ジョニーアルバム

１９６３年６月９日。

このめでたき良き日に、
我らがジョニー・デップ様はご誕生になられました。

本名をジョン・クリストファー・デップⅡとおっしゃいまして、
ケンタッキー州オーウェンズボロで産声をお上げになりました。

当時は青い瞳に金髪だったと、ものの本にはございますが、
青い目のジョニー様も一目拝見しとうございました。
いえ、わたくしは今の瞳が好きですけれども。



ご幼少の頃のジョニー様でございます。


なんて可愛いらしい微笑みでございましょう。
ふっくらとお顔の色ツヤも良さそうで何よりでございます。




こちらは学校でご勉学に励まれるジョニー様。


まるで女の子みたいでございますね。
というよりも、女の子よりも可愛らしゅうございます。
しかもすでにこの頃から、目には哀愁がございまして、
わたくしのハートもこれにはイチコロでございます。




犬をお抱きになるジョニー様。


画像が少々小さくて失礼申し上げます。
腕に抱かれたワンちゃんもとてもお行儀がよろしくて、
ジョニー様の将来の髪型を先取りなさったような耳が、
大変キュートでございます。
ボーダーのお召し物もなかなかどうして。
ジョニー様の高貴な微笑みが素敵でございますね。




こちらが若き日の、実のお父様でございます。


『ベストルッキング』という大きな旗がございますね。
悪魔が腕を組んでいるのが気になりますが、
わたくしの感想などは気にせずに、ささ、次に参りましょう。




おもいっきり飛びますが、ウィノナ様とのラブラブ時代。


鼻と鼻というのも、オツなものでございますね。
お二人は結婚を夢見ていらっしゃいましたが、
この恋は若い二人の心に大きな傷跡を残して残念な結果となってしまいました。


遠い日のお二人の接吻でございます。


叶わぬ恋の残像は、なんとも美しいものでございますね。
わたくしの顔もなんだか斜めになってきそうでございます。




こちらは姪御様を抱くジョニー様。


ジョニー様の腕の中はどんなにか心地良いものでございましょうか。
考えることすらおこがましいことではございますが。
刺青の腕が怖くないのもジョニー様ならではでございます。



肩車をなさるジョニー様。


お子様好きが伝わってくるお写真でございます。
ジョニー様の肩車でウトウトしてみとうございますね。




変わってこちらはケイト様との蜜月時代。


モデルのケイト様と並んでも負けず劣らずのビジュアルぶり。
ご立派でございます。
この頃のお顔には、やはりどこかケンがございました。
激しい恋の行き着く先は、またもや孤独の海であったジョニー様です。




そしていよいよ、ヴァネッサ様との運命の出会いでございます。
見つめあい微笑みを交わす二人。


溢れんばかりの愛が見えるようでございます。
松任谷由実の『輪舞曲（ロンド）』が流れて参りました。
『♪キャンドルに灯をともしましょう　思い出みんな照らすように
あなたのくれた微笑で　泣き出しそうに見えるでしょう
おどけて頬を寄せれば　背中に置かれた手のひら
あなたの知らぬ傷跡も　雪解けに咲くクロッカス～♬』





『♪さあヴェール上げて初めての瞳で　誓いのキスに高く羽ばたかせて
さあページあけて名前綴ったなら　愛の証はフォルクローレになる～♬』




『♪奏でて消えないメロディ　思い出かき消すくらいに
誰とも出来なかったほど　幸せそうに踊りましょう
私を愛したことを　後悔はしていないかしら
あなたと紡ぐ年月が　たったひとつのタピストリィ～♬』





『♪あなたに抱かれ回る回るロンド　涙も夢もめくるめくフィエスタ
もう神様しか二人を離せない　語り継がれるフォルクローレになる～♬』



喜びとは溶けて落ちる　哀しみの上に揺れる炎～♬でございます。



自分で書いておきながら、胸が痛くなって参りました。
でも、ジョニー様の喜びが、わたくしの喜びでございます。
胸は少々痛みますが、本当でございます。




新しい家族を得て新しい人生を謳歌するジョニー様。


可愛い二人のお子様と美しいマイ・ガールに寄り添って、
幸せいっぱいのジョニー様ご一家でございます。



そしてこちらが、ジョニー様のお母様、ベティー・スー様。


お隣はお母様の再婚相手の方、義理のお父様でございます。
こちらのお父様の若い頃のお写真を拝見しとうございますね。
なかなかのグッド・ルッキングでございます。


以上、目新しいものの皆無なアルバムでございました。

これからのジョニー様の人生もまた幸せなものでありますようにと、
心からお祈りするばかりでございます。