goo blog サービス終了のお知らせ 

羅漢さんの托鉢日記

私の勤める、葬儀社羅漢では、お客様お一人お一人を訪問する、営業方法をとっています。これを托鉢と称します。  

葬儀社の日常―サプライズ、涙のプレゼント

2010-11-23 20:07:44 | 葬儀社の日常
ある家族葬をお世話させていただいた時のことでした。
まだ若い息子さんを亡くされたご家族様の要望は、
身内だけで送りたいとのことでした。

仮通夜をご自宅で家族だけでいとなみ、
翌日、お迎えにあがり、ファミリーホールにおつれしました。

花に囲まれた息子さんの遺影のまえに立たてたとき、
はじめてお母さんは泣き崩れました。
(・・・このご様子は察してあまりあるものでした)

お通夜では、
ごく身近のかただけで故人を偲んでおられましたので、
あえて式進行はひかえることにしました。

悲しみのさなかにある時、
憤り(いきどうり)と背中合わせにあり、
そのやり場をだれにぶつけようもなく、

そんな中で、ご遺族様と接する私たちは時折、
そのやり場を引き受けます。

ご遺体をご自宅へ安置したのちの、
お父さんがそうでした。

ご身内だけでの家族葬とはいえ、
ご近所のかたのお参りをご遠慮いただくことや、
ご親戚の香典をお断りすることの大変さ、等々、
私たちの経験上、アドバイスさせていただかねばなりません。

お父さんはの対応はすべて、ノーでした。
ここは、時間が必要でした。

翌日、(通夜の日)お伺いしたとき、
お父さんは穏やかな顔をされておりました。

送り化粧をほどこして、
まるで、眠っているような息子さんの顔を
いとおしげなまなざしで見ておられました。

そして、
昨夜の私たちのアドバイスを受けてくださり、
お呼びする親族のかたの香典をうけ、
返礼品と会葬礼状を用意して下さいと言われました。

葬儀当日、
「喪主挨拶はしない」も撤回されました。
「簡単にいいます」
そう言って、挨拶文のひな形を受け取ったのです。

そして、
二十名ほどの、参列者(ご身内だけの)と、
私たちスタッフは、
喪主様の大きなサプライズをいただいたのでした。

「ここで、本日ご会葬いただきました皆様方へ、喪主様より、ご挨拶がございます」
正面に立たれた喪主さまに、
女性スタッフがマイクを渡そうとしたとき、

お父さんは肉声で語り始めたのです。
そして、おひとりおひとりの席まで歩み寄り、
「○○伯父さん、いつもいつも、気にかけていただいてありがとうございました」
「○○おばちゃん、中学生の時、遊びに行ったとき、いつもおいしいごはんをつくってくださって、
ありがとうございました」
「○○君、(故人の甥っ子)約束を果たせなくてごめんね」
泣きながら、でも、崩れることなく、
とても、自然に、
それでいて、語りかける順番も、ちゃんと決まっているようでした。

息子さんの兄弟に語り終えた後、
最後に、
「お母さん、大丈夫?お母さんのことが一番心配だよ。
大丈夫、お母さん。・・
○○(息子さんの名前)にかわって、お礼を言うよ」

喪主様は、
父の言葉として、息子さんの言葉として、とつとつと語りました。

それは、
温かく、悲しく、おごそかなひとときでした。
参列の人々のすすり泣きがそれを物語っているようでした。

ふとスタッフのほうを見やると、全員涙ぐんでいました。
私は次の式進行に、呼吸を整えなければなりませんでした。

こんな感動的な喪主挨拶に立ち会うのは、始めてでした。


私の勤める まごころ葬儀羅漢はこちらです

葬儀社の日常―天国のおばあちゃんへ

2010-11-14 20:49:58 | 葬儀社の日常
ご主人からも、
子供さんからも、
お孫さんからも、
ひ孫ちゃんからも、
誰からも慕われていたおばあちゃんが亡くなりました。

終焉を迎えたホスピスの看護師さんも、
涙して、お見送りしておられました。

知り合って三年の月日が流れていました。

始めてお会いしたにもかかわらず、
飛び込みの托鉢にもかかわらず、
「おとうさん~葬儀屋さんよ」
「話聞かない」
そう言って、座敷に招じてくださった方でした。

その後、時折訪れたが、
いつも、にこやかに迎えてくださった方でした。

「いま、おとうさんがいるから、話して」
もうその頃は、ご自分のお身体もたいへんな状態であったというのに。

通夜の夜、
おばあちゃんのナレーションの取材で、お孫さんの話を聞かせていただきました。
お孫さんは堰を切ったようにおばあちゃんとの思い出を語り出しました。
「僕たちが小学生の頃、自転車で半日もかけておばあちゃんの所へ行ったものでした
・・・
すでに子供(おばあちゃんからすれば、ひ孫)もいるお孫さんたちなのに
まるで、小学生にもどったような純粋な言葉でした。
それほど、おばあちゃんが僕たちは好きだったんです。
取材をする私には、そのように聞こえていました。

火葬場で収骨を待つ間、
五~六歳のひ孫ちゃんが私に言う。
「おばあちゃんのいるところに行きたいな」
「おばあちゃんのいるところ、ボク知ってるよ」
いまさっき、見送ってきた火葬炉の方をふりかえっている。
「おばあちゃんのところに、行っていい?」
「行けないとよ」
「なんで?」
「ボク、行きたいな」
「もう少し待ってね」
「おばあちゃん、こっちにいるからね」
私は、収骨室の方を向いて語りかけました。

葬儀翌日、喪家様を訪問した。
式後の手続きなどの案内を終え、帰り際、
ひ孫ちゃんが玄関で言った。
「あのね、ボクお空に向かって、おばあちゃん、おはようって言ったとよ」
「そう、よかったね。おばあちゃんよろこんでいるよ」
「おばあちゃん、天国にいるとよ」

優しくて、とても明るい人でした。
信仰心に篤く、強い心をお持ちの方でした。

私の勤める まごころ葬儀羅漢はこちらです

2010初盆会ー新商品紹介します(第2弾) 生花をこえました。

2010-04-10 20:58:31 | 葬儀社の日常

盛り花(大)
高さ116㎝ 横100㎝ 奥行65㎝


胡蝶蘭鉢(白もあります)

只今人気上昇中、
光触媒のシルクフラワーです。

私の勤める葬儀社羅漢では、
業界でもいち早く、シルクフラワーを取り入れてきましたが、
年々、シルク祭壇や、シルクフラワー供花の要望が増えています。

初盆時期は暑さのため、生花の手入れに気を使います。
そのためか、シルクフラワーに注目があつまるようです。

光触媒の効果をご案内いたします。

○消臭効果
セラミック複合光触媒のため、シックハウス症候群の要因となるホルムアルデヒド・
アセトアルデヒド・アンモニア等の消臭分解に威力を発揮します。

○セルフクリーニング効果
太陽光や蛍光灯などの光線によって、組みこまれている光触媒を励起させて、
表面に付着した埃、カビを分解します。

○抗菌作用
光触媒より酸化・還元作用がおこって、
触媒が空気中の酸素と反応して過酸化水素を作ります。(還元反応)
これらの作用にによって殺菌される他、
有機物は最終的には一酸化炭素と水に分解されます。

○防食作用
完全なセラミック塗膜のため酸にもアルカリにも侵されにくく、
金属、木材、コンクリート等、下地を問わず、
きわめてすぐれた保護力と安全性をもっています。
 
商品のお問い合わせは こちらまでどうぞ

新商品第1弾はこちらです

2010初盆会ー新商品、紹介します(第1弾)

2010-03-17 20:07:40 | 葬儀社の日常






人気の故人の好物シリーズです。
なんと、ローソクなんです。
1個/800円です。
3個セット/2,200円とお得です。
お好みにより、自由に組み合わせてください。
お供物として、お灯明としてお使いくださいませ。

とまあこんな具合です。

お問い合わせは 私の勤める まごころ葬儀羅漢へどうぞ

羅漢携帯サイトはこちらです





2010特選盆提灯カタログ出来ました!

2010-03-13 20:56:09 | 葬儀社の日常
2010年初盆営業始動しました。

今年も初盆祭壇、各種返礼品、盆提灯、い草座布団、い草敷物、
生花、シルクフラワー、精霊船、など多数揃えております。

特に今年は、“魅力の2010新商品”を企画しました。
随時紹介していきたいと思います。
今日は盆提灯の一部を紹介します。

伝統の匠の技! 高級八女提灯を大幅割引にてご提供いたします。
どうぞご期待ください。



博多長 人気のサイズ(桜)火袋直径60㎝・長さ250㎝


行灯 蒔絵花山水絹二重12号対絵 高さ92㎝・火袋直径36㎝


霊前灯 いろどり白 光ファイバーの輝き!!
イルミネーションがさまざまな色に変わります
高さ・35㎝


住吉9号絹一重 火袋直径27㎝・長さ100㎝
絹一重張りの特長は明かりを灯すと十文字を描きます


お問い合わせはこちらへどうぞ 「まごころ葬儀羅漢」です

羅漢携帯サイトはこちらです

合掌の姿

2010-01-29 21:40:11 | 葬儀社の日常



あるおばあちゃんの葬儀を担当させて頂いた時のことでした。
なにげなく経机の上に置かれの一枚のスナップ写真に目がとまった。
思い出の品として、ご遺族の方が置かれたのだろう。

それは、お箸を親指ではさんで合掌しているおばあちゃんの写真だった。
病床のベットに腰をかけ、食事をとっている光景でした。

そこに、私はお地蔵様を見る思いがした。
こんな美しい合掌を見た記憶は今までなかった。

終焉を迎えた病室で撮された十枚程のスナップ写真にはすべて、
おばあちゃんの笑顔があった。
そして、おばあちゃんを囲む看護師の暖かいまなざしがあった。
(そのスナップ写真で、私はこっそり思い出コーナーをつくった)

ご遺族の方にうかがった、おばあちゃんの波乱の人生も、
すでに、そこに見ることはできない。

人はその過酷の人生を生き抜いたとき、
後にはただ、感謝のこころだけが残るのだろうか。

ナレーション作りのためにと、ご遺族の方にいろいろなお話をお伺いしたが、
こころを洗われるような一枚の写真だけで充分だった。

お葬儀の仕事をさせて頂けるからこそ、
こんな光景に出会うことができました。

『今、去りゆくあなたへ・・・
 私たちもまた、手をあわせて送ります。
  ありがとうの言葉をそえて。』

私はナレーションをそんな言葉でしめくくった。


私の勤める まごころ葬儀羅漢はこちらです

羅漢の携帯サイトはこちらです

まごころ葬儀羅漢、朝の風景

2009-12-14 19:47:20 | 葬儀社の日常

二丈町の朝もや(羅漢の事務所より)

出勤後、いつものように始業前の掃除に取りかかる。
雨上がりの風景が幻想的だったので、携帯におさめました。

事務所の前は国道202号線です。
朝もやに隠されていますが、
いつもは田園風景が広がっています。


私の勤める まごころ葬儀羅漢はこちらです

羅漢携帯サイトはこちらです

画像右から数百メートルのところには、
「きららの湯」があります。

まごころ葬儀羅漢ーオリジナルナレーション

2009-12-07 20:16:45 | 葬儀社の日常
お通夜のお参りの方がひけた頃、
私たちにもうひとつ、仕事があります。

ナレーション作りのための取材、と言うほど大袈裟ではありませんが、
故人様のお人柄、経歴、エピソード、思い出話などをお聞きします。
あわせて、ご家族様のご様子(故人様への想いなど)や遺影写真なども
ナレーション作りの助けになります。

“ひとつとして、同じナレーションは使うまい”を信条としているのですが、
文章つくりが早いほうではないので、時々苦戦を強いられています。

ブログを書くようになったことは、いくぶん助けにはなっているようですが。

ナレーションのあたまにもってくるフレーズが全体の文章につながっていくので、
特に気をつけています。
ナレーションは、その方に一番ふさわしい、“いちばん短い自叙伝”なのですから。

いくつか紹介してみます。

「去りし人の人生をふり返るとき、そこに一冊の自叙伝があります。
式壇の○○様を仰ぎみる私たちの胸にもまた、思い出という名のポエムが生まれます。」

「人は生まれ、人と出会い、共に生きる人生に夢を描きます。
そして、家族という深い絆を結んでいきます。
けれども、その道なかばで、不意におとずれる人生の不条理に立ちつくします。」

こんな感じです。

私の勤める まごころ葬儀羅漢はこちらです

羅漢の携帯サイトはこちらです

いのちはひとつ

2009-03-01 23:18:42 | 葬儀社の日常
今日、葬儀の後、ご住職よりご法話を頂いた。

・・・話は変わりますが、
私たちのこの銀河系大宇宙は、今から百三十七億年前にできたと言われています。
今の科学でほぼ間違いないそうです。
誤差があっても、一億年くらいで、まあ、一億年といえば大変な時間ですが、
宇宙の時間からすれば、少しの差ですが、
最初は、マイナス三十何乗立方センチの、まあ目には見えない小さな粒子のエネルギーが
膨張していまの宇宙ができたわけです。
その中に太陽系があり、その中の地球に私たちは住んでいるわけです。

・・・大切なことはいのちはひとつということです。
ひとつのいのちを生きているということです。
いま、私たちはこういう姿をしていますが、
この祭壇の蘭も、ゆりも、菊もひとつのいのちからできています。
自分の先祖が猿というならまあ解るけれども、
私の先祖はこの蘭と同じということです。

今の科学で解明されているこのことを、
二千五百年前にすでに言っている人がいます。
誰だかわかりますか?
・・・お釈迦さまが“いのちはひとつ”そう言っておられます。

「今日ご縁を頂きました。お寺はここから五分位のところです。どうぞお立ち寄り下さい」
そう結んでご住職はご法話を終えられた。

いのちはひとつ。いのちはつながっている。
草木獣も私もひとつのいのち。


私の勤める まごころ葬儀羅漢はこちらです

あの提灯、博多長っていうんですか。

2008-05-27 14:06:52 | 葬儀社の日常


「田舎なんかにいくと、あの大きな提灯がいくつも下げているじゃないですか」
「はいはい、博多長(はかたなが)ですね」
「博多長っていうんですか」
「ウチなんか家が狭くて、あんなの下げられませんよ」
「以前は縁側にズラーっと並んでましたよね」
といっても、実は私も長崎では見たことはありませんでした。
初盆のあり方も提灯のカタチも、地域によってずいぶん違ってきます。
この糸島に移り住んで三年目の夏。
いっぱしの口をきくじゃあありませんか。
この糸島の初盆、かなりリキがはいっています。
来た当初は、カルチャーショックを受けたものでした。

二年目のお盆の時は、提灯を任されうろたえました。
社長と八女(やめ)に仕入に行き、いならぶ提灯に目をうばわれ、
と同時に提灯という商品を好きになりました。
(よしっ、売ったるぞ。ひそかに闘志を燃やしたものでした)
今年は準備が早かったせいか、出足も早いようです。
一番早いのは、家紋入りの門提灯です。
例年、博多長はすこし後になるのですが、今年はもう注文が入りました。
売りたかったら、好きになれ。(営業のプロに教わりました)

初盆祭壇に提灯、返礼品などなど、
只今、初盆営業(これも托鉢と称します)展開中!!

―博多長のサイズは大きく分けて三つあります(特殊なサイズもありますが・・)
松―径53㎝、長さ222㎝
桜―径60㎝、長さ250㎝
亀―径75㎝、長さ280㎝(長さは、房の一番下まで)
※ 写真は桜です。―
   

   私の勤める羅漢はこちらですhttp://www.rakan-fuk.co.jp/