「受験生のための『世界史B』」 もくじ
↑ここから各項目に入れます。
さて今回は予定を変更してお送りします←
「え? ローマの次、インド?
えー、なんか気が乗らない」
というセプテンバー氏の一身上の都合により、今回は南北アメリカ文明を!!!
実はおれ、授業でココをやった記憶がありません←
テスト直前で、先生に
「時間がないから教科書の大事なとこに線引いて終わるぞ(笑)」
と言われて消化した覚えしかありません。
いやいや、「(笑)」じゃないっすよ、先生……。
おかげでずっと苦手範囲でしたよ←
では、始めましょう。
短いので今回で終わっちゃうかも。
あ、
ずーっと前にオリエントを解説した際、「オリエントは現代の世界の中枢が置かれているような場所ではない」みたいなハナシをしましたよね?
では、現代の世界の中枢って、どこなんでしょう?
今は中国を含むアジアの台頭が目覚ましいですが、ちょっと前まではアメリカとヨーロッパが世界を動かしていましたよね。
ヨーロッパは、この間まで見ていた古代ローマ世界と、少しあとにやる中世ヨーロッパ世界が基盤となって現代にまで続いています。
では一方、アメリカは?
これが、現代のアメリカと古代のアメリカの間にはほとんどと言っていいほど接点がないのです。
それもそのはず、現代のアメリカというのは、18世紀以降になってヨーロッパの国々との対立を通して「作られた」「生じた」感が強いのです。
では、古代アメリカとはどんなものだったのか?
[アメリカ先住民]
今のコたち(おれも年をとったもんです)って、インディオ(インディアン)て言葉は知ってるんかな?
アメリカの先住民をそう呼びます。
おれが子どものころは、「インディアン」という言葉は文明化されておらず、未開で、野蛮な人々というイメージで語られました。ステレオタイプ(型にはまった考え方)ですね。
さらに彼らは黒人でした。そのために、黒人差別に結びつくなどして、インディアンたちは長きに渡って差別を受けていました。
そういった背景を伴って、現在では、「ネイティブ=アメリカン」と呼ぶことのほうが多いです。
「インディアン」という呼び方は学術用語以外では使わないほうがいいかと思います。
ちなみに、典型的な「インディアン」の図。↓

如何にも「未開」っぽいでしょ?
こういった偶像を伴って差別は具体化するのです。
絵がヘタだな←
さて、彼らは
・北アメリカでは狩猟と採集(日本の弥生時代のようなイメージ)
・中央アメリカ、南アメリカでは農耕
を行っていました。
農耕の中心は、トウモロコシやジャガイモ。
トマトもアメリカ大陸原産です。
今でもトウモロコシやジャガイモを主食にしている国は南アメリカにあるんじゃないかなぁ?
土地が痩せてるんですね。。。
オリエントの「肥沃な三角地帯」と比べるとよくわかります。
麦とジャガイモ、みなさんどっちを食べたいですか?
以下、それぞれの文明の解説です。少し地理や時間軸がややこしいので、あとから地図でまとめます。
[メキシコの諸文明]
紀元前1000年ごろ、メキシコ湾のあたりでオルメカ文明が成立します。
その後の古代アメリカの文明の母体となったので「母なる文明」と呼ばれるようですが……
オルメカ文明で有名なのは巨大人面彫刻。
でも、ほとんどテストには出ないから大丈夫かな。。。
オルメカ文明の後、同じメキシコあたりにテオティワカン文明が成立。
まあ、そんなに重要ではないかと。
かなり年代が飛んで、4世紀。
ユカタン半島を中心にマヤ文明が生まれます。
そこでは石造りの階段ピラミッドが作られたり、二十進法が用いられたりしました。
今世界で使用されているのは十進法ですよね。二十進法は"20"をひとまとまりとする数え方です。
→16世紀に滅びます。
そのマヤ文明から少し離れたメキシコ高原で、12世紀ごろから栄えたのがアステカ帝国。
テノチティトランを首都として、神官政治が行われました。
えっと、つまり、お坊さんが政治をしたってことです。
みなさん、「人身御供」って、ご存知?
神官「天の怒りを鎮め災いを防ぐためにはお前の家の娘をいけにえに出さねばならん!!」
父「えー! そんな!! ……ローラ、ガマンしておくれ」
みたいな、あんな感じのやつです。
マヤやアステカではそれがよく行われていたらしいですねーおそろしや。
現代から見れば、野蛮で残酷でどうしようもないです。
……しかし、実際には……。
まあ、このハナシはまた400年後に。
ちなみにこの帝国は、
→16世紀に滅びます。
[南アメリカの文明]
南アメリカは、まあ、ひとつだけ覚えればいいでしょう!
インカ帝国です。
名前ぐらいは聞いたことあるんじゃないかなー。
クスコを首都とし、マチュピチュという都市の遺跡が有名。
有名っていうか、世界遺産。
世界遺産っていうか、「行ってみたい世界遺産ランキング1位」らしいです(笑)
マチュピチュを含むインカ帝国の石造りの都市は住居や水路が整備されており、造られてから500年以上が経つ今でも、丈夫なレンガ造りはしっかりと町を支えているそうです。
文化レベルの高さがうかがえます。
しかも、インカ帝国の人々は文字をもたず、キープ(結縄)という、縄の結び方で意思疎通をはかっていたのだというから、なおさら驚きません?
しかし残念ながら、このインカ帝国も→16世紀に滅びます。
16世紀に、アメリカ大陸にいったい何があったのでしょう?
地震や火山の噴火ではありません。
アステカ帝国の人々が予言した、1519年に現れて彼らの世界を破壊してしまうとされたケツァルコアトル神がやってきたのです。
それは、白い肌をもつ神様でした。
はい、これで南北アメリカ文明終わりー!

↑ここから各項目に入れます。
さて今回は予定を変更してお送りします←
「え? ローマの次、インド?
えー、なんか気が乗らない」
というセプテンバー氏の一身上の都合により、今回は南北アメリカ文明を!!!
実はおれ、授業でココをやった記憶がありません←
テスト直前で、先生に
「時間がないから教科書の大事なとこに線引いて終わるぞ(笑)」
と言われて消化した覚えしかありません。
いやいや、「(笑)」じゃないっすよ、先生……。
おかげでずっと苦手範囲でしたよ←
では、始めましょう。
短いので今回で終わっちゃうかも。
あ、
ずーっと前にオリエントを解説した際、「オリエントは現代の世界の中枢が置かれているような場所ではない」みたいなハナシをしましたよね?
では、現代の世界の中枢って、どこなんでしょう?
今は中国を含むアジアの台頭が目覚ましいですが、ちょっと前まではアメリカとヨーロッパが世界を動かしていましたよね。
ヨーロッパは、この間まで見ていた古代ローマ世界と、少しあとにやる中世ヨーロッパ世界が基盤となって現代にまで続いています。
では一方、アメリカは?
これが、現代のアメリカと古代のアメリカの間にはほとんどと言っていいほど接点がないのです。
それもそのはず、現代のアメリカというのは、18世紀以降になってヨーロッパの国々との対立を通して「作られた」「生じた」感が強いのです。
では、古代アメリカとはどんなものだったのか?
[アメリカ先住民]
今のコたち(おれも年をとったもんです)って、インディオ(インディアン)て言葉は知ってるんかな?
アメリカの先住民をそう呼びます。
おれが子どものころは、「インディアン」という言葉は文明化されておらず、未開で、野蛮な人々というイメージで語られました。ステレオタイプ(型にはまった考え方)ですね。
さらに彼らは黒人でした。そのために、黒人差別に結びつくなどして、インディアンたちは長きに渡って差別を受けていました。
そういった背景を伴って、現在では、「ネイティブ=アメリカン」と呼ぶことのほうが多いです。
「インディアン」という呼び方は学術用語以外では使わないほうがいいかと思います。
ちなみに、典型的な「インディアン」の図。↓

如何にも「未開」っぽいでしょ?
こういった偶像を伴って差別は具体化するのです。
絵がヘタだな←
さて、彼らは
・北アメリカでは狩猟と採集(日本の弥生時代のようなイメージ)
・中央アメリカ、南アメリカでは農耕
を行っていました。
農耕の中心は、トウモロコシやジャガイモ。
トマトもアメリカ大陸原産です。
今でもトウモロコシやジャガイモを主食にしている国は南アメリカにあるんじゃないかなぁ?
土地が痩せてるんですね。。。
オリエントの「肥沃な三角地帯」と比べるとよくわかります。
麦とジャガイモ、みなさんどっちを食べたいですか?
以下、それぞれの文明の解説です。少し地理や時間軸がややこしいので、あとから地図でまとめます。
[メキシコの諸文明]
紀元前1000年ごろ、メキシコ湾のあたりでオルメカ文明が成立します。
その後の古代アメリカの文明の母体となったので「母なる文明」と呼ばれるようですが……
オルメカ文明で有名なのは巨大人面彫刻。
でも、ほとんどテストには出ないから大丈夫かな。。。
オルメカ文明の後、同じメキシコあたりにテオティワカン文明が成立。
まあ、そんなに重要ではないかと。
かなり年代が飛んで、4世紀。
ユカタン半島を中心にマヤ文明が生まれます。
そこでは石造りの階段ピラミッドが作られたり、二十進法が用いられたりしました。
今世界で使用されているのは十進法ですよね。二十進法は"20"をひとまとまりとする数え方です。
→16世紀に滅びます。
そのマヤ文明から少し離れたメキシコ高原で、12世紀ごろから栄えたのがアステカ帝国。
テノチティトランを首都として、神官政治が行われました。
えっと、つまり、お坊さんが政治をしたってことです。
みなさん、「人身御供」って、ご存知?
神官「天の怒りを鎮め災いを防ぐためにはお前の家の娘をいけにえに出さねばならん!!」
父「えー! そんな!! ……ローラ、ガマンしておくれ」
みたいな、あんな感じのやつです。
マヤやアステカではそれがよく行われていたらしいですねーおそろしや。
現代から見れば、野蛮で残酷でどうしようもないです。
……しかし、実際には……。
まあ、このハナシはまた400年後に。
ちなみにこの帝国は、
→16世紀に滅びます。
[南アメリカの文明]
南アメリカは、まあ、ひとつだけ覚えればいいでしょう!
インカ帝国です。
名前ぐらいは聞いたことあるんじゃないかなー。
クスコを首都とし、マチュピチュという都市の遺跡が有名。
有名っていうか、世界遺産。
世界遺産っていうか、「行ってみたい世界遺産ランキング1位」らしいです(笑)
マチュピチュを含むインカ帝国の石造りの都市は住居や水路が整備されており、造られてから500年以上が経つ今でも、丈夫なレンガ造りはしっかりと町を支えているそうです。
文化レベルの高さがうかがえます。
しかも、インカ帝国の人々は文字をもたず、キープ(結縄)という、縄の結び方で意思疎通をはかっていたのだというから、なおさら驚きません?
しかし残念ながら、このインカ帝国も→16世紀に滅びます。
16世紀に、アメリカ大陸にいったい何があったのでしょう?
地震や火山の噴火ではありません。
アステカ帝国の人々が予言した、1519年に現れて彼らの世界を破壊してしまうとされたケツァルコアトル神がやってきたのです。
それは、白い肌をもつ神様でした。
はい、これで南北アメリカ文明終わりー!

こんなに面白く勉強できたのは初めてです。これからのテストでもきっと頼ってしまうと思います。笑
ありがとうございました!!
ステキなハンドルネームをお持ちですね。笑
そういったコメントをいただけるのが何よりの励みです。
多少のお世辞は入っているにしても……。笑
どんどん頼っていただいてけっこうです、アドバイスやご意見などをいただけるとなお助かります。
これからもよろしくです^^