レトロ絵日記 de 街さんぽ

レトロ好き主婦の街歩きや喫茶店絵日記など。現在、新旧の画像をまとめています。忙しい方はイラストだけ見てくださいね(^^)

静嘉堂文庫美術館 世田谷最後の展示「旅立ちの美術」展

2021-04-23 | 美術館・ミュージアムなど



地元世田谷・静嘉堂文庫美術館 です。

 来たる2022年、創設130周年・美術館開館30周年を迎える静嘉堂は、美術館展示ギャラリーを丸の内の明治生命館1階に移転します。丸の内は、静嘉堂文庫創設者・岩崎彌之助が美術館建設を夢みた場所です。
移転は、三菱創業 150 周年に当たる 2020 年(令和2)の記念事業の一環として行うものとのことです。

世田谷では最後の展示『旅立ちの美術』展(2021年4月10日~6月6日)を見に行ってきました。

 前期(4/10~5/9)は、静嘉堂が所蔵する《曜変天目(ようへんてんもく)》、《禅機図断簡(ぜんきずだんかん) 智常禅師図(ちじょうぜんじず)》など国宝7点を一挙に公開します。これは平成10年(1998)の「静嘉堂・国宝展」以来23年ぶり、しかも展示室に一堂に会するのは初めてのことです。
※後期は国宝3点に加え、重要文化財《聖徳太子絵伝》を修理後、初公開いたします。


二子玉川駅からだと徒歩20~25分ほど。(東急バスが出ています)
岡本静嘉堂緑地は、国分寺崖線の一角にあり、もとは岩崎家が所有する庭園であったもの。
住宅街に ビックリするくらい貴重な自然が残されています。


静嘉堂文庫 東京都選定歴史的建造物
設計者 桜井小太郎 建築年 大正13(1924)年4月



静嘉堂文庫美術館


美術館から庭園を眺める



美術館左手には ジョサイア・コンドルによって建てられた岩崎家廟堂があります。




展示は撮影禁止なので ポストカードから。

国宝・曜変天目(稲葉天目) 南宋時代・12~13世紀
何度見ても素敵…  丸の内でも愛されてね…



河鍋暁斎 『地獄極楽めぐり図』は、5場面ずつ毎週火曜ごとに展示替えをし、40図全てを展示。ポスター、チラシに掲載の『極楽行き列車』の場面は、6/1~6/6のみ展示とのことです。

近所の美術館移転で悲しかったんですが…
「旅立ち」というテーマ… 良かったです。
人も美術品も 悠久な時間のなか 別れと出会いを繰り返してきたんだなと思いました。

◇「旅する静嘉堂」のコーナーから 購入したポストカード
岩崎彌之助高輪本邸(現・関東閣) ジョサイア・コンドル設計 
明治41年施行  
外国の絵画の1シーンのようですね~


 おまけ
さてさて 初めて行くかたはほとんど気づかないのですが 美術館の右側に「庭園入口」への小さな階段があります。


階段を抜けると眺めのいい高台の庭園が広がっていて密かに「秘密の花園」と呼んでました。 

梅と水仙の時期には特に綺麗だったので 思い出の写真を。


※ 移転施設は美術館の展示ギャラリーのみであり、美術品の保管管理・研究閲覧業務、並びに静嘉堂文庫(書庫)、敷地・庭園の管理業務は、現在の世田谷区岡本にて継続して行われるそうです。(2021年2月報道)



今回は 東京ミュージアム・ぐるっとパス2021 を利用して パスのみで鑑賞しました。
近くの五島美術館も使えます 後期の展示も見に行こうと思います

静嘉堂文庫美術館
世田谷区岡本2‐23‐1

 静嘉堂は岩崎彌之助(三菱の二代目社長)が創設し、と岩崎小彌太(三菱四代社長)が拡充したものです。大正13(1924)年、小彌太は父の17回忌に際し、ジョサイア・コンドル設計の納骨堂の側に現在の静嘉堂文庫を建てました。
父子によって収集された古典籍、絵画・版画、陶芸、陶磁器、茶道具、刀剣、仏教彫刻など、国宝7点、重要文化財83点を含む、20万冊の古典籍と6500点にのぼる東洋古美術を所蔵しています。



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