南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

22.01.04 東京第6波へ151名 BD3-IGSO-3太陽合ピークアウト,再来週BD-I1-S,1月下旬印NavIC-1E,2月上旬NavIC-1I各単独太陽合生起へ

2022年01月04日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2020 01/04 BD-IGSO北上ペア同期太陽合ピークアウト,BD-IGSO3-3 次いで印NavIC東西両輪2衛星南下中
2020 01/04 北上してきたBD-IGSOペア(東輪2,西輪5)の同期太陽合ピークアウトしました。続いてBD中輪3-3が太陽合生起します。ついでインドNavIC東輪1Eと西輪......

2021 1/4 東京新感染884 重症108 BD3-IGSO-3が準太陽合状態に,来週にはBD-I1-Sが縦列に太陽合へ

2020 01/04 BD-IGSO北上ペア同期太陽合ピークアウト,BD-IGSO3-3 次いで印NavIC東西両輪2衛星南下中2020 01/04 北上してきたBD-IGSOペア......

2022.01.04 東京コロナ新規感染者数151名と急増しています.第6波リバウンドは明瞭です.毎週の増加ペースの指数関数の推定が当面の課題です.
毎週2倍以上のペースで増加しているでしょう.オミクロン効果が加われば,新年第3週には東京は千人以上になる可能性があります.

中国の北斗T字五兄妹のBD3-IGSO-3は本日太陽合へ到達しました.再来週にはBD-I1-Sの太陽合が生起し,新年1月下旬に印NavIC-1E,2月中旬には印NavIC-1Iのそれぞれ単独太陽合が生起するでしょう.その後3月には初めての日本QZS-1とQZS-1Rの同期太陽合生起の可能性が見えてきました.このころまでにはQZS-1Rの脱皮が終了していると思いますので,その場合にはスマホでリアルタイムに同期太陽合が観測できるでしょう.

N2YOサーバによる本日のアジアンQZS/IGSO軌道群図を、以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します.
アンカーとしては、静止精度が高く安定に保持されている日本のBSAT-4A(NORAD ID 42951)を、2019年から使用しています.
https://www.n2yo.com/?s=42951|42917|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|37158|42965|39635|40547|41241|44441|43286|43539|44204|40938|40549|44709|44337|49336

N2YOサーバによる衛星軌道の表示がWEB上に現れましたら、各衛星マークをマウスオーバーすると衛星名が表示されます.インドや中国のIGSO衛星群にご関心の方は、是非ともご自身で個別衛星をマウスオーバーされて、ご確認ください.
QZS/IGSO軌道の3倍拡大縦アニメGIFを記録します.


後継QZS-1Rの脱皮は目が離せない状況が続いています.

日本のQZSみちびき5衛星の軌道プロットを記録します.
https://www.n2yo.com/?s=40940|42917|37158|42738|42965|49336

8の字衛星軌道は,西から東へQZS-1R,QZS-2,QZS-4, QZS-1と並んでいましたが,QZS-2とQZS-4の軌道は,ほぼ重なるようにシフトをしました.
QZS-1Rの軌道のアポジー射影点は先週まで長らく韓国の南東付近にありましたが,東へ移動してアポジー射影点が四国の上空にきています.
今後,一番東の軌道のQZS-1がリタイアしたときに,一番西のQZS-1Rの軌道を一番東にシフトさせるかどうかは,次第に明らかとなるのでしょう.





2010年に打上げを開始した日本QZS4機体制の貴重な経験の蓄積の上に立って,後継QZS衛星の打上げシリーズに入ります.そして来年度にかけて後継QZS3衛星含めて,7機体制への発展を目指しているとのことです.この後継QZS衛星がスムーズに皆さんのスマホで受信できる(当ブログでは,これを「スマホ脱皮」ないし「脱皮」と呼びます)ことを,内閣府QZSS司令塔には熱く期待しましょう.

日本QZSSは,中国やインドの円軌道IGSOとは異なり,より高度な軌道管制技術を要する,離心楕円の整った8の字軌道を描いて飛翔しています.当カテゴリーでは引き続き太陽合追跡に注目して,年周天文学的に後継みちびき衛星を記録してゆく予定です.また長期的かつ大衆的な立場から,人口が爆発的に増大しているインド・太平洋地域の視点から後継QZS/IGSO軌道のモニタを予定します.

2022年2月の北京冬季五輪時期において後継初の新QZS衛星が,2周波GNSS受信対応スマホでキチンとDual受信できる(当ブログでは,これを「脱皮」と呼びます)ところまでを期待しましょう.後継2機のGEOが脱皮できないとなると,寿命が近いとされるQZS-1を除くと,スマホでは3機のQZS軌道型衛星しか今後も受信できないこととなってしまいます.QZS-GEO3機の脱皮はないということになるでしょう.

衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています.太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます.特に月面着陸などの将来実験においてIGSO/QZSSの軌道運動位相を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の活用・分析が効果的といえるでしょう.

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います.

平成期の日本宇宙陣は、欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS軌道測位衛星実現を頑張りぬきました.これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出したといえるでしょう.日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう.
この記事についてブログを書く
« 22.1.3 東京新感染103人 BD3-... | トップ | 22.1.5 (回復済)内閣府謹製GN... »

アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道」カテゴリの最新記事