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商品価値。企業進化論。キリン「別格」

2015-10-27 | 職業訓練

筆者Q・・・・前回の話の中で「ゲームはゲームを売るのではなく、楽しく過ごす時間を売る」とか授業で企画~Web戦略云々とありました。

そこで、1年半程前キリンが発売した{ 別格 }という商品、これが発売された直後Raziさんが「これは絶対に売れない」と言っていた事を思い出したのですが、あの時その様に分析した理由を聞かせて下さい。

Razi・・・・・「絶対に売れない」ではなくたぶん「絶対にHITはしない」だったと思います。あれはこれまでにはない品質、製法等々こだわりを持って開発したシリーズでした。パッケージにもこだわりがあった様に思います。

私の{ 企業進化論 }でいうところのこのシリーズの(商品価値)は「本物のジンジャーエールを」とか「鉄観音茶がウーロン茶のなかでも格別」とか「特別な日本茶」とかで「豊かな時間をお過ごしください」と言えるところにあったと考えます。

つまり美味しい飲み物を「グビグビといって下さい」ではなかったはずです。にも関わらず400cc位の内容で発売してましたよね? また消費者には高い金を払ったからこそこだわりの品質に納得、満足する心理もはたらきます。量の多さに満足してもらうアプローチも間違っていました。

筆者Q・・・・では、どうすればよかったのでしょう?

Razi・・・・・結論は、自宅に持って帰ってでも使いたくなるような容器(金をかけるという意味ではなく)に入れ180cc程度の量で勝負すべきだったのです。

これも{ 企業進化論 }ですが初めに失敗をした商品はいくら手を加えてもダメです。つまり初回の反省に立って今更量を減らしても、更なる高級志向に走ってもダメなのです。それでは現状のものと全く別の商品になってしまいますから。

(商品価値)とは自然界に例えると生物が生き残るために必要な力(=生態的地位を獲得するために必要な力)のことですが{ 別格 }にはその力やバランス、つまりコンセプトと実際の商品、アプローチに一貫性がなかったから私は失敗すると考えたのです。

筆者Q・・・・たしか375cc(ml?)です。ペットボトルの量を意識していたのかもしれませんね。最近になって量を減らしてリニューアルさせたみたいですがどうなるのでしょうかねえ?

Razi・・・・・(美味しい)を売りにレギュラーで売っていくなら商品自体は生き残るでしょう、でもそれはもはや{ 別格 }ではありません。

筆者Q・・・・今回の話の前に{ 企業進化論 }そのものについてお聴きすべきだったかもしれませんが起業を志す方には参考になったのではないでしょうか。

では、今回はこれで。

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