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羅漢さんの托鉢日記

私の勤める、葬儀社羅漢では、お客様お一人お一人を訪問する、営業方法をとっています。これを托鉢と称します。  

秋日和、東へ西へ。

2008-09-16 19:03:30 | 托鉢日記
久しぶりに托鉢に出た。
午前中は西区女原(みょうばる)へ。(東へ)
てくてく歩くと、良いことがあるもんだ。
午後は二丈町吉井へ。(西へ)
福吉駅の先の踏切を左折して、山越えすれば、七山(佐賀県)である。
その道すがら、カメラを三脚に据えて撮影している人がいた。
「おっ、彼岸花だ」
私もつられて、車を道路脇にとめ、携帯におさめた。

“彼岸花”という言葉をきけば、
ずっと昔ヒットした、五木ひろしの『長崎から船に乗って』を思い出す。
歌詞のなかの ♪ひが~んば~な♪ というフレーズが、
とても印象的だった。

ところで、午後はお留守のお宅ばかりでした。


   私の勤める羅漢はこちらですhttp://www.rakan-fuk.co.jp/

これこれ路の地蔵さん

2008-05-20 22:27:01 | 托鉢日記
今日も天気だ、托鉢日和。
午後から吉井(福岡市二丈町)を廻った。
国道202号沿いの福吉駅を過ぎ左に入ると、
吉井の集落を経て、道は七山(佐賀県)へとつづく。
この福吉あたりは、新興住宅と、漁師さんと農家が、
それぞれに一角をなしているが、戸数もかなりある。
今日は新興住宅を托鉢することにした。

この地区には何度か来ていたのだが、今まで気がつかなかった。
こんなところにお地蔵さんが居られたとは。
線路ぎわの住宅の路に、お地蔵さんはすくっと立っていた。
何処かにいそうなちょっと男前のお顔をしている。
少し見上げる感じだったので、路傍のお地蔵さんとしては、
大きいほうかも知れない。

これこれ石の 地蔵さん
西へ行くのは こっちかえ
黙っていては わからない
ぽっかり浮かんだ 白い雲
なにやら淋しい 旅の空
愛し殿ごの 心のうちは
雲にお聞きと 言うのかえ

中学生だった頃おぼえた、美空ひばりの歌です。

足下の台座には、「導地蔵尊」と「為交通安全」と彫ってある。
手をあわせたあと、被写体になっていただいた。


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福吉にてー地蔵堂から妙現寺へ

2008-05-15 22:22:15 | 托鉢日記

お地蔵さんの後ろに見えるのが「妙現寺」その右手に小さく写っているのが、
「妙現寺の大仏」


深江(福岡県二丈町)から西へ少し走ると福吉地区である。
本日、好天の午後、福吉を托鉢した。
福吉駅手前の郵便局を左に踏切を渡ると、「福吉ニュータウン」である。
半年ぶりに訪れると、新しい住宅がいくつも建っていて、
まだまだ発展していく様相を呈している。
福吉とは、福井と吉井とを併せてそう呼ぶのだが、いかにも名前がよい。

少し汗ばみながらチラシをポスティングしていく。
たまに家の人がいれば、少し声をかけながら今日は数をこなしていく事にした。

住宅街の坂道を登りつめると「地蔵堂」がある。
お参りができるように具足(ぐそく)もひと揃い備えてある。
大りんを打ち、『般若心経』をあげた。
托鉢するようになって寺院やお堂、石仏などがいかに多いかを知った。

すぐ眼下には、日蓮宗の妙現寺がみえる。
ひと月ほど前、托鉢時に知り合った方に教えていただいたことを思い出したので、
ご住職を訪ねてみることにした。
「お上人(おしょうにん)さまはおられますか」
声をかけると、ハイとすぐに顔を出された。
「教えて頂きたいことがありまして、お訪ねしました」
実は、二丈町の神社仏閣について、お上人さまが書かれた本があると聞きましたので、
と尋ねると、ああ、それは『二丈町誌』のことだと教えてくれた。
お上人は、二丈町が発行している『二丈町誌―平成版』の文化財、宗教の章を執筆されている。
お上人にお礼をのべ辞したあと、また更に托鉢をつづけた。
(日蓮宗のご住職のことを、“お上人さま“という)

托鉢日記でこれから登場するであろうお寺や神社のことは、
お上人さまの書かれたものに、お世話になるはずである。
   


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あなたには負けました。

2008-05-11 19:57:49 | 托鉢日記
昨日のことである。
目覚めると雨が降っていた。
風もある。
チャンス到来。(この日を僕は待っていたのだ!なんてね。)
「山は吹雪だんべ」(山に登っていた頃、悪天候のときよく使っていた挨拶言葉)
ではないが、「海は時化とるばい」

というわけで、今日は漁師さんのあの人にアタックしよう。
アタックするにもタイミングがある。(訪問する時間帯)

「また来ました」
「ああー」
「どげんですか?もう今日決めらっしゃれんですか」
「んん、まああがらんね」

かねてより、初盆営業で通っていたお宅である。
断られたり、うるさがれたり、留守だったり、作業中だったり、漁のあとで眠っていたりで、
あっさり家の(というよりあきらめが早い)私にしては通い詰めたお宅である。

「おたくが何回も来るけん、もう羅漢さんでしようかって言いよったところたい」
「ありがとうございますー」
「たぶん今日は漁にでとらんと思いよりました」
何回も訪ねるうちには、営業ぬきにしてざっくばらんな言い方でもいいようになってくる。

契約をすませた後、奥さんが一言。
「あなたには負けました」
(最高のほめ言葉をありがとうございます)
こんなにして、お客様と親しくなっていくのだなあ。
駆け出しの営業マン、ただいま学習中。


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平家落人伝説―市井の歴史家―

2008-04-13 14:21:26 | 托鉢日記
 昨日のことである。
初盆を迎えるお宅を訪ねる道すがら、
ふと思い立ち、親しくなった方を数軒訪ねた。
営業!だけが托鉢ではない。
人とふれあい、かかわりを持つことが托鉢と見つけたり。

 ひょんなことから(ひょんな事は伏せておきますが)親しくなったひとがいる。
ひそかに“市井(しせい)の歴史家”と私が名付けている人である。
姫島の話題になれば、幕末が飛びだし、唐原(とうばる)と言えば平家の悲話の話になる。
そしてもうひとつの平家の悲話を教えていただいた。

「椎葉村や五箇荘村にも平家の人たちが隠れ住んでいたようです」
「山深いところですか」
「そう、源氏の追討をかわすために隠れ里のようなところにいくわけだけど・・・
“唐原”も原田が配下に命じて、ここならいいだろうということだったけど、
普通の人とはちがうから、やっぱりわかってしまうんだよね。」
「玉むし御前、知っていますか?」
「いいえ」
「屋島の戦いの時、扇の的をかかげたひとだけど、そのひとも落ち延びていった」
「那須の大八が追討として椎葉村に行くんだけど、そのまま住み着いてしまうんだ」
「あの稗つき節のですか」
「そう、大八もあまりにつつましく暮らしている平家の人たちを見て、しのびなかったんだ」
「稗つき節って悲恋の唄なんでしょう」
「そう、たしか、玉むし御前の妹かなんかだとおもう」

庭の山しゅの木に
鳴る鈴かけてヨーホイ
鈴の鳴るときゃ出ておじゃれヨー

鈴の鳴るときゃ
なんというてでましょヨーホイ
駒に水くりょというてでましょヨー

なんぼ搗いても
この稗つけぬヨーホイ
どこのお蔵の下積みかヨー

宮崎県民謡「稗つき節」
鶴富姫と那須の大八の恋物語である。
鎌倉幕府の命をうけ椎葉村まで追討にきた大八だったが、
いつしか、鶴富姫と恋に落ちた。
いつまでたっても帰ってこない大八に帰国の命がでて、
二人にも別れのときがおとずれるのであった。
(那須の大八は那須の与一の弟)


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托鉢のつれづれに

2008-04-10 15:41:01 | 托鉢日記

チュウリップー志摩町馬場にて
菜の花ー二丈町満吉にて
紅かなめー志摩町師吉にて
栗の若葉ー二丈町松末にて
野の花ー志摩町吉田にて
庭先の花ー前原市前原南にて

この糸島を托鉢すれば
心を和ませてくれる花々にであう。
春爛漫、まさに百花繚乱。
托鉢の道すがら携帯におさめました。


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雨の日の托鉢

2008-04-09 16:58:56 | 托鉢日記
雨の三坂神社

 雲行きがあやしい。
会社を後にしたときは、すでに降り出していたが、
朝のひらめきを信じて、托鉢に出た。
効率よくルートにそって車を走らせるときもあれば、
そこだけに命を懸ける(たいそうな)ときもある。
今日はその日。
前原市の怡土(いと)方面をめざした。
お訪ねしたお宅は、おりよくおられて話すことができた。

さらに東へと車を走らせたが、雨脚が強くなったので退散することにした。

 帰社後、“雨の日は溝掃除”ならぬ壁掃除をして、
デスクワークをしているとお客様から初盆施工依頼の電話。
「行ってまいります」
「ご契約ありがとうございました」
「ただいま戻りました」


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犬も歩けば、棒になる(??)

2008-04-07 19:22:20 | 托鉢日記
前原市長野にて(お寺のある風景)
 


 平日では会えないお客様が、かなりある。
土日を見送ると、また気を逃すことになる。
昨日今日、そんなお宅を托鉢(盆営業)した。

いつもなら、地域をきめて廻ることが多いが、
土日に伺うお宅は点在している。
そんなわけで、糸島中をそうつく(歩き回る?)ことになった。

といって、必ず会えるとはかぎらない。
会えたからといって、縁になるとはかぎらない。
車と徒歩で一日中そうつけば、足も棒になる。

昨日は二丈、前原,志摩と托鉢したが留守のお宅がつづく。
“とほほ本舗”になりかけたが、
やはりことわざは、伊達にあるわけではない。
『犬も歩けば棒に当たる』と言うではないか。
T先輩がよく言う。
「あんた、犬も歩けば棒に当たるやないね」

あるお宅で、ひょんなことから話が急転した。
「一週間後に来て」(来ますとも、来ますとも)
『こつこつとやっていれば、いつかいいことがあるよ』ってことですか?先輩!
棒になった足も、棒に当たって軽くなった。


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春うららー名言見つけたりー

2008-04-03 13:56:58 | 托鉢日記
今日午前、二丈町を西に下った。
春うらら、最高の托鉢日和。
ご縁をいただいたお客様のお宅と、
これから、ご縁をいただくお客様のお宅とを托鉢した。

そして托鉢の道すがら、”発見!”

お寺のある風景が、私は好きである。
時折立ち止まり手を合わせる。
お寺の入り口には、よく標語(?)が掲げられている。
今日みつけた言葉は、ストレートに私のなかに飛び込んできた。

若い頃、冷や酒に正体をなくしたこともある。
そして、親を亡くして初めて知る感慨がある。

「親の意見と 冷や酒は 忘れた頃に 効いてくる」
どなたが書かれたのかと思い、お寺を訪ねた。
坊守(ぼうもり)様が居られて、お話をうかがうことができた。
どなたの作かはわからなかったが、
今の若い人にもわかるような言葉に、苦心されているようだった。

坊守様とは、浄土真宗のご住職の奥様のことをいいます。
坊守様には、この日お尋ねしたことの他にも、貴重なことを教えて頂きました。


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雨の雷神社ー前原市雷山にてー

2008-03-23 19:20:20 | 托鉢日記

雷神社とイチョウの木                       観音杉

 雨は降り続いている。
降り続いているが、托鉢(盆営業)に出てみよう。
今日は、「また、来ます」と言って辞したお宅を訪ねることにした。

こんな天気ではあったが、再度次回へ進展できそうなお宅も数軒あった。
今月初め雷山を托鉢した時、雷山千如寺のことを書いた。
その千如寺から更に、車で三~四分のぼると、雷神社がある。
ここには、スキー場やキャンプ場もある。

雷神社の前には、ひときわ目をひく二本の巨大な杉がそびえている。
樹齢は共に1000年をこえているといわれ、その幹回りは7mに及ぶ。
雷神社のイチョウ(樹齢は900年をこえる)と共に、昭和35年4月12日に、
福岡県指定天然記念物となりました。と案内板にある。

祭神に、応神天皇と神功皇后の名もみえた。

雷山から二丈町に戻るころ、雨も小降りとなり、
やがて、あがったので志摩町から前原へと托鉢した。



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