受験生のための『世界史B』 もくじ
↑ここから各項目に入れます。
いやはや、富山県の教員採用試験の1次検査に通ってしまいました。
2次もがんばります。
[スペインの嫉妬]
さて、前回はポルトガルが香辛料貿易の先陣を切った、というお話をしました。
それに嫉妬したのが、同じイベリア半島のスペイン。
そのスペインから、1492年、そう、ちょうどレコンキスタが完了したのと同じ年、ジェノヴァ(イタリアの都市)出身のひとりの航海士が出発しました。
彼の名はコロンブス。その航路は、西廻りでした。
つまり、

こういうこと!!(緑で書いてあるのは前回やった、ポルトガルの航路です)
地球が平面だと信じられていた当時、トスカネリという学者が唱えた「地球は球体である!」という説にビビりまくり、
「え!? じゃあスペインからまっすぐ西に行ったらインド行けるじゃん……? むしろそっちの方が早いんじゃね……?」
という頭いいことを思いついてしまったんですね!
彼は1492年(「いしのくに」と覚えます)、スペイン女王イサベルの支援を得て意気揚々と「インド」に向けて出発しました。
ちなみに、コロンブスのアジアへの航海の動機は、香辛料よりもインドや日本に大量にあると信じられていた金への関心が大きかったようです。
しかし、世界地図を昔からよく見てきたみなさんならおわかりのとおり、

まあ、こうなりますわな。
しかしコロンブスさんは、到着したこの島々(紫で囲った部分)を
「ここがインドだ!!!!!」
と思い込んでしまったんですね。
結果、この島々は現在に至るまで西インド諸島と呼ばれることになり、そこに住む人々もインディオと名付けられました。その後、彼は西インドの周辺を探検し、その南北に大きな大陸があることを知りました。
迷惑なのはインディオ(と勝手に呼ばれた人々)の方です。
たいした量の金もないのに、どこの馬の骨ともわからんスペイン人に「金を出せ!」と脅され、刃向えばヨーロッパ仕込みの武器で殺されます。おまけに、スペイン人が持ち込んだ疫病が西インド諸島で猛威を振るい、800万人いたインディオの人口は、4年で3分の1にまで減ってしまったそうです。
ちなみにコロンブスは死ぬまで、自分が「発見」した西インド諸島及び北米・南米大陸を「アジアだ! インドだ!」と主張して譲りませんでした。
ところで、新しく発見された島には発見者の名前がつくのが慣例ですが、コロンブスが発見した北米と南米の大陸は「コロンブス」という名前ではありません。
というのも、コロンブスはあくまであの大陸を「アジアだ」と信じていたのであり、最初にそれらの大陸がアジアとは異なる「新大陸」だと確認したのは、同時期のアメリゴ=ヴェスプッチという人だったからです。
よって、あの二つの大陸はそれぞれ「北アメリカ大陸」「南アメリカ大陸」と呼ばれることになりましたとさ。
しかしこれは、南北アメリカ、とりわけ南アメリカにとっては長い受難の歴史の始まりにしか過ぎませんでした。
◎今日のポイント
・ コロンブスが「インド」に向け出発したのは何年のことか。
・ コロンブスを支援したスペインの女王は誰か。
・ 現在の南北アメリカ大陸の名称は、何という探検家の名前から取られているか。
↑ここから各項目に入れます。
いやはや、富山県の教員採用試験の1次検査に通ってしまいました。
2次もがんばります。
[スペインの嫉妬]
さて、前回はポルトガルが香辛料貿易の先陣を切った、というお話をしました。
それに嫉妬したのが、同じイベリア半島のスペイン。
そのスペインから、1492年、そう、ちょうどレコンキスタが完了したのと同じ年、ジェノヴァ(イタリアの都市)出身のひとりの航海士が出発しました。
彼の名はコロンブス。その航路は、西廻りでした。
つまり、

こういうこと!!(緑で書いてあるのは前回やった、ポルトガルの航路です)
地球が平面だと信じられていた当時、トスカネリという学者が唱えた「地球は球体である!」という説にビビりまくり、
「え!? じゃあスペインからまっすぐ西に行ったらインド行けるじゃん……? むしろそっちの方が早いんじゃね……?」
という頭いいことを思いついてしまったんですね!
彼は1492年(「いしのくに」と覚えます)、スペイン女王イサベルの支援を得て意気揚々と「インド」に向けて出発しました。
ちなみに、コロンブスのアジアへの航海の動機は、香辛料よりもインドや日本に大量にあると信じられていた金への関心が大きかったようです。
しかし、世界地図を昔からよく見てきたみなさんならおわかりのとおり、

まあ、こうなりますわな。
しかしコロンブスさんは、到着したこの島々(紫で囲った部分)を
「ここがインドだ!!!!!」
と思い込んでしまったんですね。
結果、この島々は現在に至るまで西インド諸島と呼ばれることになり、そこに住む人々もインディオと名付けられました。その後、彼は西インドの周辺を探検し、その南北に大きな大陸があることを知りました。
迷惑なのはインディオ(と勝手に呼ばれた人々)の方です。
たいした量の金もないのに、どこの馬の骨ともわからんスペイン人に「金を出せ!」と脅され、刃向えばヨーロッパ仕込みの武器で殺されます。おまけに、スペイン人が持ち込んだ疫病が西インド諸島で猛威を振るい、800万人いたインディオの人口は、4年で3分の1にまで減ってしまったそうです。
ちなみにコロンブスは死ぬまで、自分が「発見」した西インド諸島及び北米・南米大陸を「アジアだ! インドだ!」と主張して譲りませんでした。
ところで、新しく発見された島には発見者の名前がつくのが慣例ですが、コロンブスが発見した北米と南米の大陸は「コロンブス」という名前ではありません。
というのも、コロンブスはあくまであの大陸を「アジアだ」と信じていたのであり、最初にそれらの大陸がアジアとは異なる「新大陸」だと確認したのは、同時期のアメリゴ=ヴェスプッチという人だったからです。
よって、あの二つの大陸はそれぞれ「北アメリカ大陸」「南アメリカ大陸」と呼ばれることになりましたとさ。
しかしこれは、南北アメリカ、とりわけ南アメリカにとっては長い受難の歴史の始まりにしか過ぎませんでした。
◎今日のポイント
・ コロンブスが「インド」に向け出発したのは何年のことか。
・ コロンブスを支援したスペインの女王は誰か。
・ 現在の南北アメリカ大陸の名称は、何という探検家の名前から取られているか。
現在浪人中のはると申します( ´ ▽ ` )ノ
セプテンバーさんのブログには四月から通わさせて頂いてます(*^^*)
世界史は四月から始めたばかりなのですが、受験云々関係なく単純にとても面白いです。
復習として、楽しく読ませて頂いてます(^o^)
教員試験、応援してます( ´ ▽ ` )ノ
ありがとうございます。
教員採用試験がんばります!
私は現在高校1年生で、今年の春から世界史を学び始めました。
もともと世界地理が恐ろしいほどできなかったのもあって、世界史には始めから苦手意識を持っていました。まだ何もやってないのに(笑)
そして前回の試験が世界史の初めての試験だったので、初めくらい頑張るかー、と教科書を読み始めたのですが全然面白くない。
しかもどこが大事だかイマイチ分からない。
それで一気にやる気をなくして何か楽しく世界史が学べないものかとネットで探していたところ、このページを見つけました。
世界史の教科書を読むよりこのページを読んでいた時間の方が長かったです(笑)
そして試験では世界史が全教科の中で最高得点!!
それからすっかりこのページの大ファンです♪
これからも更新楽しみにしています!
世界史の教科書を読むよりこのページを読む時間のほうが長いというのはうれしいような、なんというか複雑な気分です!笑
僕は世界史の教科書のすべてをカバーできているとは思いませんし、むしろ切り捨てている部分の方が多いと思います。
たとえつらくても、用語集や教科書で内容を確認しておくと漏れがなくていいかと……。
高校の現代文の授業なんかでも同じかと思いますが、大学に入ると自ずと世界史の教科書みたいな難しい文章と格闘することを余儀なくされます。
今はその練習の段階だと思って、ときにはガマンして読みこなしてみてくださいね!
もちろんこっちのブログをご利用いただいてもかまいませんので(笑)
また受験が終わったら報告に来れたらなと思ってます。
教員試験頑張ってください!
そうですね、60年後ぐらいには完成させられたらいいですね←
受験がんばりましょう。
僕のほうもすでに結果は出てるのでまた報告させてくdさい。
本当にありがとうございますU+203CU+FE0E
けれども、中国の歴史の一部分が見れないです…
高2のふりーふぁんと申します。
いつも楽しく学ばせてもらってます(*^^*)
私の世界史の先生の授業は、プリントに穴埋めをしていくだけでよく分からなく、しかも催眠術のような声に負けていつも寝ていました。
結果テスト前にすごく焦ることになって検索したらここのサイトにたどり着きました(笑)説明めっちゃくっちゃわかりやすいし、ちょくちょく面白いです( U+2CAU+1D55U+2CB )
これからも更新待っています!セプテンバーさん頑張ってください!