売り上げ不振が続くスポーツ振興くじ(サッカーくじ、愛称toto)を運営する
文部科学省の外郭団体「日本スポーツ振興センター」が、販売などを委託
しているりそな銀行への債務を03年度決算まで財務諸表に計上せず、
事実上の「隠れ借金」となっていたことが会計検査院の調査で分かった。
同センターは検査院の指摘を受け、04年度決算で修正し、約154億円の
債務を計上する方針。決算の監査は、カネボウの粉飾決算事件で公認
会計士4人が逮捕された中央青山監査法人が担当しており、公益法人の
運営や監査のあり方が問われそうだ。
Jリーグの試合結果を予想するtotoは、01年3月から全国で発売を開始し、
同センターの前身の「日本体育・学校健康センター」が運営主体となり、旧大
和銀行(現りそな銀行)に運営委託した。全国約6000の販売店への端末機
の設置などの初期投資費用約350億円は同銀行が肩代わりし、センターが
毎年70億円ずつ返済する予定だった。
ところが、当初、年間800~2000億円と予想していた売り上げは、01年約
604億円▽02年約408億円▽03年約202億円▽04年155億円と年々
減少。このため銀行への返済も02年度以降滞り、04年度末で約154億円
が債務として残った。
センターは03年10月に独立行政法人化し財務諸表上、債務を負債として計上
しなければならなくなかった。しかし、03年度決算では貸借対照表にこの債務
を計上せず、会計処理方法を説明した別の文書に債務があることを記載した
だけだった。このため、実質的には債務超過だったのに、収支が均衡している
形で公表されていた。
同センターは「債務は注記事項には掲載されており、決算は監査法人、文科省
も了承していた。借金隠しの意図はなかった」と話している。中央青山監査法人
は「個別の監査にはお答えできない」としている。
ソース:http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050929k0000e040041000c.html
文部科学省の外郭団体「日本スポーツ振興センター」が、販売などを委託
しているりそな銀行への債務を03年度決算まで財務諸表に計上せず、
事実上の「隠れ借金」となっていたことが会計検査院の調査で分かった。
同センターは検査院の指摘を受け、04年度決算で修正し、約154億円の
債務を計上する方針。決算の監査は、カネボウの粉飾決算事件で公認
会計士4人が逮捕された中央青山監査法人が担当しており、公益法人の
運営や監査のあり方が問われそうだ。
Jリーグの試合結果を予想するtotoは、01年3月から全国で発売を開始し、
同センターの前身の「日本体育・学校健康センター」が運営主体となり、旧大
和銀行(現りそな銀行)に運営委託した。全国約6000の販売店への端末機
の設置などの初期投資費用約350億円は同銀行が肩代わりし、センターが
毎年70億円ずつ返済する予定だった。
ところが、当初、年間800~2000億円と予想していた売り上げは、01年約
604億円▽02年約408億円▽03年約202億円▽04年155億円と年々
減少。このため銀行への返済も02年度以降滞り、04年度末で約154億円
が債務として残った。
センターは03年10月に独立行政法人化し財務諸表上、債務を負債として計上
しなければならなくなかった。しかし、03年度決算では貸借対照表にこの債務
を計上せず、会計処理方法を説明した別の文書に債務があることを記載した
だけだった。このため、実質的には債務超過だったのに、収支が均衡している
形で公表されていた。
同センターは「債務は注記事項には掲載されており、決算は監査法人、文科省
も了承していた。借金隠しの意図はなかった」と話している。中央青山監査法人
は「個別の監査にはお答えできない」としている。
ソース:http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050929k0000e040041000c.html