二日続けて、
奇しくも、「船に乗っていたよ」というお客様に会った。
お一人は、以前このブログに登場した方で、
『俺が死んだら海に投げてくれ』と言ってるんだよの人。
よく托鉢にまわる地域なのだが、
あれ以来の再会である。
今度もまた、『俺が死んだら海に投げてくれ』は変わらなかった。
意志が硬い!!
「子供は納得した顔はしていないんだが」と言う。
散骨については、昨今話題にはなっているようだけど、
まだまだ、少数ではある。
「うちでも何度か散骨していますよ」と言うと、
その方はすこし驚いた表情をみせた。
「かといって、神仏には手を合わせるんだよ。
今日だって、神社に柴を持ってお参りしてきたばかりだよ」
なんとか海峡(ちゃんとした名前を言ったんのですが、ボケぎみの私、忘れてしまいました)
フィリピンと台湾の間にある海峡で、戦時中たくさんの日本人が犠牲になったそうです。
「船に乗っていた頃は、その海峡を通る時はかならず伏し拝んだものだよ」
「じゃカタログ差し上げておきますので」
「この前、もらったからいいよ。ちゃんととってあるから」
「もう少し待っといて」
「終えたら(しまえたら)おたくに頼むから」
本気か挨拶か、そう言われた。
さて、その翌日。
もうひとりの船乗りさん
三年程前からの托鉢で、すこしずつ顔見知りになってきた方。
はじめの頃は、
「まだ死にとなか!」と追い返された。
「ああ、羅漢さんか」
「お仕事中にすみません」
「考えなきゃいかんとは思うけど、
この歳でも二の足踏むな」
日曜大工の手を止めて、話し始めた。
「いや~俺も船に乗っていたから・・」
「遠洋ですか」
「いいや、商船のほう」
「話がはずんでるようですね」
奥さんがコーヒーと椅子をすすめてくれた。
縁とは不思議なもので、
石炭船に乗っていた頃、
私の故郷の炭坑町に石炭積みに来たという。
よほど身近な人しか知らない蠣浦(かきのうら)という地名まで飛び出した。
おまけに、若い頃(私が)いた千葉に長く住んでいたという。
我孫子(あびこ)。なつかしい地名を聞いた。
「まごころサポートクラブ」は置いといて、
昔話(お互いの)に終始した。
「また来ます」
「はい」
ご夫婦で答えてくれた。
俺が死んだら・・の方は私より十歳上。
この歳でも二の足踏むな・・の方は私より二十歳上。
少し、仲良くなれた元船乗りさん。
今後ともよろしくお願いいたします。
私の勤める まごころ葬儀社羅漢はこちらです
奇しくも、「船に乗っていたよ」というお客様に会った。
お一人は、以前このブログに登場した方で、
『俺が死んだら海に投げてくれ』と言ってるんだよの人。
よく托鉢にまわる地域なのだが、
あれ以来の再会である。
今度もまた、『俺が死んだら海に投げてくれ』は変わらなかった。
意志が硬い!!
「子供は納得した顔はしていないんだが」と言う。
散骨については、昨今話題にはなっているようだけど、
まだまだ、少数ではある。
「うちでも何度か散骨していますよ」と言うと、
その方はすこし驚いた表情をみせた。
「かといって、神仏には手を合わせるんだよ。
今日だって、神社に柴を持ってお参りしてきたばかりだよ」
なんとか海峡(ちゃんとした名前を言ったんのですが、ボケぎみの私、忘れてしまいました)
フィリピンと台湾の間にある海峡で、戦時中たくさんの日本人が犠牲になったそうです。
「船に乗っていた頃は、その海峡を通る時はかならず伏し拝んだものだよ」
「じゃカタログ差し上げておきますので」
「この前、もらったからいいよ。ちゃんととってあるから」
「もう少し待っといて」
「終えたら(しまえたら)おたくに頼むから」
本気か挨拶か、そう言われた。
さて、その翌日。
もうひとりの船乗りさん
三年程前からの托鉢で、すこしずつ顔見知りになってきた方。
はじめの頃は、
「まだ死にとなか!」と追い返された。
「ああ、羅漢さんか」
「お仕事中にすみません」
「考えなきゃいかんとは思うけど、
この歳でも二の足踏むな」
日曜大工の手を止めて、話し始めた。
「いや~俺も船に乗っていたから・・」
「遠洋ですか」
「いいや、商船のほう」
「話がはずんでるようですね」
奥さんがコーヒーと椅子をすすめてくれた。
縁とは不思議なもので、
石炭船に乗っていた頃、
私の故郷の炭坑町に石炭積みに来たという。
よほど身近な人しか知らない蠣浦(かきのうら)という地名まで飛び出した。
おまけに、若い頃(私が)いた千葉に長く住んでいたという。
我孫子(あびこ)。なつかしい地名を聞いた。
「まごころサポートクラブ」は置いといて、
昔話(お互いの)に終始した。
「また来ます」
「はい」
ご夫婦で答えてくれた。
俺が死んだら・・の方は私より十歳上。
この歳でも二の足踏むな・・の方は私より二十歳上。
少し、仲良くなれた元船乗りさん。
今後ともよろしくお願いいたします。
私の勤める まごころ葬儀社羅漢はこちらです