に就任すると、年間を通して長時間労働がついてくる。しかも土日の練習、試合、大会のおまけつきである。部活動のあり方を無視して教員の働き方改革は考えられないからだ。
自分はサッカーを教えたくて教員を目指した。サッカーを教えるには部活動での指導しかなかったのである。自分が育った時代(1960〜70年代)はサッカーをプレーするにも指導するにも部活動しかなかったからである。1977年に大人のクラブを立ち上げたのも、自分が学校を卒業すると自分がプレーする場がなくなったからだ。自分がプレーするには自分でクラブを立ち上げるしかなかったのである。
1996年にクラブに少年の部を立ち上げた。それであらためて分かった。スポーツは地域のクラブで行うものだ、という極めて当たり前のことが。
今では部活動改革について以下のように考えている。
①小学校部活動の廃止(驚くことに、愛知県、豊田市では小学校部活動がある)
②中学校部活における朝練習の禁止
③中学生の部活動参加の自由
④中学校教員に部活動顧問を強制しない(顧問は拒否できる)
⑤新任教員や臨時教員に部活動顧問をさせない
そうはいっても部活動にもニーズがあることも分かる。豊田市では、少なくない中学校が選手登録は学校で、指導はクラブで、という流れができている。自分はこれにも以前は反対してきた。理由は明確である。部活動大好き教員が部活動の行き過ぎややりすぎをごまかすために、17:00までは部活動、17:00からは「クラブ」として活動するからである。
自分のクラブのことを少し紹介してみよう。完全に「登録は学校、指導はクラブ」になっている。毎週火曜、木曜、土曜にナイター練習を18:30〜20:30に地元の中学校で実施している。指導するのはFCのスタッフ。教員は参加しない。日曜日の試合にも教員は来ない。 これだけでも教員の働き方改革におおいに貢献していると思う。中学校の大会にはFCのスタッフが外部指導者登録してベンチ入りもする。
そこにはお互いのリスペクトがある。学校の顧問は「この部活登録の選手たちは地元のFCが手塩にかけて育ててくれた選手たちだ」と、理解してくれている。一方FCのスタッフも部活動の顧問とよく相談して指導をしている。
この豊田市のやり方は部活動改革の一つのモデルになるのではないか、と最近思うようになった。