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ルシアー始めます。アコギ製作への道

念願のアコギ製作者への道を歩き始めようとしてる者の前途多難ブログです。

ブリッジ交換

2018-04-24 00:18:21 | 1号機
まさかのブリッジ交換です。
完成とはなんだったのか。

やはり、スケールが短くなってオクターブ調整しきれないのが苦になりました。
ブリッジのサドル溝を埋めて、溝掘をし直すことで修正もできるのですが、思いきってリペアの練習にブリッジはがしに挑戦しました。



LMIで購入してあったブリッジリペア用のラバーヒーターを、サイド曲げマシンのコントローラーで温度管理して暖めます。

とりあえずアッツアツにして20分くらい熱してみましたが、ダメ、、、全然ダメ。。。。
ほとんど分厚いブリッジに熱を取られて接着剤が緩まない。
これは難易度高いですね、ぶ厚いブリッジがまさに災いしました。
軽く水をつけて、少し接着層の緩んだところにスクレーパーを突き立てたんですが、かなり無理しましたね。
スクレーパーは細いほうがよさそうです、人差し指くらいの太さで、先端も指のように丸まってたほうが良いかな。
幅広で四角風だと思わぬところにキズがつきます。
そして、このラバーヒーター、ブリッジより小さいんですね。
普通修理するならはがれかけのブリッジを剥がすって場合なんで、小さくても良いんでしょうが、出来立てホヤホヤの、憎いくらい完璧に接着されたブリッジを外すのは困難です。

諦めて、アイロン持ってきてスチームの力も借りてガシガシ熱を加えて外しました。
ブリッジ下のトップのダメージは結構なものです、難しいですね。
しかも、アイロンのスチーム熱が伝わったのかピックガードが少し歪みました。
直撃させた記憶はないのですが伝わってたのですね。
トップ面の断熱養生の必要性がわかりますね。リペアの際はしっかり保護してから作業しよう。

そしてブリッジ作り直しです。
素材も変えて今度はブラッドウッドからけずりだします。
ブリッジはがしでトップにダメージがあったので、少し大きめに作ってオーバーサイズのブリッジで隠す作戦に出ます。



今度はしっかりスケール長を確保できるように貼り付け位置を注意して、前回のブリッジピン穴とも合わせて接着します。
今回はブリッジピン穴を流用するやり方にしました。
穴埋めするのにメープルの丸棒が必要なんですが手持ちにないので諦めます。



べったり塗ったタイトボンドがごっそりとはみ出てきますが、丁寧にぬぐい取ります。
この作業は二回目なのでサクサク進みますね。

接着完了、新しいブリッジです。



ブラッドウッドは血の色っていうよりはもっと明るい赤っぽさがあります。
うん、綺麗ですね、これ良いかもなぁ。



二回目のブリッジ作成なんですが、一回目より断然綺麗に作れました。
いやはや、慣れるって大事ですね。



ローズウッドのグレードが低いものより木目も詰まってて、細かなペーパーで仕上げると綺麗ですね。



完成から間も無く生まれ変わってしまいましたが、これで生き返りました。

サドルを作り直して、ナットとともに微調整してようやくオクターブチューニングが綺麗になりました。
やはり、12フレット時だけじゃなくて全体のコード和音も美しくなりましたね。

改めてナット、指板、フレット、ブリッジ、サドルの関係性の難しさを噛み締めます。
ここがバッチリ決まらないと、鳴りがどうこう以前に楽器としてアウトですもんね。
次の製作ではブリッジ周りを完璧にしよう。


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