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日記

あっ! いーじわるぅー

ヘリウム 2 He

2006-03-30 19:00:00 | Weblog
 朝方、雪が降った。辺りが薄っすら白くなったが、その後の雨で解けてしまった。でも山は暫く白かった。昼前に雨は止み、午後からは、薄日が差して来た。雲は段々塊 になり、風に流され、切れ間ができ、結構 陽が差して来た。         

      ヘリウム  He (Helium)  原子番号 2  原子量 4.002602

ヘリウムとは2つの陽子と2つの電子で構成されている原子。
核の中に陽子2つと中性子が1つのヘリウム原子 2He3 (軽ヘリウム 0.000134%) と、
         2つの中性子を持つヘリウム原子 2He4 (重ヘリウム 99.999866%)の、同位体と、
3つの中性子を持つヘリウム原子 2He5 ( 中性子放出→2He4, 半減期 761.833ヨクト秒)と、
4β- の中性子を持つヘリウム原子 2He6 ( β崩壊→3Li6, 半減期 806.7ミリ秒)と、
5つの中性子を持つヘリウム原子 2He7 ( 中性子放出→2He6, 半減期 2.85688ゼプト秒)と、
6β- の中性子を持つヘリウム原子 2He8 ( β崩壊→3Li8, 半減期 119.0ミリ秒)と、
7つの中性子を持つヘリウム原子 2He9 ( 中性子放出→2He8, 半減期 7.03231ゼプト秒)と、
8つの中性子を持つヘリウム原子 2He10(超重ヘリウム 中性子×2 放出→2He8,
                           半減期 2.68882ゼプト秒)の、放射性同位体がある。

 ヘリウムは、第18族・0族・不活性ガス・稀ガスで、原子価はなく、単原子分子で、無色、無臭の気体。 比重  0.18。 稀ガス [ヘリウム (He)、ネオン (Ne)、アルゴン (Ar)、クリプトン (Kr)、キセノン (Xe)、ラドン (Rn)、ウンウンオクチウム(Uuo)]の中で一番軽い。

 稀ガスは、原子における最外殻電子が閉殻となっているため、化学的に非常に不活性である(不活性ガス)。ヘリウムを除いた稀ガスは、常圧かつ凝固点以下で弱いファンデルワールス結合による結晶(単原子分子による分子性結晶)を形成する。クリプトン, キセノン, ラドン は、 酸素, フッ素 と少しだけ化学反応する。 稀ガスは、放電管中で放電を行うと稀ガスにより色々な色の光のネオンサインとなる。 ヘリウム - 白,黄色  ネオン - 赤,橙色  アルゴン - 青紫  クリプトン - 黄緑   キセノン - 青緑

宇宙では、水素に次いで存在量が多いが、地球の大気中には、0.000524% 5.24ppm と微量なので、稀ガスに分類されるが、鉱物やミネラルウォーターの中に沢山溶け込んでいて、豊富に産出し、気球や小型飛行船の浮揚用ガスとして用いられる。

 2He4 は、-268.934℃ (4.216[K]) で、一次の相転移を起こし常流動状態になる。 λ点 -270.824℃ (2.176[K]) で、二次の相転移を起こし超流動状態になる。超流動状態では非常に高い熱の伝導性を示す。 超流動状態で 2He4は、粘性が 0 の状態(He II相)になっており、 壁を這い上がったり、 原子一個が通れる隙間があれば漏れ出す。(普通の液体としての性質を示す常流動ヘリウム:He I相,  粘性ゼロの超流動ヘリウム:He II相)   
             ☆噴水効果 
 超流動状態の液体ヘリウム中に、微粉末を入れた先を細くしたガラス管を沈める。電球の光を当てるとヘリウムは温められ、その一部が常流動状態になる。常流動ヘリウムは粘性があり、微粉末中を動けないため、超流動ヘリウムがガラス管の底から勢いよく入り込み、その勢いで噴水となる. 
 超流動2He4は、プロトン(p)-2 ニュートロン(n)-2 エレクトロン(-e)-2 の整数スピンのボース粒子である 2He4 がボース凝縮している。
 2He3 は 2He4 と異なり 超低温では、(p)-2 (n)-1 (-e)-2 の半整数スピンの フェルミ粒子 である。フェルミ粒子の2He3は、そのままでは凝縮状態にならないため、 λ点は、1[mK] と2He4と比べて非常に低い。2He3 は超伝導の場合と同様に、2個の 2He3 が原子同士の振動の波(フォノン, スピンのゆらぎ)による弱い磁気相互作用でクーパーペアを作り、5+5=10 の整数スピン {スピン三重項p波(L=1, S=1)}で、 ボース粒子の様に振る舞い、BEC(ボース・アインシュタイン凝縮)して超流動状態になる。{通常の超伝導は、電子対がスピン一重項s波(L=0, S=0)}

 2He4は、0[K] でも液体のままであるが、0.95[K] で 25気圧 か 15[K] で 1000気圧(100MPa) で、凍上現象を起こし、単純六方の結晶構造の 霜柱 になる。つまり ☆ 固体 ☆ になる。
 2He3は、2.7[mK] で 34気圧 で固体になる。

    融点  -272.2℃(0.95[K]) (25気圧下で), 15[K] 1000気圧(100MPa)下で
    沸点  -268.934℃(4.216[K]) 実験に仕方により温度に 差があるが、全元素の中で一番低い。

 とても寒い一日でした。

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