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オスマン帝国外伝 第45話「後宮の凶行」ー後編ー

2020年02月01日 | 映画&TV


ー前編ーはコチラへどうぞ。

今回の回はワタクシの感想が無駄に長すぎてしまいましたので、
二部構成となっています。
宜しければ、もう少しお付き合いください。





そうして、今回漸く陛下のお姿を拝見することが出来ました。
夜が明けて、着替えを済ませた所にイブラヒムの登場。
言いにくそうな雰囲気が伝わります。
そして、昨夜の事を何にも知らない陛下はグリッティ邸に行くのか? とイブラヒムに確認するが、
そのイブラヒムの顔には笑顔がない。
「良ければ、明日にでも」という答えだけが返ってくる。
「問題を抱えておるな? 申せ」

とにこやかに話しかけてくる陛下に、中々言い出せないイブラヒム。
けれど、意を決して話し始める。
「昨夜、再び殺人鬼が現れました」

という報告を聞いた陛下のにこやかな表情から一遍真面目な顔つきに。
「ギュルニハルが刺傷を。ヒュッレム妃の室内です。命は助かりましたが、重症です」
真剣な表情から少し怒りの入った表情に変化していく陛下。
「なぜ今頃重大な報告をする?」

そうねぇ。ヒュッレムの事ですものね。
もっと早くに知らせろ、というのはごく自然の事。
「母后さまのご命令がありました。ヒュッレム妃は御子さま方と母后さまのお部屋に避難を」
と、イブラヒムは今の様子を陛下に報告しているがまだ不機嫌は変わらない。
「後宮に人殺しがいるのだぞ。さっさと見つけ出せ!」

まぁ、陛下のお怒りはごもっとも。
なのに、なんでそんなビックリした表情をするのかな、イブラヒム。

ギュルニハルは生きている、とダイェからの報告を聞いてヒュッレムは治療院にやって来た。
横たわっている彼女の許に行き、顔をみてホッとする。
そして、近くにいる医女に「どうなの?」と症状を尋ねると、「処置はしました。あとは意識が戻れば…」とのこと。これを聞いたヒュッレムは、眠っているギュルニハルに声をかける。

「マリア、可哀想に。…私を独りにしないで。敵に負けないで」
というと、隣のベッドに横になっているギュルシャーに気が付いたヒュッレムが横になっているのは何故か、と問う。
「昨夜、階段から転落を」
そう聞くと、ギュルシャーのベッドに行くヒュッレムは、「怖がらなくていい。階段から転落したんですってね。どうしてそんな事になったの?」問うと、まさかの本人が自分のベッドに来るわけだから、そりゃあ、おびえてしまうよね~。
「突然でした。走っていたら、足がもつれて転がった」とたどたどしく答えているのを疑って聞いているヒュッレム。

治療院から帰ってくるヒュッレムは部屋の掃除がもう少しで終わるとニギャールから報告を受けたがどうにも浮かない顔をしている。

そりゃ、そっか。

そんな寝台に横にはなりたくないよねー。
「ギュルニハルの容体は」
と、様子を見に行けなかったニギャールがヒュッレムに聞いてくるけど、普通お妃さまに聞く言い方じゃないよーって、誰か教えてあげて~。
「ずっと眠っている。可哀想に。私のせいで死ぬかもしれない。あギュルシャーもいた。顔が傷だらけ。階段から落ちたっていうけど、嘘だわ。真相を調べて」
そう2人で話していると突然陛下がヒュッレムの部屋にやってきた。
そして、ニギャールたちは、そそくさと出て行くと2人だけになった、と思いきやファミリーだけになっていた。
「子どもたちの前では話すな」とヒュッレムにくぎを刺す陛下だが、ヒュッレムもそこは分かっているのだろう。

陛下がやってきて、子どもたちは大喜び。早速メフメトが話しかける。
「昨日、祖母さまのお部屋でネンネしたよ」
と、どこか自慢げに話しをするんだけど、可愛いねぇ。それに負けずにミフリマーフも自慢話し。
いいなぁ、ホッとする。
「お祖母ちゃまが、おとぎ話をしてくれた」
とこっちもかわいらしく話しをしていると、陛下はにこやかに言う。
「今夜は、父と寝よう。おとぎ話もするぞ」

……え、陛下のおとぎ話し? わ…わ、ワタクシも聞きたいですぅー。

ミフリマーフは、コクンと頷いて、メフメトは「作文書きたい」ですって。
あぁ、なんか癒されるわー。
当然、メフメトは偉いな、と陛下に褒められる。
そうして、ファミリーの時間は終わり、ヒュッレムは子どもたちをエスマの許に行かせる。
ここからは、大人の時間~。
いやー。まだ外は明るいのに~。
陛下は、ヒュッレムに安心させるために寄り添いながら伝える。
「案ずるな。犯人はそなたの目の前で処刑する」

と、ヒュッレムに伝えるんだけど、ワタクシだったら遠慮したい。
…いや、犯人は憎いけれども、何も処刑するところは見たいとは思わないから。
残酷やなぁ…と思ってしまう。
しかし、その言葉をスルーしたかのようにヒュッレムは陛下に伝える。

「いつもそばにいて、話を聞いて欲しい」
ちょっと考えた陛下は、昨晩の事を話す。
「昨晩、そばにいれば悲劇を免れた」
まぁ…。そうかもしれないけれど、起きてしまった事悔いてもね。
だからって、ヒュッレムさま。そういう言い方はちょっと…。

「私には敵がいる。ごく近くに潜んでいる。…誰なの?」
今回の事ではかなり参っているヒュッレムを陛下は抱きしめていた。


一方、陛下にさっさと見つけ出せ、と強く言われたイブラヒム。
ここで漸くスンビュルと直接話しをする。

んが…。

おいおい、大宰相殿、以前と同様な聞き取りですねって言ってやりたい。
陛下に強く言われたからって、途端に誰彼構わず宦官長をナイフで脅し歯をむき出しにして
聞き取りをするってどういうことなのよ。
最初からスンビュルにも事情聴取すればいいだけの事なのに…と思ってしまったワタクシ。
もうちょっと、このイブラヒムには、知的さが欲しいわ。

「何か疑わしいことはないか。お前を処刑したくない。隠さず言え」
と、首にナイフを当てられている宦官長は勿論ギュルシャーが怪しいと言うけれど、
もう既にそれは母后さまにも伝えてあるから、普通通りに聞いてくれれば、スンビュルだって
答えただろうに。

……バカだなぁ、イブラヒム。

そのイブラヒムは、「ギュルシャー」の名前を聞いた途端に大人しくなっちゃってさ。
その名前を聞いて背後に誰がいるのかが分かったのだろう。
いつも思うけど、マヒデブランに肩入れしすぎだよ。

さて、ニギャールは、というとヒュッレムに言われた事を遂行するために治療院に行き、ギュルシャーの元へ。
なんか、生き生きとしていません?

「養生しな。かなり重症ね……本当に転落のせい?」
と、間近でじっくりとギュルシャーの顔を見つめるニギャールは、そう聞くとギュルシャーが認めたため、ちょっとだけ実力行使する。
まぁ、これはイブラヒムのとは全く違うから、ワタクシ的には全然オッケー☆⌒d(´∀`)ノなんだけど。

グッとね、ギュルシャーの下顎を左手で持ち上げるニギャール。
「とぼける気? 吐け、何もかも」
ニギャールは、顔の傷を手でギュっと力を込めて抑えると、痛みからギュルシャーは痛い、
止めて、放してと訴えるが、必要な事は全然話さないため、隣で横になっているギュルニハルに顔を向ける。
「…見なさい、ギュルニハルを」
彼女の姿を見せた途端にギュルシャーの態度が変わるので、何か核心を得たのだろうニギャール。
「あんたの仕業ね。洗いざらい話しな。言わなきゃ命の保証はない。数滴の毒で殺してやる」
と言って、額の傷をググッと親指で押しあてると痛みからか大きな叫び声を上げる。
「あんたが犯人? そうでしょ?」
「…暗くて見えなかった」

この言葉を聞いた時、ニギャールの動きが一瞬止まる。しめた、と思ったのかしら。
「ヒュッレムだとばかり」
「……なるほどね。話して」
というニギャールに、やはり抵抗があるのか、中々答えようとしないギュルシャー。
また、下顎をギュッと掴んで答えるように仕向けるニギャール。
なんか、楽しそうに見えるわ。

「顔のケガは?」
「マヒデブランから殴打された」
「暗殺に失敗して?」
「お妃さまは関係ない。…私が話すと激高し殴打なさった。死ぬかと思ったわ。お妃さまは潔白。私が望んで勝手にやった。私を笑い者にしたからよ」
スゴイ。ここまで、ぺらぺらと話すなんて。どうしたの、ギュルシャー。
「凶器は?」
流石に、それは言いたくないのか、だんまりを決め込むギュルシャーに、ニギャールはまた下顎をつかんで聞き出そうとする。
「どこに隠した?」




聞き出したニギャールはその足でマヒデブランの部屋に行く。
「なんの用?」
考え事をしているかのようなその人に話しかける。
「お話がございます」
しかし、マヒデブランは、「暇がない。後にして」と無下に断られたことで、
ニギャールはふむ、と考えて次の言葉を発する。
「ギュルシャーを見舞いました。ぜひお耳を拝借」
その言葉に、癪に障ったのか、マヒデブランは少し感情をあらわに。
「無礼な。…お下がり」

しかーし、何故か余裕のニギャールからは笑みしか見られない。
「何もかも、聞きました。真の狙いはヒュッレム妃。……血迷った女官より、
お妃さまが疑われるのは必至」
そのニギャールの言葉を聞いて、マヒデブランが近寄る。
「偉そうに、私を脅すの? 私が犯人だとでも言う気?」
まだまだ、ニギャールに余裕の気持ちが溢れている。
「…めっそうもない」
でも、マヒデブランの方が余裕がなく動揺もしている。
「ウソつきの無礼者め。ギュルシャーが言うはずない。妃をなじるのか。出て行け」

あ、あのー。
マヒデブランさま? あなたは散々平気で人をなじっておいてそんな事を言うのかって
ワタクシ、ツッコミたい。
ニギャールもそんな思いなのか、「ふ~ん、そうなの」的な態度でふいッととある方向へ。
暖炉の上をチラチラとみて、にやりと笑いながら手を突っ込んで凶器を見つける。
そして、それをマヒデブランに見せつける。

「これは?」
白いナプキンに包まれた鮮血のついたナイフを見せつけられ、とても動揺している。
「ギュルシャーが場所を。誰にお渡しを? 大宰相殿または母后さま?」
「他に知る者は?」
白いナプキンでまたナイフを包み込んでいるニギャール。
「今は私だけ」

その確認をしたから、とうとうマヒデブランは真実を語った。
「あの者が勝手にした事。だから私は怒って殴った」
しかし、ニギャールは最もな事をいう。
「私は信じますが、他の者はどうだか」
ここで、マヒデブランはニギャールが何を望んでいるのかを聞き出す。
「何が望み? 申せ、何でもする。とにかく黙って」
ニギャールのにやにやした表情がとても嫌だわ~。悪だくみの顔しちゃってさ。
「バレたら私も命はない」
この言葉を聞いたマヒデブランはここで初めて笑みをみせた。
「陛下付きの女官にする。給料もあがる。それとは別に金も渡そう」
だけど、ニギャールは頷かない。
どうするの? ニギャール!!


その頃のヒュッレムは、ハティジェの訪問を受けていた。
「元気を出して。イブラヒムが犯人を見つける」
ヒュッレムの表情に元気がない事にハティジェはそういうと、少しだけ和らいだ表情を見せた。
「そうね。感謝しています。貴女が来てくれなかったら、話し相手もいない」
そう、話していると、ハティジェはいつでも屋敷に来て、と伝える。
そこへ、ミフリマーフとメフメトが走ってやって来て、一気に場が和む。

ふと、思い出したのか、ヒュッレムはハティジェに聞く。
「マヒデブラン妃が、ひどい顔をしていた」
「事件のせい。…とてもおびえてた」

事件から初めての夜。
陛下の部屋に、子どもたちがすやすやすや…と眠っているのをじーっと見つめている陛下。
「すぐ寝たな。天使のようだ。神のご加護を。…さぁ、そなたも休め」
と、ヒュッレムに言うがヒュッレムは、「殺人鬼かいては眠れない」と言い出す。
その言葉に陛下は安心させる言葉を伝える。
「安心せよ。警戒は怠らぬ。私がそばにいる」
そういわれても安心できないのだろうヒュッレムは、ふい、とそっぽを向いてしまう。
「…どうか、ギュルニハルの意識が戻りますように。犯人を見ていたかも」

ふと、思いついたことを伝えると、陛下もうん、と1つ頷いた。
「スレイマン、凄く怖い…。誰がやったの? 私が死んで得をするのは? 誰が私に殺意を? 
毒の次はこのありさま」
矢継ぎ早に陛下に質問(?)をしているヒュッレムと、ただじっと黙って聞いている。
そして、陛下は1つ頷いて言う。
「落ち着け。…もう考えるな。休め」
大きく息をすって、漸く眠りについた。

ニギャールに脅されたマヒデブランのイライラは止まらない。
夜になって、側女たちが食事の用意をしている。隣には最愛のムスタファもいる。
1人の側女が、「お召し上がりください」といってもマヒデブランは「下げて」と言っている事に心配をしている側女は更に言う。
「でも、昨日から何も」

もー。マヒデブラン。みんなあなたの事を心配しているのよ。
食事をとっていないことにね。
それなのに、ちゃぶ台返しはひどくない?
隣にいたムスタファもビックリして、怯えている。
そして、側女に「出てって。 消えてよ」と…これは八つ当たり?
物凄いヒステリックな状態になっている。
これは、母親というよりも、自分の事しか考えていない1人の女になってしまってるよね。

その言葉を受けた側女は、もう泣き顔になって出て行く。その時にマヒデブランは「皆、呪われろ」って言い放つ。

どのくらいの時間がたったのか、ハティジェがマヒデブランの部屋に訪れると、そこには、
食事が投げ出され、マヒデブランの隣にムスタファがいて、2人とも膝を抱えてうずくまっている。
「私は決して人殺しじゃない…」
そう言って、一筋の涙を流したのをみたハティジェは、思わず「あなたを信じる。犯人は明らかになるわ」と言った。
その言葉を聞いたマヒデブランは、漸く正気を取り戻し、未だに怯えているムスタファを抱きしめる。

バルコニーにいる陛下にイブラヒムは報告をする。
「人殺しは?」
だが、なかなか言い出せないイブラヒムに向かってバッサリ言う。
「役立たずどもめ。やり方が手ぬるい」
そういう陛下に対して、イブラヒムも流石に歯はむき出せないか。
「万全の態勢で慎重に調査中です」
イブラヒムは、そこで言い淀んでしまうと、陛下は1つ息を漏らした。
「以前、毒を盛られたろう。誰が犯人か承知していた。どうだ? 毒を盛った者の関与は」
「考えておりませんでした。…ギュルニハルに敵対する者の仕業かと」
イブラヒムの回答に不満げな様子の陛下。物凄い言葉を投下する。

「そうやって、かばい続けるがいい。いずれ犯人は必ず明らかになろう。その時には悪行の代償を払わせる」
イブラヒムの何とも言えない困った顔ー。
これはヒュッレムに見せてあげたいー
「誰であろうと容赦せぬ」
といって、バルコニーから出て行く陛下だった。
その言葉に、茫然としているイブラヒム。


っていう所で終わりましたー。
今回の回。
きゃー(≧∇≦)今回の感想はまたまた、大作になっちゃいましたので、二部構成にしました。
読みにくくて本当にごめんなさい。
これでも、沢山削ったのですがこれ以上は削れなかった…。

頑張れ、ギュルニハル。
負けるな、マヒデブラン。

どうしようか、ヒュッレム。
ニギャールも策士だよね。

今回は、本当にワクワクしました。
では、次の物語で。







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