WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

アイ、トーニャ

2018-05-06 | Movie
17本目に観たのは「アイ、トーニャ」。
ナンシー・ケリガン殴打事件というフィギュア・スケート界最大のスキャンダルの内実を描いた。

1994年のリレハンメルオリンピックを前にして起こった衝撃的な事件。
アメリカのフィギュア・スケート界でしのぎを削っていた、
ナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディング。
そのナンシーが何者かに膝を殴打されるというとんでもない事件。
その首謀者としてトーニャ・ハーディングが容疑者として浮かび上がる。

そして、リレハンメルオリンピックに出場するのはするのだが、
演技の途中で靴ひもが切れたと言って泣いて審査員にアピールして、
やり直しをさせてもらう。




この事件やトーニャの演技は当時かなり話題になったので、私も覚えている。

この映画は事実にもとづいた映画ではなく、
トーニャとその夫のジェフの証言による強引な事実に基づいた映画である
と最初のクレジットに出てくるように、
どこまでが本当かどうかはわからない。

虐待されて育てられたトーニャ。
愛情のかけらも見せない母親役を、
怪演するアリソン・ジャネイの演技も見もの。

DVを振るう夫のジェフや狂っているんじゃないのと思うその友人のボディガード。
ろくな登場人物は出てこない。

しかし、この人生をいきるしかないトーニャは、
アメリカ人で初のトリプルアクセルを決めて、
その技術は認められる。

しかし点数は伸びない。
審査員に言われる。
「フィギュア・スケートには品格も大事なのよ」
つまりそれって今までの生きてきた環境が悪いって
言われてることにほかならない。

かといって、彼女に同情する余地もないが、
この映画を見る限り、
本当に彼女が殴打事件の首謀者だったかはわからない。

法廷で「私からスケートをとったら何も残らない・・・」
と訴えたシーンにはじんときた。

主演のマーゴット・ロビーはこういう下品で毒のある女性を、
人物を演じさせたらものすごい適役。
「スーサイド・スクワット」のハーレクイン役とかも良かった。
いけ好かない女のなかに、時々ハッとするほど美しい表情をする。

私の中では映画としての評価はかなり高いです。

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