レダック Go Toに乗っかる 

2020-10-08 14:59:58 | 旅行
レダック旅行記は、事実上絶筆の状態で、ブログを覗きに来られた読者諸氏には不義理し続けている。そこへもってきて、このコロナ禍。いまだ収束していないところへ、政府が音頭をとってGo To○○騒ぎ。私は、後期高齢者の仲間入りの直前、ガンコ爺さんになってきて、物事を斜めに見がちな日々この頃ではあるが、この機会を逃せば、もう二度と旅行記を書くことも叶わないだろうと思いいたった次第。もちろん、一人で行くわけない。そこは、それ、旅行好きの妻が、Go Toの宣伝を丹念にチェックし申し込んだもの。それでも、再拡大の恐れが強い時期はいったんキャンセルし、別の北海道トマムのプランに応募したもの。
妻のプランに乗り気だったのは、トマムは哀しい思い出の地だからです。今を去る31年前の1989年、長兄の長男がこのトマムで事故死しました。当時大学生だった彼は、バイクでツーリングの途中、トマムのホテルでアルバイトをしていました。夜半に従業地のホテルから従業員寮へ帰ろうとして、暗い下り坂の途中の橋のところで事故ってしまいました。翌早朝、橋を通った人が下の小川にバイクと彼の遺体を見つけたそうです。知らせを受けた兄夫婦は驚愕し、私にも同行してほしい旨、電話してきました。私も驚きながら現地の遺体の置かれている寺へ駆けつけ、チャーター機でお棺とともに帰阪し、あわただしくも葬儀をしたのですが、31年も経ってしまった今、記憶は薄れてきていた。しかし旅行計画を聞いた時は積極的に賛成したのです。


時は9月27日~30日、10月1日からの東京都の参入前、混雑を避けるという思惑も、結局は捕らぬ狸の皮算用に終わりました。

● ホテル
旅行先は北海道はトマム、あの星野グループの有名なリゾート地の一つ。2棟毎のタワーや
リゾナーレ・トマムが、まさに北海道の原野のランドマーク群のように、「ドヤ」という顔つきで聳え立っています。私たちは、いかに経済的に旅行して美味しいグルメを味わうかということを重視しているので、こんなホテルに泊まるのは、私事旅行では初めて。入室すれば広いリビング、広い寝室、トイレは二つづつ、そして、リビングの横の扉を開けると「なんということでしょう」!直径は2mもあろうかという広い円形の浴室、スイッチを押せば、ジャクジ―となり波がくる。おまけにもう一つのスイッチは青い光に(何のため?)。体を洗うためにのシャワー室も、さらに1.5㎡もないがサウナ室まであり、確かに時間予約設定をすれば60℃くらいにはなる。通常の旅館では経験できない。
 こういったゴージャスさがGo Toの売りなんでしょうね。コロナ禍の鬱屈をたまにはパーっとはらしたらいいんじゃない。この策は当たったのではないでしょうか。

● 雲海
トマムの一番のセールスポイントは、日の出とともに湧き上がる?忍び寄る?雲海。もちろん、妻も「雲海を見たい」と叫んでおります。千歳空港からレンタカーで、途中道を間違えながら*もたどりついた翌日、早朝4時起き、4時半ホテル発のゴンドラ乗り場行きバス🚌 はすでに満員でした。
 (*道東道に乗り損ね、行き止まりをターンしたら道の駅、東に向かうのに南行してた。北海道の表示と言うのはほんと分かりにくい)
 リゾート内循環場所は無料、ゴンドラ料金もホテルでチケットをくれるので、すでに多くの客が並んでいる。霧雨が降っており、かなり冷えるのでセーターを着こんで、従容と待つ。私は待つのが嫌いで、食事処でも、待ってまで食べたいというのは性に合わない。それでも、ここではそんなことは言っておれない。10分ほどで、ゴンドラ乗り場の建物の中に。ゲゲ・・これも何重にも列を折り返した人々の群れ。半時間くらいでやっと乗り込むことができました。乗車券を購入すれば1900円のようですが、これは乗りがいがある。12、3分かかるが、トマム山の頂上まで連れて行ってくれる。雲海はホテルの反対側の盆地に発生するからだ。降りても寒い、霧雨は激しくなっている。テラスに多くの人がいるが、ご来光を眺めるどころではない。ましてや、雲海を見たという感激にはほど遠い。というより、もっと上空から見れば、この霧雨状の状態も雲海なのかもしれない。そこそこに帰りのゴンドラに乗った。
翌朝、4時起きはヤメ。体がもたない。ご来光には間に合わないとしても、ホテルに乗り付けたレンタカーでゴンドラ駅に向かう。ところが、である。このあたりのはず、その道が分からない。バスで一度向かっただけだが、記憶では、こちらの方角でなくてはならないと思うのだが、建物で行き止まり、その道が無い。つい300mほど前の案内標識には「ゴンドラ駅」もあったのに、分からない。何回か同じ道を行ったり来たりしていたが、空き地に車を入れ、彼方に盆地からはみ出た雲海の頭の部分だけ望見する。感動などない。
次の日はチェックアウトなので、諦めた。雲海を見るのも「運かい?」とダジャレの一言で、観光の目玉抜きの旅行とあいなった。アーそれから、10月1日からの本格的Go Toの皆さーん、10月からはゴンドラは運航しないそうですよ・・せめてものイヤミ!

● グルメ
ありつくまでが大変。このGoToプランは朝食付きで、これが星野グループの誇るレストランでのグルメ。期待は高まる!!! 従って希望者殺到なので朝食については予約制。それも前日ではとれるかどうか分からないほど。2日目に気づいた次第。それはそれで充実していましたが、予約時間は無視できないし・・雲海も気になるし・・ 
デ、昼食と夕食、これを探し当てるのがまた一苦労。ホテルのレストランにもお店があるが、ご想像の通り結構なお値段。外のお店には周回バスで行くか、林間歩道を歩いていくか。予約制でない店は例外なく行列。最初の夜は、ガイドを見て居酒屋風の店に行き、刺身や焼魚を堪能できたが、入店までに40分かかった。昼は昼で、70代の老人が肉や刺身ばかり食べれるわけでないので、軽めのホタル・ストリートの店を物色。10軒ほどの小洒落た店が、点在するが12時開店なので、ラーメン屋などはその前から2グループほどが群がっている。持ち帰りの店もあり、注文した(あまりお勧めできないが・・)。3日目なんどは、道の駅の観光がてらに昼食を当て込んでいったが、何と火曜日は休み。なんとついてない。

● 故人を偲ぶ
冒頭の事故死した甥が倒れていた小川はどこだったか? なかなか分からない。当時はスキー場で有名であったが、こんなド派手なタワーやリゾナーレホテルなど、ドカドカあったか知らん?! ランチする所を捜してホタル・ストリートを下り、タワー内部に入りました。売店があったので、トマムの写真はがきとお土産のお菓子を買いました。
しかし、ほとんど記憶にはない。そのまま通路を突き進んでいくと「ビュッフェ ダイニング ハル」というレストランに行き当たりましたが、これも建物の中。明らかにタワーとは別で、どうやら「アルファリゾート トマム」と表示していました。甥のお導きとまでは思いませんでしたが、アー多分こちらだったという勘が働きました。そのレストランは、朝と予約制の夜だけですが、案内役の人がいましたので、30年前のこともいくつか質問しました。建物の外に出て、小川を探しましたが、それはなかなか見つからず、せめてもの記念?に祈念しながら、写真を撮ったものがコレ!

● その他
気球遊びができる。
アウトドアセンター、ファームエリアがあるので、子ども連れ家族は楽しく遊べるでしょう。

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