WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

グローブ

2009-06-23 | Diary
息子の野球クラブでは最近、
放課後に練習がある。

グローブだけ持って今日も参加してきた。
私が仕事から帰ってくると・・・
「パパ、明日学校に行きたくない」
「なんで?」
「野球の練習でグローブをバカにされた」

彼が今使っているグローブは安い通販で買った親子グローブの小さいもの。
実はこの7月の誕生日プレゼントにと思って、
既にミズノのグローブを買って隠していた。

「何を言われたん?」
「そんなおもちゃ箱から出してきたようなグローブで、球が捕れるんか」
などと同級生の二人から言われたという。

沸々とわいてくる怒りを感じながら、
「そんなしょうもない奴らのいるクラブなんて辞めるか?」
とつい言ってしまう。
自分に言われるよりも息子がそういったことを言われたということが辛い。

つい子供の悪ふざけといってしまえば、それまでのものかと思う。
小学校4年生。そういう時期だ。
でも心無い発言に息子は傷ついて、
帰ってきて泣いていたと姉の報告。

よく話をきいてみると、
帰ってきた時は、辞めたいと思ったらしいが、
でもやっぱり野球がしたいという気持ちの方が強いという。

早速新しいグローブを出してきて、
「これ明日から使いな」
「買ってあったん」
とうれしそうな息子。

世間のどうしようもない奴らの洗礼を受けた日だった。

それにしても・・・
この道具やユニフォームや何でもを、
すぐに子供に買い与えるこの風潮はなんだろう。
もっともっと大事なこと。
他人を思いやる気持ちなんかを、
野球を通じて教え学ぶべきが、本当なのではないか。
なんでもすぐに子供に買い与え、
結果モノを大切にしない我慢のきかない子がはべる。
世の中をダメにするのは、
こんな教育なのではないか。

「もし本当に辞めたいと思ったときは、
いつでも辞めたらいいからね」
と新品のグローブの感触を確かめている彼に、
そっと言葉をかけた。

4 コメント

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同じ事 (通勤ちゃりだー)
2009-07-06 15:57:32
私も、子供のチームメートに使っているグローブがダサイと言われました。
子供はメーカー物に弱いんでしょうね。
知ってるメーカーならよし、知らなければ
それだけで駄目、ダサイと言う言葉に繋がるようです。
最近の子供達、心が未熟のわりに口は達者になる
傾向にあるようです。
野球が心を成熟させてくれればいいですね。

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通勤ちゃりだーさまへ (森の音)
2009-07-06 21:36:10
私が子供の頃は野球は休み時間や、
放課後に必ずやる芸のようなものでした。
そんなに立派な道具もなかったし・・・

今やプロ並に道具をきちんと揃えて、
ちょっとやりすぎではないかと思う節もあります。

なんかそんなに気合入れなくても
楽しんで野球をさせてあげたいなと
ついつい思ってしまいます。

窮屈な時代ですね。
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Unknown (トムノグ)
2009-08-28 20:32:17
同感ですね。
道具や服装から入る活動、大人側の押し付けでしょうね。
うちの近くの少年サッカーでもプロ顔負けのユニホームやバック、スパイクを身につけています。
見るとコーチや親が子供以上に立派なスポーツウエアです。
もう何とも言えない状況です。
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トムノグさまへ (森の音)
2009-08-29 20:59:28
格好ばかりつけて
技術が伴ってないと
私なんかは恥ずかしいと思うのですが…

何か格好で同族意識を強化しているような気がします。
少しはみ出した者がいたら
仲間外れにしていじめる。
簡単な構造に日本人のファシズムを感じます。

残念ながら、息子は最近退部しました。
ほかにも色々嫌がらせを受けていたようです。

親としても、
この集団についていけなさを感じていたので、
よかったと思ってます。
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