PRESSMAN GOGO

オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

スーパートライアル2011 第2戦北海道大会

2020-09-13 12:21:47 | トライアル
全日本トライアルを配信で見よう!
今回は2011年第2戦 北海道大会をアップです。
https://tinyurl.com/y3dltcv3

データを送ってからアップまでの時間は少し改善されたようですが、Amazonからの要求がそのたびごとに違って、なんだかなあ。
前回までも送っていたCM動画。今回はせっかく作り直したのにamazonから必要ないと言われたので、別途以下にアップです。
https://youtu.be/KQKxmMf6M20

大会レポートも作りなおしました。以下をどうぞ。

-------------------------

全日本トライアル北海道大会は、毎年7月の終わりか8月頭に開催されます。

北海道は梅雨がないから、夏休みの旅行に合わせて、なんて理由もあるんなんでしょうね。
ただ、北海道だから涼しいだろうと観光気分で行くと、結構ひどい目に会うんですことに…

というのも、北海道の夏、日なたはかなり暑いんです。

北海道にはあまり高い建物もないし、会場のわっさむサーキットは日を遮る山も木もあんまりありません。このため選手も観客も審判も、厳しい直射日光にさらされてしまうのです。
2011年の北海道大会は、まさにコレでした。






スーパークラスはスタートが遅いため、太陽がかなり上がってからの試合開始。
さらに1ラップ目、第1セクションからどの選手もなかなかトライしない「お見合い」になって、みなさん直射日光にさらされます。

野崎史高選手は、ひとりステアの日陰に逃げ込んでいます。首には氷パックを当てているのかな?

こんなこともひとつのテクニックとして勝負に影響してくる、厳しい自然環境なのです。


選手を苦しめるのは、暑さだけではありません。
北海道大会は行けるか落ちるかのセクションが多く、下手すると一瞬で結構な怪我に繋がってしまうのです。
小川毅士選手。

この大会の少し前にエンデューロ大会にも出場。
※この年は僕も二つのレースを年間追いかけて、大変だったなあ。

毅士選手は初挑戦目標を上回る成績を出してノリノリだったのですが

1ラップ目の第1セクションで、顔から着地する大転倒をしてしまいます。


この時はクエスチョンのスタッフでもあるという松下美加さんが、大活躍。
取材そっちのけ(笑)で審判や進行さんを押しのけて、素早く適切な処置を施します。
※この時の松下さんは、緊急医療救護なんちゃらの資格ももっていたそうです。

そのかいもあって、毅士選手はなんとかレースに復帰。痛みをこらえ鼻血を抑えながら、走り続けます。




直射日光と怪我に加え選手たちを悩ませたのが、不安定な判定。
マーカー接触やらバックやら、選手がほどんど自覚できないペナルティで競技が止まってしまうのはどの大会でもありますが、今回もいろいろありました。これは何とかしてほしいものだと思います。

たとえばこのポイント。ステアに当たった後輪は自然に左へ滑り落ちるんだけど、マーカーに当たったかどうか選手には自覚がありません。

北海道大会はセクションも毎年同じパターンが多いんですが、まあそれは場所の問題もあるので仕方ないのかもしれません。
ただその同じセクションの同じところに、今年もマーカーが置かれています。
選手は当然きわどい所を狙ってきますので、毎年触れた、触れない論争が起こるわけです。結果審判は選手と言い争い、観客もケンカを見せられ、他の選手は時間が奪われます。なーんにもいいことはありません。

あの暑さの中で日陰もなく立ち続ける審判は、さぞや大変でしょう。バイクで動き回るトップライダー達を徒歩で、しかも足場の悪い不整地で追いかけるのもきついことでしょう。そんな環境でも判定ミスは絶対しないのが、最低条件だからねえ。審判の負担を少しでも減らすためにも、運営側は大会終了後に全体を検証してほしいものです。


さて、開幕戦で黒山選手に完敗した、小川友幸選手。

北海道のスタート台では、後ろから黒山選手にせっつかれます。

でも試合での敵は他の選手でなく、自分自身です。
友幸選手は1ラップ目中盤に着いてしまった、自分で納得できないたった1回の足着きと、試合の最後まで闘い続ける事になります。



開幕戦から3ヵ月も空いて開催された北海道大会。この時間を使って海外遠征に行ったのが、柴田暁選手です。

何年もこんなに頑張っているのにどうして勝てないのか、柴田選手はその壁を突破するために渡欧、世界選手権に挑戦してきたのです。

はたしてその努力は、報われるのでしょうか。



というわけで、様々な障害を乗り越えようとする選手たち。写真だけではわからない勝利への執念を、存分にお楽しみください!


































ステアから落ちた田中善弘選手を掴もうとして、自分が落っこちるアシスタント。

幸い怪我はありませんでしたが、アシスタントも行くか落ちるか、必死ですね。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿