自国生活・ジコクフッカツ

日本ってすごい。

家出猫と、がははのおじさん

2009年01月04日 | Weblog
今日は、ソファにひっくり返って、テレビ三昧。

建物の上階ということもあって、部屋の中はちょっと汗ばむほど、暖かい。
昼頃には、ベランダの窓を全開にすると、少し冷たい風が入って気持ちいい。
隣には「がははっ」と携帯電話で話す、おじさんがいる。
おじさんも、窓を開けているようで、ベランダづたいに、話し声がはっきり聞こえる。

「がははっ」をバックグラウンドに、フランス映画を観ていたが、夕方近くになると少し風が冷たくなった。
窓を閉めようと立ちあがって、ぶっ飛んだ。
家の中から、猛慌てで出て行く、グレーのぶっ物体がぁ~!

ソファの後ろをまくる滑り込んで、窓の外へ飛び出ていった。
まるで、3塁打で、2塁を丸く走り抜けていく、ものすごい速さのランナー。
すぐにベランダを見てみると、その物体はすでに消えていた。

これはきっと、最近頻繁に来る、がははのおじさんの飼い猫。
ジーッと、ベランダを眺めていると、今度は、排水溝の開いたところから、無理やり体をねじって入り込んでくる猫が居た。
やっぱり、がははのおじさんの飼い猫だった。

ちょっと、あんた、家出してきてるわけ?
がははのおじさんと住むのがそんなに苦しいの?
でも、こっち側に来るってことは、不法侵入じゃない。
猫に聞いたって、分かるわけが無い。

さて、この猫。どうしようか?
別に動物好きの自分にとっては、猫の不法侵入はかまわない。
しかし!さっきみたいに、勝手に家に上がり込んできて、慌てて出て行く際に、
もし、我が家のベランダ側で、墜落してあの世に行ってしまったら...。
がははのおじさんが殴り込んでくるのか?

もし、我が家の大切なテレビに、猫さまの爪跡が入ってしまっても、がははのおじさんが、モンスター・ペアレンツだったら、弁償どころか、逆に殴り込まれるのか?

あれだけ、周りを気にすることもなく、大声で、がははっと話すおじさんが相手。
手ごわそうだ。
想像しただけでも、恐ろしい近所づきあいの難しさを感じる。

やっぱり、直接交渉は止めよう。
今度不法侵入されたら、猫様をダンボールに入れて、管理事務所に持っていこう。
もし、がははのおじさんが殴り込んできても、「へぇ?あぁ~、猫だったら、誰のか分からなかったから、大家さんに渡した」とお馬鹿な振りをすればいい。


そうだ、ダンボールを用意しておこう。


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