いつかの花が咲いて

彼岸花の繊細
真心で祈れば
距離は無くなる

いつかの歌に今よりもっと
小さなわたしたちがいて
あっという間に匂いも夢も
思い出すような届きかたをする





わたしよりあなた
だいじに思う気持ち

届きたいと苦しむうちは
まだまだなんだろう

それでも

安心していたらいい

いつかの花が咲いて
たちまち愛しい腕の中へ

さしだされた永遠

楽しく聡明な言葉が
とても似合う表情をしている





出逢った頃の情熱と
月日の重なりあう音色が
わたしをずっと静かにさせて

永遠になろうとしていた心に
あなたから朗らかにさしだしてくれたの

螺旋

あの痛みはあの時の踊り場での出来事





ひとつひとつ想い出をパッキングして並べた





あの寂しさはたった今のための豊かな出来事


海風に螺旋階段をふたりでゆくようになってから

清浄な空気が肺に染みこんでは夜明けを迎えた