突然、私のデスク付近にそうやってきた1人の女の子。
っていうか、職員なんですけどね。
お前は誰じゃ、という視線をワタクシは送っているのですが、
気が付かないらしい。
そのまま、ワタクシに質問を投げかけてきた。
「突然ですみません。好きな歌ってありますか?」
その質問を聞いてワタクシは思った。
本当に突然だな、と。
そして、どうしてその質問に答えないとならないのか。
悶々と考えていたワタクシ。
ちらり、と後ろを見やると、同僚のIちゃんが拝む仕草をするので、
「なんでもいいから、答えて」という合図だろう、と思って口を開こうとした時。
「あ、アニソンでお願いします」って言われた。
あ、アニソン…ですか?
むむぅ~…。
「順位はないですが」
と前置きをしてから4つ程答えた。知らなさそうな昔のアニソンを。
いや、でもガンダムは知ってるか…。
「ガンダムSEED」から「暁の車」
「エンジェリックレイヤー」から「雨上がり」
「満月(フルムーン)に恋して」から「EternalSnow」
「ブラックジャック」から「月光花」
と、答えたら違う所から「えっ」ていう声が聞こえましたが、ちょっとそれは
置いといて…。
その見知らぬ職員は考えるポーズをしていたので、どうやらどれも知らないのだろうか。
うっしっしっ…。
やったぜ、ベイビー
ワハハハハハ
と内心思っていましたら、その職員は、「ありがとうございました」って言って退散。
完全にいなくなったのを確認してから、「もう、何だったのさ、あれ」って1人愚痴るワタクシ。
そこへすかさずIちゃんが、
「ひめ~ありがとう~。彼女、ちょっと困ったチャンでね。対応しなくなると後々問題が…」
って言うもんだから。
「そうなの? でも、まぁ、いいんだけど。何でアニソンなのかなぁ?」
「その時の気分じゃないかな。私の時は、「嵐」だったから」
という会話の時に、もう1人乱入者が。
「ねぇねぇ、ひめかさんっっ」
後ろから、さっき「えっ」と驚いた声をだしたT君。
因みに余り話す機会のない男の子。
「何でしょう?」
とIちゃんと一緒に視線を送ると、そこにはキラキラT君が。°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
「あ、あのさ…。今、言っていた曲って、う、歌えるのかな?」
何時もはどもったりしないのに、珍しくどもっていて、何か少し興奮しているのだろうか。
なんて、観察しながら答えるワタクシ。
「昔、カラオケ行った時に歌ってたよ。今は全然行かないけれど」
「ちょ、ちょっと聞きたいんだけど…ダメかな?」
「えーっ。ここでは嫌だし。みんなでカラオケっていうのも…」
「じゃあ、二人でカラオケ…」
「余計、イヤだわっっ」
っと、勤務中なのにギャースカ、ギャースカやってました。
結局3人か、4人かのメンバーで、決して茶化さないって言うのを条件に
「カラオケ」に行く約束を取り付けられて、
ちょっとだけ、アンニュイなワタクシなのであります。