回送電車がやってきて
明かりが消えると
向こうの影も見えなくなった
心臓の下のほうで響くコトバと、耳元にささやく言葉に挟まれて
有限な一個体のなかにあることばがうまく出ていかない
空を見上げる、そのやり方やタイミング、さえ、違うとすれば
同じものを見ているにすぎないのに
違う、と確信できて
ばらばらなことばもひとつになる
まわり道帰り道、ひとつになる朝までは
疑い続けてみればいい
走り続ける最終電車
始発電車が走り始めるその頃は
ひとつになって眠ればいい
平気な顔で乗るころには、またいつも通りに動いている
明かりが消えると
向こうの影も見えなくなった
心臓の下のほうで響くコトバと、耳元にささやく言葉に挟まれて
有限な一個体のなかにあることばがうまく出ていかない
空を見上げる、そのやり方やタイミング、さえ、違うとすれば
同じものを見ているにすぎないのに
違う、と確信できて
ばらばらなことばもひとつになる
まわり道帰り道、ひとつになる朝までは
疑い続けてみればいい
走り続ける最終電車
始発電車が走り始めるその頃は
ひとつになって眠ればいい
平気な顔で乗るころには、またいつも通りに動いている