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レダック アラコキ奮闘記 陸前高田チョビボラ日記(2)

2015-08-01 09:45:27 | 日記
② 「陸前高田カモメネット」の目標と代表Gさん
(「陸前高田カモメネット」とは、どういった団体なのか?)
詳しくは、この名でネット検索してほしい。最近(6月)、フェイスブックを使った資金集めの「Ready For」にエントリーしており、より端的に目標が述べられているのでそちらの一文を紹介する。
「陸前高田市で津波被害を受けた土地を農地に再生したい」。「私たちの団体は、自分たちの大切な故郷が東日本大震災の津波被害により、荒地状態になったままであることに耐えかね、再建を目指し立ち上がりました」。「被災直後から現在まで、荒地をボランティア(の手を借りて農地に再生しようと)・・(3月から12月まで活動し)・・・(は)国内外から延べ6千名以上に上っています」。(レディフォー 達成したようです 拍手👏)
 なお、「カモメネット」は団体名を指すとともに、その活動拠点、3坪ほどの建物と前の空き地やテーブル・トイレ等付属施設をも指す場合がある。


(代表Gさん)
Gさんから断片的に聞いていることをつなげると、陸前高田で生まれ育ち(父親は議員をしていたというからかなりの名家?)、建設の専門学校を出、長じては上京したという。しかし、未曽有の惨事に破壊されつくした故郷を再建すべく、震災直後から活動しはじめ、少しづつ福伏地区の土地再生の営みを始めるとともに、現在の活動拠点を手作りで作り上げたのが翌2012年だったらしい。
 デ、このGさん。御年70歳で、Gさんは爺さん、と言いたいところだが、何の何の、意気軒昂で、まだまだ元気な現役のヤッチャンに見える(失礼!)。しかも幼少のみぎりからこの地で過ごした期間は、相当なガキ大将、ゴンタであったようだ。だから、地元の人の多くを知っており、いたるところで挨拶を受ける。おまけに口数の多いこと、しかも口の悪いこと・・「東北人は寡黙で粘り強い」なんどと誰が言っているの?と思わせる。私たち相手の時、話によっては、のべつ幕無しに「この野郎」が乱発される。だから来訪したボランティアの中にも、唖然とする人が出てくるのはやむを得ないかもしれない。
 ところが、ボランティアのリピーターが絶えないし、支援者も多そうに見えるのは、Gさんのザックバランな性格とともに、目標実現に向けての、実に細かな気配りと、きっちりした仕事(?)ぶり、細やかな気遣いがあるからだ。もう5年目だ。雪の溶ける3月から12月まで単身赴任し、農作業を一手に管理し、ボランティア受け入れに関しても仕切らなければならない。植物を植え付ければ、雑草も伸びてくる。ボランティアがいてもいなくとも、草抜きは欠かせない。「来たい」と申し込んできた初めてのボランティアは迎えに行かなければならない、多人数の場合には、食事や宿泊施設の手配が必要だ・・・等々。
 それに、この年にしてよくマア、と感心させられることも多い。2年前に来た時はパソコンと格闘し、来訪ボランティアに助けられながら事務をこなしていたようだが、今回来たらReadyForの話だ。何のことかと聞くと、やりたいプロジェクトをフェイスブックの友人たちに呼びかけ資金調達するという何ともナウいことをやっているではないか。完全に旧人類はおいてけぼりだ。スゴイ!! 
陸前高田だけで津波は1700人の命を呑みこんだ。Gさんは声高には言わないが、その衝撃の深さはいかばかりか?そしてその復旧にかける活動は、いわばGさんの残りの人生をかけているように思われ、彼なりの津波へのリベンジであるかのようだ。


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