Four Season Colors

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読書のよもやま(2024.02.05)

2024-02-05 | 雑文
「読むだけですっきりわかる世界地理 増補
改訂・最新版」後藤武士(宝島社)

現代日本においてとても一般的な、いわゆる
高等学校的なお勉強から離れて、不本意にも
長い年月が過ぎている。

なんだか最近は、これまで定着していた基礎
的な知識もあやふやになりつつあり、特に国
外、世界ともなれば、まず地図が怪しい。

大国はまだしも、(地理的な意味で)こまご
まとした地域は、位置と情報もそこそこ自信
なく、そもそも知識自体が古すぎる。

戦後のアジアについてを学ぶのもいいが、肝
心の今についていけなければ、である。

ということで、本屋で目に付いたので、知的
な好奇心というよりも、基礎知識の補強、ア
ップデートを義務目的な感じで購入。

本書はそうした期待通りに?、タイトルに相
違なく、学生向けにありそうな、楽しく学ぶ
何々、みたいな内容である。

それ以上でも、それ以下でもないのだが、今
ある国の成立、独立の経緯が端的に詳しく、
地理兼世界史総合的なお得感もあったり。

一つ一つの国についてはとても短いので、そ
うそう、この国はそうだよな、という感じで
サクサク思い出しと補強に勤しむ。

文体はフランクで読みやすいが、ややクセの
ある文体(ちょっとネットコラムっぽい?)
なので、合わない人はいるかもしれない。

仕方のないことであるが、地域による濃淡も
あるため、広く浅く、広く浅く、手っ取り早
く要点を知るための本。

こういう系の本を読んでいると、国外なんて
長らく行っていないし、特に具体的な意欲も
ないが、悪くないな、などと思う。

世界系の書籍の多くには、そうした魔力が籠
っている。

それはきっと、こうして得た知識を知識で終
わらせず、実として、それ自体を、そしてそ
以上を知りたいと思うから。

教科書から遠く離れてしまった自分たちのよ
うな中年世代も、こうした本で定期的に知を
得ることは、まだまだ楽しい。


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