思い出とこれから

「待たせてごめんね。
忙しい中でも君のことは忘れていなかったよ。
ずっとここから君の手を握っていたよ。
信じていてくれて、ありがとう」





何度か時のほとりにきました
気持ちを涼やかにするほど
はっきりと伝わる愛がありました

あなたとわたし　絆と豊かさ
揺れる柳と風　思い出とこれから

認めよう

星の瞬きに見惚れるように
この世すべての命のありのままを認めよう





だってあなたは素敵だもの
可愛い花のようだよ
綺麗なみずうみのようだよ

その事実はわたしをすっかり温めたの

風にのせた解放

まとう衣服を羽根に
心の錨を羽根に
風にのせた解放

拘泥を消し去る陽射し
素直を浮かべる眼差し

ありふれた毎瞬がときめきで輝きだす

てのひらの上で

言葉の向こうにある
たおやかな想いに
今この時が救われている

星がまわる

時折頬に感じる
遙かな宇宙のリズムが
ふたりのてのひらの上で刻まれる

ふたたび

いつか聴きそこねた言葉がふたたび降りてくる





あの時の言葉が息を吹き返してたった今この場に甦る

キャッチする君が

「ねえねえ　教えて」
「知らないよ　君が見つけるんだよ」
「だってもう　ふたりだよ」
「それでも　君が見つけるんだよ」





「あ！　虹だ」
「綺麗だね　良かったね」
「本当　見過ごさないで良かったわ」

君のまなざしが鮮やかにキャッチする
ふたりのおとぎばなしに編みこまれる

「本当　見過ごさないで良かったわ」

あの時のわたし

あの時怒っているわたしが居たなあ
わかってくれないなんて酷い
嗤ってからかうだなんて酷い
あの時怒っているわたしが居たなあ
もう許そうかあの時のわたしごと
もう放そうかあの時のわたしごと
逢ったことのないマリア様だって
きっとこうして怒りを自分に溶かしている
あの時怒っているわたしが居たなあ
でもさようならあの時のわたしに言い続ける

新緑

とめどないからときめき
つらぬきとおすから愛

新緑がまぶしい雨の道を
しあわせな気持ちで歩く

とめどない生きる喜び
つらぬきとおす笑顔

新緑のようなあなたの心の襞を
しあわせな気持ちでつつみこむ

宇宙語だって構わない

宇宙と繋がっていたことを
繰り返し繰り返し
運命はわたしに伝えてくれていた

傷つきにわざわざ出向いたのも
別れのシーンに胸を破かれたのも
甘い果実の雫のような恋のはじまりも
大好きな人達からもたらされた幸せも

みんな繋がっていた





「そうだよ
君の言葉で話したらいい
宇宙語だって構わない」

わあ　驚いた
世界はヴィヴィッドに回っていくのね

まだまだ

しあわせはまだまだ　このなかにはいるから
わたしまだまだ　えがおになれるから





はちきれそうなゆめをください　ありとあらゆるばしょへ
てんかいしていくちからを　たずさえてまっています