ヤフー創業者、中国公安への中国人記者情報提供で釈明
「中国であれ、どこであれ、商売をするには地元の法律に絶対、従わなければならない」。大手インターネットポータル(玄関)サイト、
ヤフーのジェリー・ヤン共同創業者は10日、同社が中国人記者の逮捕や有罪判決に関連し、中国政府に個人情報を提供した問題で苦しい釈明に追われた。
ヤン氏は中国浙江省の杭州でのインターネットに関する討論会で、米国人記者の質問に答えた。
ヤフーは「国家機密漏洩(ろうえい)罪」で今年4月に懲役10年の判決を受けた中国の日刊紙「当代商報」の中国人記者の捜査にあたり、
同記者の電子メールの交信記録など詳細な個人情報を中国の公安当局に提供した。
ヤン氏は「我々は情報がどのように使われるのか知らないし、伝えられていない」と指摘。
そのうえで「このような行為がもたらした結果は私の好む事ではない」と強調。中国での事業機会を考慮すれば、
やむを得なかったとの認識を示した。ヤン氏は予定していた討論会後の記者会見を急きょ、キャンセルした。(杭州〈浙江省〉=川瀬憲司) (22:20)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050910AT2M1001D10092005.html