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EOSカメラ、EFレンズ

2017-06-17 21:25:51 | Camera
皆さま、こんばんは。

今回は、キヤノンのEOSカメラ用レンズについて。
いわゆる、EF/EF-Sレンズですね。


先ず、EOSカメラですが、これはAFセンサーによって、大凡の世代分けが可能です。
大きく分けて、多点AF機と、非多点AF機に分けられ、それぞれが3世代に分かれます。

簡単に説明します。

多点AF機
 多点AF機は、F8AFや、測距点乗り移りのある AI SERVO が特徴です。
 第一世代は四眼タイプ、第二、第三世代は三眼タイプのAFシステムです。

・第一世代は、EOS 3に始まるシリーズで、1Dmk4まで使用されました。
 なので、現行機種では使われていません。一番最後まで販売されたのは EOS-1V です。
・第二世代は、APS-Cとフルサイズで分かれます。
 APS-Cでは、中央1点のみ、F2.8、F8対応になります。該当するのは 7Dmk2 です。
 フルサイズでは、中央縦5点でF2.8対応、中央1点でF8対応になります。該当するのは 5Dmk3、1DX、5Ds、5DsR です。
  当初は、F8AF非対応でしたが、ファームアップで可能になりました。(ただし、中央1点のみ)
 よって、現行機種は、7Dmk2、5Ds、5DsRになります。
・第三世代も、APS-Cとフルサイズで分かれます。
 APS-C に該当するのは 80D、9000D、kissX9i です。
 フルサイズに該当するのは 1DXmk2、5Dmk4 です。
  F8AF可能な領域が広がったのが大きな特徴ですね。

最新の6Dmk2が、初のフルサイズ多点第四世代機の可能性があります。
kissX7後継機種(kissX9 ?)はどうなる事やら。


非多点AF機
 非多点AF機は、EFマウント開発当初から使用されている、単眼タイプのAFシステムです。
 現行機種は、6D、X7のみです。

・第一世代は、最初のEOSカメラに始まり、少しずつ測距点数を増やしながら、最新の6Dで最高レベルに達しました。
 F2.8光束に対しては、中央一点の縦線検出のみであることが特徴です。
・第二世代は、8000D/kissX8iまで使われていたAPS-Cの上位機専用のシステムです。
 全点クロス測距の他、F2.8光束に対しては、中央1点でクロス測距になっているのが特徴です。
  なので、F2.8以上明るいレンズでは、中央1点でデュアルクロス測距です。
 ただ、左右端の測距点は、第一世代より内側にある為、kissX7の左右端よりも、8000Dの左右端の方が内側にあります。


また、測光センサーでも分類が可能です。
大きく分けて、2種類で、RGB測光センサーと、非RGB測光センサーに分けられます。

非RGB測光センサー機は、EOS-1DXに始まり、最近の機種は殆ど全てこれです。
1DXで採用されましたが、しばらく新機種は出ず、7Dmk2以降はkissX80を除き、全機種がRGB測光センサー機です。

また、これは機能面になりますが、EOS-1系は、EOS-1V以降、測距点連動スポット測光が可能です。
ニコン機では殆どの機種で可能ですが、キヤノン機では最上位機限定なんですね。


また、カメラ内での光学補正でも、分けることが出来ます。
少しずつ、補正可能項目が増えて行っています。
例えば、5Dmk2では、周辺光量補正のみ可能でしたが、その後、倍率色収差、歪曲収差が補正可能になりました。
現在では、DLOなども追加されています。
また、8000D、kissX8i以降は、EOS Utilityを使用しなくても、レンズ側からデータをロードしているらしく、周辺光量、倍率色、歪曲については補正が可能です。
(DLOなどは、やはり EOS Utility が必要です。)
これは、EOS M系のカメラでは前からそうだったので、8000Dからレフ機に逆輸入されたのでしょう。
(ただし、EOS M系は、歪曲補正が出来ません。そのうち、出来るようになると思います。)



では、ここから、EF/EF-Sレンズの話に移ります。

オートフォーカスの像面情報は、当然、レンズ側に保存されてい(ると思われ)ます。
そう考えると、最新のカメラに、古いレンズでは、そのフォーカスシステムの情報が入っていませんから、ピントが怪しい(筈)です。

中央1点ならともかく、周辺まで目を向ければ、まず、ピントは確実に怪しい(筈)です。


これは勝手な予想ですが、像面情報を、古いAFシステムから新AFシステム用に、カメラ内部で変換しているのではないかと。
となれば、昔(フィルム)より今(デジタル)の方がピントにシビアなので、像面情報も、粗いデータからの変換となり、どうしても厳しくなってくる。

非多点第一世代は、最初、中央1点しか測距点がありませんでした。
その後、左右1点ずつ(横線検出)追加され、さらに上下1点(縦線検出)、左右の中間に1点ずつ(横線検出)、左右の中間に1点ずつ(横線検出)、左右の中間に1点ずつ(横線検出)と拡張されて行きました。
(つまり、測距点数が、1→3→5→7→9→11と増えました。6Dで11点、kissX7で9点です。)
また、それ以外にも、中央がクロス測距になったり、F2.8対応(中央1点縦線検出)になったりしました。
(なお、例外ですが、5D, 5Dmk2は、15点ありました。これまでの9点に、アシスト6点です。アシストは意味がないということで、6Dでは廃止され、11点選択可能になったのでしょう。)

ゆえに、レンズ側の像面情報も、発売時期によって、差が出ている筈です。最初期のEFレンズでは、周辺の像面情報すら無いでしょう。

非多点第一世代の後、多点第一世代が(EOS 3から)開発されますが、単眼タイプから、四眼タイプへの変更ですから、全く新しい像面情報を持たせたと考えるのが普通です。
ゆえに、EOS 3以前のレンズは、多点AF機ではピントが怪しい筈です。


非多点第二世代は、第一世代と同じく単眼タイプですが、全点がクロス測距(縦線、横線両検出)になりました。
第一世代では、左右では横線のみ、上下では縦線のみの検出ですから、像面データが格段に増えている筈です。(最低でも2倍。)
また、F2.8対応についても、縦線のみ検出から、斜めのクロス測距なので、別のデータでしょう。

ここで、多点第二世代(APS-C)を見てみると、三眼タイプではありますが、全点クロスで、中央1点がF2.8の斜めクロス測距。
非多点第二世代と、データ的にはあまり変わりがないように見えます。
左右の測距点領域はともかく、中央の測距点領域では、像面情報の変換が割と出来そうです。

多点第二世代(フルサイズ)では、中央の縦5点について、F2.8の斜めクロス測距が可能ですが、非多点第二世代には、中央1点しかF2.8対応ではないので、当時のレンズで上下方向4点での像面が怪しいでしょう。


多点第一世代は四眼タイプなので、他のタイプへの変換は難しそうです。
四眼タイプの後は、三眼タイプになっている事を考えると、製造コスト的にも見合わないものだったのではないでしょうか。
後は、光軸の調整が難しそうですね。


などと考えると、非多点第二世代が生まれる以前のレンズは、オートフォーカスが怪しいと考えられます。
(非多点第二世代:全点クロス9点測距、EOS 40D から。)
なので、その頃のレンズをちょっと見てみましょう。

EOS 40D が発売されたのは、2007年です。
開発に時間が掛かっている事を考えると、2006年以前と、2007年以降で分けて考えましょう。
何本か、代表例を挙げます。

2006年以前
・EF24mm F1.4L USM
・EF35mm F1.4L USM
・EF50mm F1.8 II
・EF300mm F2.8L IS USM
・EF400mm F2.8L IS USM
・EF400mm F4L DO IS USM
・EF500mm F4L IS USM
・EF600mm F4L IS USM
・EF16-35mm F2.8L II USM
・EF24-70mm F2.8L USM
・EF70-200mm F2.8L IS USM
・EF24-105mm F4L IS USM
・EF100-400mm F4-5.6L IS USM
・EF100mm F2.8 Macro USM
・EXTENDER EF2/1.4 II

2007年以降
・EF24mm F1.4L II USM
・EF35mm F1.4L II USM
・EF50mm F1.8 STM
・EF300mm F2.8L IS II USM
・EF400mm F2.8L IS II USM
・EF400mm F4L DO IS II USM
・EF500mm F4L IS II USM
・EF600mm F4L IS II USM
・EF16-35mm F2.8L III USM
・EF24-70mm F2.8L II USM
・EF70-200mm F2.8L IS II USM
・EF24-105mm F4L IS II USM
・EF100-400mm F4-5.6L IS II USM
・EF100mm F2.8L Macro IS USM
・EXTENDER EF2/1.4 III

このように、代表的なレンズ群の殆どが、2007年を境に分けられます。
光学的な進歩は勿論あるでしょうが、そもそも、オートフォーカスでピントが合わない事は致命的だと言う認識が、キヤノン側にあるのでしょう。

また、この事から、2006年以前のレンズは、中古で安いからと言って、購入しない方が良いことも分かります。
純正の安心感とか良く分からない事を言う人が居ますが、すでに更新されている古い製品が、新しいカメラで問題なく使えるように、動作確認をしていると思いますか?
撮影出来ない事は無いにしても、オートフォーカスに頼り切った軟弱な現代人に扱えるかは、微妙です。

安物買いの銭失いになりたくなければ、古いレンズは買わない事です。
特に、超望遠ですね。撮りたいものは何ですか? 鳥ですか?
だったら、旧型が安いからと購入するのは止めましょう。キヤノンに文句を言っても、意味がありません。
(そもそも、有料でしか対処してくれません。)

そもそも、仕事でもない限り、そう毎日持ち出すものでもないので、レンタルの方が良いと思いますよ。



尚、今更ですが、私はペンタックス党です。
ただし、質問はキヤノンのみ受け付けます。ペンタックスは駄目です。


以上。
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