レダック マラソン編 堺市民マラソン10Kmに3度目の挑戦

2018-02-26 19:31:15 | 日記
◎ 2018年2月12日、堺市民マラソン大会が例年通り大泉緑地で開催された。毎年、建国記念日に開催されるこの大会は、今年で47回を迎えるほどの伝統があり、今は堺体育協会が主催する。大泉緑地は1周3080mの走路を持っており、普段から市民ランナーの姿を見かけることができる。今年のエントリー状況は、3Km完走をめざす完走マラソン1770人、競技マラソンとしては小学5年以上の3Km、15歳以上の10Kmがあり、概数800人であり、結構盛んな大会である。

◎ 私レダックは、高校・大学で長距離を走っていたがあれから半世紀以上たつ。この間大病も経験し、いわゆるメタボになったので、退職後、ジムで少しの筋トレとランニングをしている。マシンに乗って30分のジョギングをしていたのだが、古希を迎えることを契機にして、この大会のことを知り、2015年から参加した。(このことについては、私の「レダック ピ-スボートに乗る」のブログ、検索 「レダックのアラコキ奮闘記 10Kmに挑戦」及び「マラソン編その3」をお読みいただければ幸いです。)

◎ 上記ブログにも書いたが、ジムのランニングマシンは利用者が多く、予約しておく必要があり30分が限度である。半世紀前なら10Km33分台で走ったが、今なら5Kmがやっとである。それに持たない。まずは10Km走れるように、ジムでの時間の過ごし方を変え、筋トレは上肢・下肢・体幹の各1つにとどめ、30分を2本走ることを目指した。もちろん混み具合があるので、何分か待たねばならぬ。野外走をすればいいのだが、寒すぎる。それでも、2本走れば、9Kmくらいは走れるようになったので、エイジラン(age run 10Kmを年齢の時間で走ること、だから還暦ならば60分=1時間)のつもりでやれば、72分だから何とかなろうと腹をくくった。
 一応、取らぬ狸の皮算用をしておこう。1回目の2015年は61‘22“、16年64’48”、(去年17年 札幌雪祭り旅行で不参加)であった。このコースは1周3080mで3周 +αなので、等速ではないが2015は1周19分ペースで57分+α、2016は1周20分ペース+αであったから、今年は去年走っていない分も考慮すれば1周22分ペースで66分、+αが5分として71分、これならいける!とヤル気になったレダックであった。また、ジムのインストラクターのA子さんが、このごろ2本目を走っていることに気付いて話をしていたら、彼女もこのジムの利用者の何人かも出場するということであった。一度走った時は55分というから、レベルが違う。若いって素晴らしい!

◎ 当日を迎えた。新聞を取りに玄関を開けると、雪が積もっている! 何度目かの強烈な寒波襲来で、わが街羽曳野市でも夜中に降雪したようだ。天気予報では、最高気温は5℃らしい。となれば、今日のポイントは寒さ対策だ。この年だから血圧、心肺機能によほど注意しなければいけない(高血圧対策の降圧剤を欠かせない体なのです)。こんな雪の降るような日に走って倒れたら、「年甲斐もなく・・」と失笑を買うかもしれない、それだけは避けたい・・なんどとあられもないことまで考える。ウォーミングアップの服装は? ゼッケンをつけるシャツは長袖にしようか、出走は12:30なので飯と飲料はどうする?などと思い悩む。(北陸・北日本では記録的豪雪で多大の被害が報じられておりというのに、何とも申し訳ないほどの脳天気な話ではある、と思いつつ・・)

◎ 10Kmのスタートは12時半、受付はその1時間前までだから11時ころには着きたい。家から5Kmほどあるので家族の協力が必要だ。妻に車で送ってもらう。帰りは長男に来てもらおう。家でウォーミングアップの服装に着替え、終了時の荷物を積み込む。会場コースは家族連れで走っている人や応援で活気に満ちていた。受付でゼッケンと参加賞のタオル、プログラムを受け取り、今度は荷物預かり所に着替え類を預ける。噴水のあるスタート地点にジョッギングで向かう。ジムのA子さんや他の利用者にも出会う。よく見かけるIさんは、長い距離のレースによく出ているようだ。もう二人はよく知らないが、やる気が感じられる。お昼だからマシになったとはいえ、やはり寒い、着込んでいるのに汗をかかない。アップ不足かもしれない。軽く50mくらいの流し(フロート)を繰り返す。

◎ 12:20コール(出走最終確認)があった。男250人女100人、同時スタートだ。(シニア割引は無い。当たり前か?と、しょうもないことを考え気を紛らわせているうちに)スターターの「3分前・・、2分前・・、1分前」の声。やはり、それなりの緊張感が漂う。ピストル音が鳴る。30分+αくらいで優勝、上位を目指すランナーは前で飛び出したんだろう。押し合わない程度で真ん中あたりからゆるゆる出ると、沢山の人が次々と追い抜いていく。「焦らない、焦らない」と言い聞かせる。200mほど先の一つ目の橋まで少し登りになっている。初めだから難なく?クリア。橋からはなだらかな下り。そのうち本来のゴール地点、800m弱しかきていないので、まだデジタル表示板は機能していないし、給水も無い。2年前、3年前の経験があるので、大体距離感と、登り下りのコース状況に戸惑いは無かった。次々追い抜かれていっても、特に焦りはなかったが、2Kmくらいで、同じジムのIさんが追い抜いていく。ジムでのマシンでは、「えらい、ゆっくり目ですね」と声をかけたが、「A子さんは、スタートから飛び出していった」との返事でコミュニケーションは成立せず。

◎ スタート地点の噴水前に戻るころ(3Km強)には、ランナーはまばらとなってきた。追い抜くこともたまにあるが、追い抜かれるのもかなり間隔がる。ふと目を見やると長男夫婦が手を振ってくれている。応援に来てくれたんだと嬉しくなり、こちらも手を振り返す。それなりに元気が戻る。
 ところが、2回目のゴール地点通過の手前で、先頭+αの何人かに1周抜かれだした。
こちらは4km手前、先頭は後1周ちょっと、時計を見てもよく分からない・・、あとで計算しよう。デ、こちらも2回目のゴール地点を通過、デジタル表示は(よく覚えてないが・・)24分台?だからまずまずか! すぐ、給水所のボランティア高校生から紙コップを受け取る。マラソン選手みたいに、スピードを落とさず、水を飲むなんてことはできない。数歩よろめき歩み、コップを返す。

◎ さて、残り2周6Km強だ。登りが辛くなってくる。歩いていれば、コース全体は平たんと言えようが、体力のない人間にとっては、登りはあるんです。噴水地点まできた。手を振る息子夫婦に、写真を撮ってくれというジェスチャーを見せる。もう、走っている姿なんて撮ってもらうこともあるまいから・・。こうなれば何が何でもゴールするぞ! 
3回目ゴール地点通過、あと3kmだ。給水を受け取るが、何mか歩く。アーしんどい。ほとんど追いついてくる選手もいない。見通しのよいところに来ると、オレンジ色のシャツを着たIさんの姿が見える。200mくらいの差か? コースに立つ堺陸協の皆さんがあちこちで応援してくれる。特に登りで声掛けしてくれるとウレシイ。噴水地点に来る。息子がスマホを構えている。万歳の格好をし手を振る。さあ、1Kmを切った。
デモ、ラストスパートというようなエネルギーが残っていない。それよりも、パラパラと4人くらいの若い奴が、スパートをかけ追い抜いていく。ちょっとは年寄りの根性見せようか! マ、二人はかわしたのかな? やっと見えだしたデジタル表示板は、何と63になっている。ウソ?! とにかくGoa-------L! 64‘10“でした。ゴールのご褒美は「完走証」と「スポーツ飲料」でした。エイジランを十分果たし、まだ行けるかな、と気をよくしたレダックではありました。


◎ PS 数日後、ジムでA子さんと顔を合わせました。何と53分とのことで、自己新更新とのことです。若いってスゴーイ。