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つけ麺専門店 七福神

2005-05-19 12:05:18 | ラーメン店調査 (51~55点)
池袋西口の「えびす通り」路地裏に軒を構える一見、何の変哲もない店であるが、この店の実力の高さが尋常ならざるものであることを知る者は多い。

私がこの店を訪れたのは平日の夜であったが、カウンター席ではどこからともなくやって来た客が一心不乱につけ麺を啜っており、比較的わかりにくい場所にあるにもかかわらず、どうしてこの店を探し当てることができたのだろうかとその情報収集力の高さに舌を巻かざるを得ない次第なのであった。

「もりそば」のテイストは「東池袋大勝軒」系であるが、その実力はもはや、親元である「東池袋大勝軒」を超えていると言っても過言ではないだろう。コシの強さと舌触りの良さを徹底的に追及した自家製麺は、この店が開店するに当たってまず一番はじめに考えたことが「つけ麺に合うような麺づくり」であったことから考えても不味かろうはずがない。つけ麺にありがちな鼻に付く雑味も全くない至高の逸品である。麺の太さは「東池袋大勝軒」よりも若干細めであるが、ボリューム感はいささかたりとも損なわれてはいない。

東池袋大勝軒」のつけダレにリンゴ酢を加え甘酸っぱさを強調したスープは異様に美味く、定期的に食べに行かなければ禁断症状を呈することは必至である。麺を啜り上げれば、その麺に絡まったスープのピリッとした辛味が味蕾を刺激し、その後しばらく経ってからリンゴ酢の甘酸っぱい旨味成分が脳天を直撃する。この辛味と甘酸っぱさのダブルパンチに平静を保っていられる者などほとんどいないだろう。

メニューは多岐にわたり、変わったところでは「もり角煮」や麺量1,200gを誇る「もり極(きわめ)」という一体誰が完食できるのだろうか小一時間は問い詰めたいようなものもある。1,200gと言えば、並のラーメンの10倍程度の麺量である。私も700g程度までであればコンディションが良ければ一気に食べることが可能であるが、1,200gともなればおそらくどれだけ頑張っても完食することはできないだろう。

ちなみに、今回私は「あつなまの大(つまり、もりそばの麺を熱くしてもらってつけダレに生卵を加えたものの大盛のことである)」をいただいたが、これで麺量は500g強程度であると思われる。「もり極」はその2倍以上はあるというのだから、その怪物ぶりは推して知るべきである。

麺:13点、スープ:17点、具:4点、バランス:10点、将来性:8点の合計52点。

池袋界隈には「東池袋大勝軒」「麺舗十六」「ごとう」「七人の侍」「岡崎」などつけ麺の名店が多いが、その中でも1、2を争うレベルの高さを誇る上、他店が営業を終えている夜間の営業も行っているので、つけ麺好きにとっては大変重宝する店となるだろう。自信を持ってお勧めできる一店。


所在地:池袋
高田馬場に支店あり
実食日:2004年3月

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