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羅漢さんの托鉢日記

私の勤める、葬儀社羅漢では、お客様お一人お一人を訪問する、営業方法をとっています。これを托鉢と称します。  

縁はいなものー志摩町―

2008-03-18 13:48:05 | 托鉢日記

吉田神社                          般若禅寺

昨日、志摩町を托鉢した。
初盆を迎えるお宅を訪ねるわけだが、
予定は一応決めて出るのだが、
(予定といっても、計画的にきっちりときめているわけではない)
途中で気が変わったり、
うっかり八兵衛になったりする。(行きすぎるわけです)
それが実は、よかったりするわけです。

その時間に、その場所に行くようにされていた。
と思えることが時々あります。
よく、忘れ物を取りに戻ったおかげで事故に遭わずにすんだ。
など、よく聞く話です。
つまり、それです。

この日もそんな偶然(偶然ではないわけで)にめぐりあわせ、
縁あるお宅に出会えた。
二軒とも、以前S先輩と托鉢していたようで、
おぼえてくれていた。
何度も通いつめ、結局契約に至らないことがあるかと思えば、
たった一度で縁になったりする。(おもしろいものだ)

気をよくして、一日志摩町を托鉢した。
吉田という地区を、数軒訪ねたが、
托鉢新人の頃、先輩方と来たときの風景に出会えた。
「あ~ここ来たよ」と思いながら、携帯に収めた。


    羅漢http://www.rakan-fuk.co.jp/



タイムスリップー雷山千如寺ー

2008-03-03 09:30:21 | 托鉢日記
                                 千如寺全景、仁王門の阿吽像、五百羅漢  

昨日、日曜日の午後。
県道大野城二丈線を東へと托鉢した。
上深江、一貴山、満吉。
前原市に入り、長野、飯原、雷山。
更に山北、曽根と走り、夕刻帰路についたのだが。

雷山のお客様を訪ねた後、
駐車したマイカーからふと見上げると、
長い石段の上に山門が見えた。
石段を登り詰めると、また県道に出て、
目の前に千如寺の仁王門があった。

せっかくここまで来たのだ、お参りしていこう。
ここは、前原市雷山なのだが、
なぜか、遠い処に来たような別天地のおもむきがある。
真言宗のお寺で、正式には「別格本山、雷山千如寺大悲王院」という。
歴史は古く成務天皇四十八年(178年)にまで及ぶ。
内陣には、本尊である十一面千手千眼観世音菩薩像(高さ4.6m)があり、
脇侍に、向かって左に多聞天、右には持国天が控えている。
前には向かって左に不動明王、右に薬師如来。
背後に囲むように、眷族の諸仏像が幾体も配置されている。
(内陣での撮影は禁じられている)

中の案内をしてくれたお坊様が本尊の脇で、
太鼓を打ち鳴らしながら、『般若心経』をあげる。
お参りに来た人たちは、お互い見知らぬ者同士ながら、
心を合わせたように、ご本尊の前で手を合わせる。

托鉢の道すがら、
少しの間立ち寄ったが、
まるで別世界にタイムスリップしたような感覚をあじわった。
二丈町からわずかの処にこのような世界があるのです。

千如寺のホームページはこちらです。http://www.sennyoji.or.jp/

私の勤める羅漢はこちらです。http://www.rakan-fuk.co.jp/


あなた、長崎の人?

2008-03-01 14:48:29 | 托鉢日記
今日、前原を托鉢(盆営業)した。
庭先に出ておられた奥さんに声をかけた。
お盆の営業は、カタチのある商品を売るわけだから、
テンションがあがる。

カタログでしばらく立ち話をしていたが、
「ここじゃよく見えないから、」と言って、
玄関をあけてくれた。
そして、開口一番、
「あなた、長崎の人?」と尋ねてきた。
長崎の人間とわかるようなものを身につけていたかなと、
思わず自分を見回した。
「何で解るんですか」
「さっきから、・・せんば、・・やらんば、っていいよるやないね」
「見抜かれましたか」

テンションがあがると、長崎弁になるらしい。
気がつけば、“ばってん”まで飛び出している。
(私の熊本の知人は、“そるばってん”と言ってたっけ)
私の田舎では、“そいばってん“と言ってました。

佐世保では、「誰々が来る」というのを「・・が来らす」
「誰々が来た」は、「・・が来らした」などと言う。
少し敬語めいているが、「犬が来た」と言うのも
なぜか、「犬の来らした」と言っていた。
「居る」は、「居らす」「居た」は、「居らした」となる。
長崎市では、「居んなさる」と言っていた。
同じ長崎でもかなりの違いがある。

この糸島では、「居ますか」と言うのを「おんしゃー」と言うわけですね。
私もいっちょうまえに『ご主人はおんしゃーですか』などと、時々使う。
(いまいち、板に付いてない)

長崎で思い出しました。
手まり歌かなにかは解りませんが、こんなのがある。

でんでらりゅうば でてくるばってん
でんでられんけん でてこんけん
こんこられんけん こられられんけん
こんこん
(出てこられるようでしたら、出てきますけど
出てこられないようですから、出てきません
あとは的確に 訳せません・・)

こんなのもあります。

あっかとばい かなきんばい
オランダさんから もろたとばい
(赤いのです カナキン?です
オランダの人から いただいたのです)

以前”かすてら”かなんかのテレビCMでやってました。
メロディーを伝えられないのが残念です。



羅漢http://www.rakan-fuk.co.jp/


なぜか知らねど、昨日の志摩町は。

2008-02-24 10:06:21 | 托鉢日記

志摩町小金丸(親山)の虚空蔵菩薩堂

お堂の中央に虚空蔵菩薩、向かって右に大日如来、左には十一面観音様がまつられていました。
私の守り本尊、虚空蔵菩薩の矢印に導かれて、急坂を上り、急な石段を登り、
たどり着きました。(托鉢の道すがら)


唐突だが、
なぜか知らねど 夜の埼玉は・・・
という歌い出しで始まる唄が昔あった。
“さいたまんぞう“という歌手だったと思う。
だからどうした と言われそうだが。

午前、午後共1時間余り托鉢に出た。
なぜか知らねど、志摩町に行こうと思った訳で・・
(“勘ばたらき“か。―池波正太郎さんみたいー)

初盆を迎えるお宅をお訪ねしたが、
半数以上のお宅で話が出来た。
アポをとっていく営業と違い、
また、限られたお宅を訪ねるわけだから、
いつもは、お留守のお宅が多い。

もっとも、契約にいたるまでは
これからの努力しだい。




   

東へ西へ。

2008-02-19 19:57:45 | 托鉢日記
手持ちの仕事が午前中に済んだので、
昼食後、初盆営業始動。

昨年秋、志摩町(福岡県)を托鉢したとき、
「うちの伯父が亡くなって・・・」
などと話してくれたご主人のことが頭に浮かんだ。
そこをまず訪ねよう。

「こんにちは、私、去年一度お訪ねしました羅漢といいます」
「ああ、前来られた・・・」
覚えていてくれたらしい。
「今日はちょっとお願いがあって来たんですよ」
「ご主人がおっしゃっていたでしょう。
ご親戚の方が、今年初盆を迎えるとか・・・」
「よかったら、住所とか教えて頂けますか・・・」

「西区だけど、道、解りますか
えーとね・・あっ、ちょと待って」
奥に戻ると、手のひらサイズのナビを持ってきた」
「今ここね、ここまっすぐ行くと馬場のほう・・
幼稚園をすぎて、はまち酒造を過ぎて・・」

だいたいの位置が頭の中に浮かんできた。
「今から行きます?」
「行きます行きます」
お名前やら、そのつながりやら教えていただき、
その足で西区へ向かった。
(残念ながら、お留守でした)
また、来まーす。

さてと、次は・・・よし、師吉(志摩町)に行こう。
師吉、なぜか好きな地区だ。
めざすお宅を訪ねると、玄関先にその方はいた。
不思議とそんなふうにあう人は縁になることが多い。

話を切り出すと、興味ぶかげに聞いてくれた。
カタログと名刺を渡し、再訪を約束して失礼した。

幸先はいいぞ。
よし、次は福井(二丈町)だ。
五軒ほどまわってみる。
二軒は会うことができた(悪くはない)

初盆営業(これも托鉢です)
始動したばかりだ。
身を粉にしてがんばりましょう。



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寒い日ー田中にて。

2008-02-14 11:04:29 | 托鉢日記
弘福寺のお地蔵さん(二丈町田中)


昨日のこと。
三時前、デスクワークにきりがついたところで、
前日にひき続き、田中(福岡県二丈町)へ托鉢に出ることにした。
朝から寒気が厳しく、コートは手放せない。

時間が空いたら、なるべく托鉢に出ることにしている。
営業(托鉢)というものはオモシロイもので、
計画的に詰めても成果が上がるというものでもなく、
ふいと思いついて出かけたとき、縁があったりする。
(直感というやつですか)

この日、インターホーンを押したお宅は、
ほとんど、玄関先まで出てくれた。
インターホーンを押すか、ポスティングにするか、
直感にゆだねてみるのもいい。

四~五軒目のご主人は、家の中へ招じてくれ、
仏壇を見せて頂いたり、故郷の話をしたり、
葬儀に対する思いを聞かせて頂いたりした。

「あなたたちの営業もやりにくいでしょう」
ご主人が尋ねた。
「そうですね、私たちは商品を売るわけではありませんし、
またそれが、すぐに縁になるわけでもありません。
こうして、私共の葬儀に対する姿勢を知って頂き、
羅漢を気にいってくだされば、ご用命くださいということです。」

「そろそろ考えておかないとね」
そう言われたご主人に、パンフレットと名刺を渡し辞した。

初対面で、応接間まで招じて頂けることは、まれである。
おだやかで、重厚な人柄の方だった。



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壁の芸術

2008-02-12 09:17:00 | 托鉢日記
最近テレビで見た。
うる覚えだが、たしか”熱中人”とか・・・
街で壁ばかり追いかけている熱中人。
人為的に創作するより、
自然にできた思いがけない芸術。

数日前、二丈町田中(福岡県)を托鉢したとき、
この壁を見つけた。
気をつけてみると思いがけない発見をする。
携帯におさめ、トリミングした。

とても寒い日だった。
午後4時すぎきりあげた。


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へっぱく大賞ー執われなさんなー

2008-02-07 10:00:00 | 托鉢日記
岐志(福岡県志摩町)を托鉢した時のこと。
近年、テレビでよく取り上げられるようになり、 
牡蠣で知られる処となった。
ここは漁師さんの町である。

托鉢という名の営業をするようになってから、
様々な人とお会いした。
職業により、地域により、年代により、性別により、
対応もまた、様々である。

大体がこの私、こう見えても(みえないっつうの)
人見知りするタイプで、
営業などとても向いていないとずっと信じて生きてきた。

それも飛び込み、更に葬儀社の。
一番苦手なことをするはめになってしまった。
“かくして新人営業マンの奮闘記が始まった。”
という書き出しでこのブログもスタートしたのだった。
「苦しいほうを選べ」
これが私の師の教えである。
逃げるわけにはいかない。

様々な人にお会いするなかでも、
漁師さんは私の苦手だ。
なにせ、無口な人が多い。
「こっちを向かせきったら、たいしたもんだよ」
先輩から言われたことがある。

この日、この町に入ったとたん、
葬儀の案内板が目に入った。(むろん他社の)
我が社も先日、この地域で葬儀をしたばかりだった。
一瞬、躊躇した。(私の中の執われが)
だが今日は、地域の方々へのお礼の托鉢である。
「こんにちは、羅漢でございます」
いつも通りに門口にたった。

人は知らず知らずのうちに
法律を作っていく。
それが正しいと信じて。
この“自分の法律”こそ“執われ”なのだ。

「葬儀社が営業するんですか」
まさにこれが、私の執われだった。
苦手な地域で、しかも葬儀の案内板が出ている。
そんな状況に、私の中の法律が顔を出したわけであった。

挨拶回りをしてみると、なんらいつもとかわらない。
初盆を迎えるお宅を教えてくれるひとがいたり、
あるおばあちゃんは、寒い寒いといいながら、
いつまでも私を放してくれない。
(おばあちゃん、あなたに本日の“へっぱく大賞”をあげましょう。)
・・・この場合のへっぱくは、“おしゃべり“といった意味かな。

無口な人が多い?町のことでした。




幸福行・・大入駅→福吉駅

2008-02-02 10:29:44 | 托鉢日記
まもなく三時になろうとしていたが、
天気も気分もよくなったので、
托鉢に出ることにした。
実は、風邪をひいていたらしい。
(ルルでも飲んどきんしゃい!)

あっ大入に行こう。(インスピレーション)
半年ぶりかな、ここは。
大入と書いて、“だいにゅう”と読む。
国道202号線沿いに、JR筑肥線大入駅があり、
次の駅は唐津方面に向けて、福吉駅である。

ずっと昔、(むかしかっ!)
ディスカバージャパンと銘うって
JR(当時はまだ国鉄といっていた)がキャンペーンを打った。
幸福駅(北海道帯広)行のキップを求めて
旅に出ることがブームになったことがあった。
たしか、山口百恵の「いい日旅立ち」がヒットした。

ここ大入も福吉も、
その字からやはり、話題になったと聞いた。
“おおいり”、“ふくよし”ということか。

さて、その縁起のよい大入。(インスピレーションはどうだった)
何度か訪ねたことがあったが、
今日はじめて、そのお宅の御主人にあった。
というより“大将“という呼び方があっている。

玄関先で仕事の準備をしている“たいしょう”に、
「コンニチハ、羅漢です。」声をかけると、
初対面なのに、知合いと話すような感覚で応じてくれた。
ここ大入には、懇意にしている社長がいる。
話してみればその社長さんと“大将“さんもそういう仲だった。

「葬儀代のたかかけんが、おれが交渉してやるとたい」
「ええ、是非そうしてやってください」

「ボランティアたい」
「そういう役回りになっとうとたい」
「なんかん時はお願いします」
「ん、わかった」  
「いまからまたボランティアたい」

そういう訳で短時間の托鉢だったが、
わりと今日は人と会えた。
冷えてきたので本日閉店。
さっ、おうち(会社)に帰ろう。

・・羅漢ってどういう意味ですか?

2008-01-29 16:02:13 | 托鉢日記
桜井(福岡県志摩町)を托鉢していたときのこと。
「前から聞きたかったんだけど・・・」
「なんでしょう」
「・・羅漢ってどういう意味ですか?」
「時々聞かれるんですよ」
(以前はらっかん<落雁―あの食べ物のですよー>さんなどという人もいて、)

よく聞いてくださいました。
羅漢というのはですね・・
私のへっぱく(能書き)がはじまった。

私の能書きより、
我が社のパンフレットより紹介した方がわかりやすい。

煩悩を滅尽し欲望を断ち切って、
正しい自覚を開いた聖者のことを「羅漢」といいます。
羅漢は、中国に渡り、老荘思想、禅などと混合し、
何ごとにもとらわれぬ天地間に自在な個性あふれる群像となりました。
江戸期から寺の山門に配置され庶民的な広がりをみせていきました。
なまなまとした「心」なるものを、そのふところの抱き、
「仏」と「人」との間をつないできた羅漢は、
元来「人」の位置であり、
私たちの喜怒哀楽がまっすぐに通じる相手として
親しまれています。

私たち、有限会社羅漢はこの「羅漢」の心を大切に
ご奉仕致します。

「まだ、そこに至るまではほど遠いのですが、
社名に恥じないようにがんばります。」
そう答えて、失礼させていただいた。