
今日の東京は天気は良かったけれど寒かったです。東京でさえこうなのだから、北の方ではどれほど……と思うと胸が痛みます。物資は集まりつつあるものの、現地へ届くまでに時間がかかるようで、特に灯油やガソリンは底を尽きそうだとか。原発事故への対応が優先で(もちろんそれも重要なのですが)、被災者への援助、救援活動は後回しにされている現状が歯がゆくてなりません。
首都圏ではヒーターなどを使い過ぎることによって大規模停電が発生する可能性ありとのことで、各企業や鉄道会社は対応に追われました。
我が家でもヒーターは入れず、夕食は鍋物、御飯も専用土鍋で炊きました。
不要なスイッチはこまめに切り、定時に帰って、暖かいものを皆で食べ、お風呂にはいったら夜更かしせずすぐ寝る──って、何のことはない「ふつうの生活」です。'70年代くらいまでは、どこもそんな感じでした。昔は終夜営業の店など殆どなかったし、交通の便もモノにも今ほど恵まれてはいなかったけれど、あの頃はそれで特に困っていたわけでもないのだから、そう慌てて買いだめに走る必要もないです。
それにしても、日本人は一見「お上」に従順なようでいて、実は大して信用してないということが、この未曾有の事態により改めて明らかになりました。
被災地以外や海外サイトで評価されているのは、一般企業やそこで仕事する人の技術力の高さ、また地域社会に生きるごく一般的な人たちのモラルや善意や心意気です。政府の無能っぷりに対し、「ふつうの人びと」のポテンシャルの高さが浮き彫りになったのは、何とも皮肉な話ではないでしょうか。