PRESSMAN GOGO

オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

ヒストリカルTLミーティング

2020-05-31 18:09:11 | オートバイ
ツーリングも制限されていた、コロナ外出自粛。
そんな時期にAmazonPrimeビデオ第2段として準備したのが、この「ヒストリカルTLミーティング」です。

AmazonPrimeビデオへ→https://00m.in/6vsj5
CM動画→https://www.youtube.com/watch?v=QYb3KDNb8UM&feature=youtu.be

Amazonにデータを送ってから認可まで、まるでコロナ給付金並みの事務処理遅れがあって緊急事態宣言は先に解除されちゃいましたが、ようやく公開にこぎつけました。

トライアル発祥の地はヨーロッパなわけで、今でも大中小色々なマシンメーカーがあります。
古いイギリスを除きヨーロッパのマシンは2ストが主流となりますが、そんな中に4ストが大好きで、4ストトライアルの王者エディ・ルジャーン以前からマシンをコレクションしている人々がいるんです。







HRCがRSCだったころのもの、ルジャーンの世界チャンピオンマシンもあります。ルジャーンについてはクラブ員が力を合わせると、3年分全部を揃えることも出来るのです。

↑エディ・ルジャーンが1982年に世界チャンピオンを獲った、まさにそのRTL360。

こちら↓は王者陥落後のルジャーンにチャンピオン奪還をかけてホンダが投入した、モノサスのRTL。
今回はこのマシンのレストア完成お披露目を兼ねて開催された、マウンテンツーリングに同行取材しました。


旧車たちが走り回るのは、元トライアル世界ランカー、ジョルディ・パスケットさんがスペインの山中に持つホテルや牧場も備える山。
後ろに石の壁のように見えるものが、パスケットさんのホテルです。築200年。


ヨーロッパじゅうから自慢のマシンを持ち寄って集まったライダー達は、ゆったりと獣道を走ります。旧車らしく、時々故障したりなども。





取材は山中だけではなく、パリ近郊にあるレストア工場も訪ねます。


こちらはホンダトライアル史の本も書いている方。↓

彼のエンジン愛のルーツともなる、第2次大戦以前の飛行機博物館にも連れて行ってくれました。

フランスの古いオートバイメーカーは、飛行機会社が母体になっている例が多かったのだそうです。そこにあった戦前のマシンも、もちろん実動車。1世紀近く前のエンジン音を聞かせてくれます。


山に戻って再びツーリング。あの旧車、この名車の4st排気音が穏やかに山に響きます。



ヨーロッパに根付くモータースポーツ文化の奥深さを探った1時間を、ゆっくりお楽しみ下さい。

南牧20km耐久トライアル

2019-09-28 14:02:07 | オートバイ
えっとね、あなたに言っておかなきゃいけないことがあるの。
去年のあの日の出来事…
あれが原因で、あのね…できちゃったの…

というわけで、約1年前取材の「南牧20km耐久トライアル」のDVDができちゃいました。


野崎史高選手に誘われて撮りに行った、この大会。
当初は「変身!トレールテクニック」新作の特典映像にでもするつもりでした。
でも本編の制作が、野崎選手のスケジュールなどからなかなか進まないので、その前に特典だけでも作っておこうかな。
と思って手を着けてみたら、これが絵に力があってねえ。

「スーパートライアル」と違って、いろんなカテゴリーからの一般ライダーですが、みんな命の限りに頑張っています。
映像の奴隷というお仕事のわたくし、映像に命令されるままに繋いで行ったら、およそ80分の作品に。
これじゃとても特典映像としてDVDにくっつけられないので、独立したタイトルとして発売することになっちゃった次第です。
2019年10月7日発売開始。本体価格2,700円(税込み2,970円)

以下DVD解説文より。
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まだモトクロスやエンデューロと話帰る前の形を引き継ぐトライアルレース「南牧20km耐久トライアル」。
何時間にも渡り100kgの鉄の塊をひたすら押し上げる、相当に過酷なレースである。
選手たちに課せられるのは、セクション減点に加え、容赦のないタイムペナルティー。
頑張っても何の得もないれーすなのに、なぜわざわざ苦しむのか。
参加者の半数以上が努力むなしく失格となるが、しかし完走者はもちろん、リタイアライダーにも、その顔には不思議な満足感が漂う。
ゲストライダー、野崎史高、成田亮の圧倒的な走りにオンボードカメラの映像も加え、生きていることの意味、価値をも感じさせる魂のレースの全貌を描く。
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CM動画は、こちらです。
https://youtu.be/KwgW3xy4W8Y

数年前に「サンデーファミリートライアルin平谷」を撮らせてもらった時も感じましたが、MFJではないトライアルには、当然ながらMFJにはない魅力があります。
自分も参加できる、自分も走れると言う意味で「会いにいけるトライアル」の世界をお楽しみ下さい。

2018年東京モーターサイクルショー

2018-03-26 22:47:16 | オートバイ
毎年関東への春の訪れと同時に開催される、東京モーターサイクルショー。
今年も桜と同時に、おねえちゃんが満開です。









おっと、おねえちゃんを見に来たんじゃなかった。
世界中のメーカーの、最強最速最新マシンの数々。











ロードマシンはよくわからんところもあるけど、それでも思わずカメラ向けたくなる「すげー」って感じは伝わってきます。

ちょっと変わったところでは、こんなものを見つけました。

その名の通りロシア生まれのサイドカーメーカー。


でも今は本社はアメリカになったそうで、ロシア時代より製品の完成度が格段に上がったそうです。
「ブレーキもブレンボになりましたし」by担当者


フロントサスがテレスコピックでない理由は?の質問には
「うーん。多分軽いんじゃないですか?」のお答え。

おそらく日本ではそんなに売れない(失礼)だろうに、それを越えたものづくりへのこだわりが感じられて、好印象なメーカーでした。

さてさてそんな中、今回の取材の目玉はこちらです。


ヤマハが本気で作った、電動トライアルバイク「TY-E」。


開発には成田匠さんが関わっていたようで、この時からのノウハウも反映されているんでしょうね。
https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=glZ7NFANIrU

※こちらは全日本トライアルに初参戦した電動バイク。2014年北海道大会大会。セクショントライの模様は、拙作DVDに収録です。

さてこのTY-E。
プロジェクトがはじまったのは3年ほど前、というから、後方排気マシンTY250Fiとほぼ同時期だったようです。


すっきりした下回りは、TY-Fiよりカメにした時など扱いやすそう。

おお、シフトチェンジペダルがないぞ!

フレームは強化プラスチックによよるモノコック構造とのことで、ステルス戦闘機のような外観。
ステルスらしく、どこに何が入っているのかはよくわかりません。


燃料タンクやエアクリーナーなど必然的に置き場所が決まってくるパーツがないので、もうちょっとスタイルに自由度があってもいいように感じます。たとえば今のレース用マシンでは、シート高はリアタイヤ頂点より低いのが普通ですよねえ?

リヤフェンダーの下にあるのは、トランスか何かの放熱板?
うーん、これではすぐ泥まみれになって、放熱効果激減の気が・・・
まだまだ改良の余地はありそうですが、その分ワクワクします。

そして黒山選手はデモで、このTY-Eを走らせてくれました。










ウイリーやジャックナイフでは相変わらず見事な切れ味を見せる、黒山選手。
ただ、ステアケースっぽいトライをやる時は、これまでのエンジンバイクに乗り換えています。

反対側のスロープから登ったのは、エンジンバイクに乗り換えた直後。
エンストで失敗した黒山選手。「暖気運転が出来ていなかったあああ!」

さり気なく電動は暖気が必要なくエンストもなくてGood!とアピールしますが、瞬発的に大きなパワーが必要な場合は、まだエンジンマシンの方が扱いやすいのかもしれません。




ヤマハと黒山選手は、このマシンで今年のトライアル世界選手権E-Cup(電動バイク世界戦)に出場します。
このクラスは昨年から開催され、マルク・コロメが全戦優勝(といっても全1戦)で初代チャンピオンになっています。
※ヤマハトライアルのボス木村治男さんも、当時全1戦の全日本トライアル(JTR)で優勝して「初代全日本チャンピオン」になったのでした。

E-Cupは、今年はフランス(7月14,15日)とベルギー(7月21,22日)の世界戦と同時に開催される、全2戦。
黒山選手はこの2戦両方に出場し、世界チャンピオンを目指します。

ただ問題は、フランス大会がJTR北海道大会と重なっていること。
このため黒山選手は、北海道大会をキャンセルせざるを得ません。

黒山選手は今回ヤマハやダンロップのトークショーで、「出る試合は全部勝つ」と語ります。


もし6戦全勝が実現したとして、黒山選手は120ポイント。
小川友幸選手が6戦とも2位、北海道大会優勝で、122ポイント。どうしても追いつくことが出来ないのです。
えー?黒山選手が5年間追いかけて来たタイトル奪還、12回目の全日本チャンピオンはどうなっちゃうの?


そうなると、ヤマハにとっての頼みは、野崎史高選手となりますね。
どこかで友幸選手を破ると、野崎選手にとっても初めての2番以上のランキングを手に入れられるかもしれないわけで。
JTRは、台風の目となった野崎選手に期待です。

昨年のE-Cupの出場ライダー。
コロメ以外は知らない名前ばかりで、実力もわかりません。


マシンやセクションも不確定要素が多く、黒山選手といえども苦戦するかも?
ただ野崎選手(ジュニア)、藤波選手に続いて日本トライアル界に「世界チャンピオン」をもたらす可能性もあるわけですね(^^)

今回のモーターショーには、もう一台電動トライアルバイクが展示されていました。
モーターのメーカーが作ったこちらは、砂田真彦選手がテストライダー。



最大出力の10kwって、馬力に換算すると13.6PS。
RTL300Rが15.5kw(21.1PS)ですから、入門トライアルバイクにはちょうどいい感じではないでしょうか。


というわけで、色々なメーカーのものづくりの心と未来への期待にちょっと触れられた、今年の東京モーターサイクルショーでした。

トライアルデモは、今年は小川友幸選手、黒山健一選手に加え、西村亜弥選手も参加。



レディースクラスでは無敗/無敵の西村選手とはいえ、スーパークラスに混ざってのデモではさすがに実力差、体力差が出てしまう部分もあります。
でもそこは持ち前のガッツと明るいキャラでカバー。


西村選手の人間飛びでは、黒山選手がマジで怖がるこの表情。

このあと西村選手は「ほら2人、そこに寝て!」と女王様命令で友幸選手も並べ



見事に飛んでくれました。

友幸選手と黒山選手も、打ち合わせは全くしていないというのに息のあった技を見せます。




友幸選手は「ほら!西村選手、休んでないで!」と技をリクエスト。「えー、じゃない!マイクで声全部拾ってるからね。はいやって!!」






定番風船割りでは、久岡孝二選手が小間使いとして活躍します(笑)


西村選手の、後輪風船割り。決まった〜!


黒山選手は気分のいい時にしかやらない秘技「スーパーマン」を披露。

さらに昨年は見られなかった「スーパーマンVer.2」まで。


僕のすぐ後ろのお客さんも「かっこいいわあ。まじトライアルかっこいいわあ」と叫んでいましたが、沢山のお客さん大満足のうちに、第45回モーターサイクルショーは幕を閉じました。





そんなところに、残念なことがひとつ。
一般財団法人日本モータースポーツ協会(MFJ)がそのブースで、映像工房クエスチョンのDVDを無許可で放映していたのです。
イベント中ずっとウチの映像をリピート。大阪モーターショーでも同じだったとのこと。
ウチにはなんの断りもなく、これって泥棒じゃん!

大会の映像は最終的にはMFJに権利があるという規約は知っていますが、構成やナレーションはウチの著作物であり、作品をダマテンで流すのはレベルの違う話。これは多大な投資と情熱で作り上げた、ウチが著作権を保有する作品なのですから。
私を含めこのイベントに参加したメーカー、ライダー、みんなが力を合わせ創意工夫してオートバイの未来を拓こうとしている中、本来主導的立場のはずのMFJがこの程度の意識って、どーゆーこと?

法令を調べてみると著作権法違反は、「10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金。法人などが著作権等を侵害した場合は、3億円以下の罰金」とのこと。
さてMFJはこの3億円分に、どう落とし前をつけてくれるのでしょうか。

野崎史高の 変身!!トレールテクニック2号

2018-03-20 12:18:30 | オートバイ
先日の開幕戦、会場では「どうしたんだ」「全日本DVDはまだなのか!」の矢の催促。
いやあ申し訳ありません。
その「スーパートライアル」をほっぽり出して作っていたテクニックDVDが、ようやく製品になります。
発売開始は4月9日からでまだ少し先ですが、ご予約いただければそれまでにお届け出来るかも。
JTR近畿大会には持って行きますので、こちらでもお声をおかけ下さい。

内容は以下のとおり。
●タイトル「野崎史高の 変身!!トレールテクニック2号」
 2014年に発売、大好評を頂きました野崎選手のトレールテクニックDVDの第2弾です。
 前回は史高スクールのドキュメント的内容でしたが、今回は野崎選手を貸し切り。野崎選手が直接あなたに、文字通り手とり足とり語りかけます。
 一般ライダーによる走りも沢山加え、どうしてうまくいかないのかを具体的に提示。克服のための練習方法を多彩な映像で示します。
 フロントアップが出来ない人はもちろん、それなりの自信を持っている人にも必見の内容に出来ました。

●CM動画はこちら
https://youtu.be/fNJqxLwhkxw

・プロローグ
・ライディング改造
  フロントアップの基本
  危険回避とブレーキ操作
  長いウイリー
  それでもまだ浮かない人は
・スパナ1本マシン改造
  ハンドルとレバー
  空気圧
  フロントアップ失敗実例集
・打倒ステアケース
  ステアケースの基本
  失敗の原因
  秘技「被せる」
・魔法の技「二度吹かし」と「抜重」
  二度吹かしマスターへの道
  二段ステア攻略
  ステアケース失敗実例集
・応用編
  高いステア
  ウイリージャンプ
  急な上り坂
  フローティングターンの原理
  下りでのフロントアップ

●本編 106分 
●本体価格3,400円+税


2016東京モーターサイクルショー

2016-03-28 14:43:20 | オートバイ
ここ数年毎年取材している東京モーターサイクルショー。今年も行ってまいりました。

東京ビッグサイトの会場にはいつものようにロードの大排気量車がたくさん並び、パワー溢れる粒々たる筋肉をみせてくれます。
MVアウグスタ

ノートン

カワサキのNinja H2海外向けモデル。

インディアン

こちらのビモータ、これで679万円というのはかなりお買い得なのでは?

おじさんの脇の下汗も乾かしちゃいそうな、エアコン室外機のようなラジエターを積んだトライク。

「フランスのオートクチュール」がキャッチフレーズだというマッチョバイク、Avintonというメーカー。


新しさやパワーよりも趣味性を重視したマシンも色々。
現存するバイクブランドでは世界最古。自転車を作り始めたのは1851年、バイクも1901年からというロイヤルエンフィールド。


これはハーレーカスタマイズのメーカーが作ったマシン。

免許もないので個人的にはハーレーはイマイチな私ですが、こういう手書きのようなグニャグニャした線はインタレスティングですね。鳥山明が好きそう。


今年の東京モーターサイクルショーの展示、去年や一昨年はなかなか見つけられなかったオフ車が、今年は結構な数が展示されていました。
オフも走れますよ、という車体から


完全なオフ専用車まで。


2015年JMX IA2チャンピオン富田俊樹選手のマシン。富田選手は今年450に乗り換えてAMAに挑戦するそうです。

最近は4輪や電車にも乗る仮面ライダーも、やっぱりオフ車が似合う気がします。

ほかにも定番のKTMをはじめオフ車がいっぱいありましたが、中にはこんなバイク展示も。


そういや今年のポスターはオフ車をモチーフにしたと思われる、こんなデザイン。

時代はパワーからテクニック重視、アスファルトからオフロードに向かっているのでしょうか。
何はともあれ、いろいろな価値観があるのは喜ばしいことです。

オフ車じゃないけど、トライアルファンには懐かしいメーカー、SWMの展示。


伺った所、ハスクバーナの工場を借りて製作しているのだとか。
今はさすがにトライアル車はないそうですが、モタードマシンなどは作っているそうです。

もうひとつ今年特徴的だったのが、キャンペーンギャル。


といったいつもの感じも活かしつつ、谷間やおへそのないパターンもいっぱい。








先ほどのインディアンも、ヘビーな車体に対してこのコスチュームの女の子でした。


大阪オートメッセ以来の過激露出キャンギャルにちょいと辟易していたわたくし、これはこれでひじょーによろしい、と思っていたら、こんな女の子(?)も発見。

パーツクリーナーメーカーの、ちゃんとしたキャンギャルのようです。


かなり多くのブースでは、見るだけではなく参加型の企画もやっていました。
ダンロップのブースにはこのポスター。ダンロップを履くスター選手総出演でしたが、トライアルファンに向けては小川友幸vs黒山健一のトークショーを開催です。

この二人、絶対裏でしっかりネタ合わせをしているよな。

ボケと突っ込みが絶妙に入れ替わり、最後が「もうええわ。ええかげんにしなさい!」の落ちじゃないのが不思議なくらいでした。

こういうモーターショーでは色々な形で活躍できるのが、トライアルのいいところ。
屋外会場では今年もデモンストレーションを開催です。成田匠、成田亮、野本佳章の3選手がやってきました。

昨年は電動バイクでのデモを見せてくれた成田匠、今回はなんと1983年製TLR200を持ち込みました。

33年前成田省三さんが乗っていたというマシンで、倉庫でサビサビになっていたものをこのデモのためにレストアしたのだそうです。
匠さんは小学生の頃、これに乗った記憶がかすかにあるそう。世界ランカー成田匠の出発点になったバイクですね。
「今のバイクより20kgくらい重たいんで、もう腕が上がっちゃって大変なんですよ」と言いながら、2本サス、前後ドラムブレーキのこのマシンでこんなことしちゃいます。




後ろに見えるクレーンで釣ってるんじゃないかいな。




33年前はエディ・ルジャーンですらこんな所登るなんてあり得なかった、120cmほぼ直角ステアケース。

キッカケなしのグランド・エアターン。

現代トライアル最新のテクニック、ハンドル真っ直ぐスタンディングも披露。

それを見たMCのジャッキー浅倉さん。

わざと話を長引かせて、匠選手が足を出すまでいぢめます。


お客さんを呼んでのスタンディング挑戦では、「5秒出来たら、なんとこのマシンをプレゼントしちゃいます!」「ちょっと待って下さい、これ父のバイクなんで勝手に決められないです」「川崎のお父さん、いいですよね?」とマジなやり取りも。

カウントダウンはすごーく早く数えて、残念ながら4.8秒でした。

いたずら心のジャッキーさん、今度は選手たちに90度ウイリーを要求します。でもなかなかうまく行かない野本選手。

一方匠選手は


やべ!リヤフェンダーからガリって音が!
タンクとフェンダーはホンダショップナリタ(当時)のオリジナルだというこのマシン。もう換えがないので匠選手、真剣に心配します。

まあこのくらいなら大丈夫だったかな?


最新マシンで負けてなるものか、という野本選手。こちらもちょっと頑張り過ぎちゃいました。




と、いろいろな盛り上がりがあったトライアルデモンストレーション。
最後はやはり野本選手のこの大技で締め。

正直今年はちょっと迷ったんんだけど、頑張って取材行ってよかった。
今年も大盛況の東京モーターサイクルショーでした。

この映像は、今後「スーパートライアル」の特典映像や「モーターゲームス」に収録予定です。
お楽しみに〜!

ゲロ・エンデューロ

2013-07-19 00:43:49 | オートバイ
皆様、暑中お見舞い申し上げます。
この暑さでバイクレースの世界はちょっと夏休みという感じですが、そんな時クーラーの利いた部屋でお楽しみいただける映像のご紹介です。

5月末に開催されたCGC斑尾。久しぶりのエンデューロDVDです。


コースの中にその名もセクションと呼ばれる難所がいくつも作られ、トライアル的テクニックも必要とされるゲロ・エンデューロ。
1日目に開催された全長2km、最大斜度35度というヒルクライム大会は3クラス、2日目のエンデューロレースは2クラスの全てを収録。
ワイズモトの門永さんの走りは、以前ここで紹介した動画とはまた編集を変えてレースに折り込みました。
さらに土曜の夜のヒルクライム表彰式、エンデューロ界のチャンピオン鈴木健二選手のトークショーまで入っています。
トライアルとはちょっと違うタイヤの考え方、トライアルとも共通する集中力育成の話など、とてもおもしろかったです。
今年のSSDTに日本人として唯一参加した京藤一栄選手が、これまた唯一の女性ライダーとして上級者クラスを走る姿、SSDT完走の感想を語る姿も見られます。
エンデューロマシンが相手ではさすがに速いという感じではなかったけど、上手かったなあ。

本編が約80分。特典映像の鈴木健二選手が約30分。
まずは以下のサンプル動画からお楽しみ下さい。

http://youtu.be/ix8HsZCBHgk



車検

2013-01-28 22:41:09 | オートバイ
トランポの車検でした。
今回はユーザー車検で、車を神奈川陸運局に持ち込みます。

場内の駐車スペースに積みっぱなしだったトライアルマシンを降ろしてレーンに並んだけど、シートはないわ、ガソリンタンクもどこだというマシン。
普通の人がみたら「なんじゃこりゃ」とか思うんだろうなあ。

検査は結構混んでいて、レーンに入るため30分くらいも並んでいると、目の前をこんなバイクが通り過ぎて行きます。
なんじゃこりゃあ!トライアルマシンよりビックリだあ。

書類が写り込んでしまい見にくくて恐縮ですが、「イージー・ライダー」も逃げ出すような超アメリカン。
へええ、こんなバイクが車検通るんだねえ。
外車だから改造車扱いではないんだろうけど、フロントフェンダーはないし、ナンバープレートなんて後輪のスピンドル左側に縦置きの状態です。
シートに座ったら目の前にガソリンタンクがそびえ立って、前が見えなさそう。
その昔ウイリー世界記録を作った工藤靖幸さんが「両手がずっとバンザイ状態なので、血が下がって腕が痺れてくる」と言っていましたが、このハンドルだとぶら下がり健康器状態で逆に整体にいいかも?

レーンの手前では、係官が巻尺を持ちだして全長などを計測。こりゃ色々時間が掛かりそう。

後ろには他のバイクが長い列を作っておりました。

出口隼飛選手

2012-02-14 23:50:09 | オートバイ
エンデューロ若手期待の星、出口隼飛選手。

ライディングだけでなく、この笑顔からわかるように人間としてもなかなかいいキャラなのであります。



今年からガスガスワークスとなったと言えば、トライアルの方々にも親近感が湧くでしょうか。

TY250Fと同じベースのエンジンを積んだこのガスガスに、今年はゼッケン5番をつけて走ります。

昨年パドックで彼と雑談をしていた時「でもトライアルってバックOKなんでしょ?」なんて話が。
「だってインドアトライアルの番組でそう言ってましたよ?」
「え?インドアって、もしかしてJスポでやっていた番組?」
「そうです。僕はあれが大好きで、中学生の頃はウチでCS見られなかったんで、放送の日はオバアちゃんの家まで行って見てたんです」
「うっそお!それ、全部僕が作った番組!」
「うっそお!」
とお互いびっくり。
僕の番組がこんな将来の日本を背負って立つライダーの一部になっていたなんて、嬉しい限りです。

そんな縁もあって、プロモーションムービーの制作の依頼を頂きました。
http://www.youtube.com/watch?v=YZ7_JNFFCzY

まだ22歳になったばかりの出口選手。どこまで伸びるのか楽しみです(^_^)

JNCC 第6戦菅生大会

2012-02-06 17:53:35 | オートバイ
突然ですが、JNCC第6戦 ハイポイント菅生大会のDVDが製品となりました。
※作品自体はもう2ヵ月近く前に出来上がっていたんだけどね…


スポーツランド菅生といえばトライアルファンにもお馴染みの会場。
トライアルの会場とはちょっと違うところを走るんだけど、モトクロスコースも使っているのでなかなか見やすく、派手な競り合いやアクションも色々あって楽しめました。




広島の小川毅士選手に続き、トライアルファンにはおなじみ、野本佳章選手も出場しています。




Honda系の企業に務める「まちゃ」こと小林雅裕選手は、ようやく輪番操業が終わってレースに復帰。
スタート前に「ここは抜き所のないコースなんで」と語っていましたが、これはライバルを抜く所が少ないという意味ではなく、全体にハイスピードで気や力を抜くポイントがないということなのだとか。
という訳で3時間いっぱい体力と集中力の全てを出し切った斉藤佑太郎選手(ベータ)は、ゴール後まるで死んだようになっていました。


さらにトライアルからお話ししますと、このレースからトップカテゴリーのAAクラスにガスガスが参戦。
若手ながら実力者の出口隼飛選手がガスガスでチャンピオンに迫ります。




CM動画は以下でお楽しみ下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=AwbCma70MvE

JNCC第3戦 ジョニエルG爺が岳 速報

2011-06-13 17:28:21 | オートバイ
前日には怪我明けの慣らし運転のような事を言っていた小池田選手ですが、蓋を開けてみれば圧勝でした。
いやあ速かった!
前戦で優勝した鈴木健二選手は「勝たせてもらいましたが、小池田選手が出ていたらかなわなかったと思う。ちょっと鍛えなおして出直します」と語り、その言葉通り4kgも絞って出場。
そのおかげか小池田選手と同じ周回数を記録できたのは鈴木選手だけでしたが、それでも10分近くも離されています。
レースはこの二人が圧倒的にリードした形で、3位を獲得した小林雅裕選手は表彰台で「どうしたらこの2人に追いつけるんでしょ」と悔しさをにじませていました。

勝負を分けたのは、一番奥のガレヒルク。200m以上もある直線の登りなんですが、路面はまるでベアリングのような石で埋まっています。
おまけに周回遅れの選手達がそこで、スタックしたまま七転八倒して居ます。
一気に駆け上がることが出来ない上に、一旦止まってしまうともういくら吹かしても再スタートは至難の業。
今回も大人気のJNCC、参加人数も多いのでスタックもなまじの台数ではありません。

注目だった能塚智寛選手も今回はここに歯が立たず、マシントラブルも起こしてしまい総合72位に終わってしまいました。

またトライアルファンには気になるJTRスーパークラスの小川毅士選手も、このガレヒルクに手こずり総合49位。
「人がおらんかったら余裕なんやけど、あんなにスタックしているとどうにもならん」
そりゃそうだよね、トライアルだとセクションには他の人はいないもんねえ。
でも「最初は辛かったけど、途中からランナーズハイみたいになって来て結構楽しかった。チャンスがあったらまた出てみたい」とのことです。

さてわたくしは爺が岳を走りまわってガタガタになった体とカメラの整備をしつつ、十数時間分の映像を取り込み中。このままYouTube用の編集に入ります。
写真等はまた追って(^^)/