PRESSMAN GOGO

オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

2019年JTR R1近畿大会レポート<2ラップ目>

2019-04-28 09:33:35 | トライアル
大会当日朝の予報では、午前9時から降り出すとなっていた雨。
でもスーパークラス1ラップ目終了までは、降らずに耐えました。
スマホの天気予報を見ると、午前中は曇りに変わり、雨の降り出しは12時からになっています。
そーかー、やはり2ラップ目は降るか。


雨対応でやさしめに作られたセクションで、選手たちは厳しい神経戦を闘います。
1ラップが終わった時点で、優勝争いは
 1位 黒山健一 0点
 2位 野崎史高 2点
 3位 小川友幸 6点
の3人に絞られてきました。

1ラップ目第9セクションのミスで3位に落ちてしまった、友幸選手。

ライバルからのプレッシャーを避けるためでしょう、2ラップ目は早周りを始めます。

第2、第3、第4はクリーン。


第5セクション。友幸選手のひとつ前を走った久岡選手は、失敗です。。


友幸選手もここでは、2点を着いてしまいます。

でもこれが、友幸選手にとっては2ラップ目唯一の減点となりました。

1回目に1点をとった、第6セクション。

今度はクリーンです。

2ラップ目の友幸選手は、このあともクリーンを続けます。
1ラップ目に大失敗をした第9も今度は0点で、ラップ合計減点を2点にまとめました。

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1ラップ目を合計2点で、2位で折り返した野崎選手。
1回目に1点をついた第3セクションを、今度はクリーン。


斎藤選手が2回目も失敗した、第5セクション。


野崎選手は、1点で登ります。

野崎選手にとっては、これが2ラップ目唯一の減点。
第6セクション。

第9セクション。

第11セクション。

野崎選手は2ラップ目の後半を、全てクリーンで走ります。

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1ラップ目をオールクリーンで終えた、黒山選手。

このまま行けば、もう長らくご無沙汰になってしまっている優勝を手に入れることができます。実は黒山選手が前回優勝したのは、昨年の開幕戦関東大会。すでに1年間優勝から遠のいてしまっているのです。

友幸選手と同じくメンタルを気にしたのでしょう、黒山選手もライバルたちから離れます。
早周りを選んだ友幸選手とは逆に、もう周りに誰もいなくなった一番最後のトライです。


第2を0点で終え、第3セクション。
慎重な下見の後、アシスタントの黒山二郎さんの息子、陸一(りくと)君に「チェーン真っ直ぐになってる?」とチェックさせてから、ようやくトライです。


きっちりクリーン。

この試合、黒山選手はスタートから1回も足を着かない完璧なトライを続けながら、2ラップ目の第5セクションにやって来ました。

陸一君から「野崎さんはここで1点」と報告。

そのポイントを、しっかりチェックしたのですが…。

この岩に行く手前の加速路で、黒山選手は足を出してしまいます。

ついにオールクリーンが崩れ「うおおお!」と吠える黒山選手。

野崎選手、友幸選手が足を出したポイントはノーミスでクリアして、減点は1点です。

よほど悔しかったのでしょう。3ラップ目はないのに黒山選手はバイクを停め、足を出したポイントを睨みつけていました。

黒山選手はもう選手活動を始めている陸一君に、「難しいポイントを気にしすぎると、あんなふうに手前で足が出てしまうんや」と、トライアルの難しさを教えます。

いや、もしかしたらその言葉は陸一君にではなく、自分に言い聞かせていたのかもしれません。

気持ちを入れ替え、第6セクションはクリーン。


第7、第8も0点で、黒山選手は第9セクションにやって来ました。


友幸選手、野崎選手はクリーンでしたが、柴田選手は1点。

油断のできないセクションに、黒山選手は集中力をさらに高めて挑みます。

ところが…

なんと、失敗。一気にトップから陥落してしまいます。

これでここまでの順位は
 1位 野崎史高 3点
 2位 黒山健一 6点
 3位 小川友幸 8点

試合は2ラップ目の最終セクションを迎えました。
早周りの友幸選手はクリーンでしたが、吉良選手は、5点。


1ラップ目5点の砂田選手は、3点。


1ラップ目3点の久岡選手は、2点。


1ラップ目クリーンの氏川選手は、1点。


1回目は落ちてしまった柴田選手、今度はクリーン。


野崎選手も、0点。


黒山選手もクリーンしますが、このままでは優勝を手にすることはできません。


2ラップが終わって、SS出場枠に残った10人の減点は、以下のとおり。

 1位 野崎史高 2点
 2位 黒山健一 6点
 3位 小川友幸 8点
 4位 小川毅士 24点c12
 5位 氏川政哉 24点c9
 6位 柴田 暁 26点
 7位 斎藤晶夫 34点
 8位 藤原慎也 47点
 9位 成田 亮 51点
 10位 武井誠也 52点

残すは2つのスペシャルセクション。
まだまだ順位が動く可能性があります。

雨は結局2ラップ降らずに耐えましたが、14時50分開始を予定されていたSSは観戦を考慮。
雨の降らないうちに、ということで35分早め、14時15分のスタートとなります。

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