裏の牛と草

そろそろあの命名師に会いに行けってことだな

コトバグルグル

2005-05-14 | 
回送電車がやってきて
明かりが消えると
向こうの影も見えなくなった

心臓の下のほうで響くコトバと、耳元にささやく言葉に挟まれて
有限な一個体のなかにあることばがうまく出ていかない

空を見上げる、そのやり方やタイミング、さえ、違うとすれば
同じものを見ているにすぎないのに
違う、と確信できて
ばらばらなことばもひとつになる

まわり道帰り道、ひとつになる朝までは
疑い続けてみればいい

走り続ける最終電車
始発電車が走り始めるその頃は
ひとつになって眠ればいい
平気な顔で乗るころには、またいつも通りに動いている