†意識の記録† 理解のブログ

私の私の視点による私の経験の記録。私の視点で見る限り誤りのない認識で記事を書いている。一切の苦情は受け付けない。

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7777-07-07 07:07:07 | Important
当ブログに存在する全ての情報は、あくまでネット上の情報に過ぎない事を認めること。
又、あくまで私の考えを記しているに過ぎない事を認める事。

二年振りぐらいにトップページを更新。(2015年3月)
「山賊の娘ローニャ」を見ています。初回はテンポの悪いゴミ作品だと思いましたが、改善してきました。台詞回しが良いですね。
趣味:写真(カメラ)、撮影の為の小旅行、電子工作、オーディオ、PC自作
当ブログコンテンツ:徒然なるままに書かれる政治的発言など
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アンプ新調

2018-03-27 18:28:32 | Audio
皆様、こんばんは。


今日はオーディオの話題です。

先週、新しいカメラを買いました。
 SIGMA DP3 Merrill
知っている人なら分かる、癖の強いカメラです。

新品はとんでもなく高い(60万円以上)ので、マップカメラの中古です。
程度も悪くなく、5万4千円。
フードが着いていないので、アマゾンで注文。
届いてみたら、ベルトも無いので、とりあえず他機種のものを流用。ちゃんとしたものを今度買いましょうね。

で、今週末、西の方へ桜を撮りに行く予定なのです。
この前、梅を撮りに行きましたら、35mmのレンズ(DP2 Merrill)では広角過ぎて、もうちょっと寄りたい場面が多かった。
スナップとか、私の大好きな狛犬とかを撮るのには全く困らないのですが、やはり花を撮るとなると、もう少し望遠側ですね。
という事で、50mmのレンズが着いている DP3 を購入したわけです。

試し撮りしてみましたら、解像等は、文句なし。
高感度に弱いとか、AFが遅くて煩くて合いもしないとか、問題は多々ありますけれども、MFで追い込んだ時の画は素晴らしい。
最近は、1枚1枚を大事に撮るという、昔は当たり前にやっていた事をしなくなっていますから、こういうのはよい苦労なのです。


それでまあ、週末が楽しみだなあ、と思っておりましたら、仕事から帰ると、スピーカから異音がする。
ブーンという音で、筐体内のトランスの唸りと同じ音でした。
何かやばそうな雰囲気を感じていたら、パシュッと閃光が走り、ヒューズが飛びました。10Aのヒューズが溶断。

流石に、40年選手(1979年製造)のAU-D907も、寿命のようです。
一度修理に出しているのですが、厳しいようで。
10Aヒューズが溶断するような故障モードは、十中八九、終段トランジスタのショートです。

AU-D907は、TO-3パッケージ時代に、CANトランジスタを使ってる機種で、ともかく部品が手に入らない。
しかも、終段トランジスタがショートする直前、ブーンという音がしていたことを思えば、初段も怪しい。
初段は、かの有名なソニーのDual FET で、これも手に入らない。(2SK2145選別ぐらいしか手が無い。)
因みにいうと、終段のドライバ段の石も手に入らないし、ヒューズ抵抗や、スチコンも手に入りません。

修理を依頼すると、最低5万円から。10万円掛かってもおかしくありません。
発売当時14万円台だった事を考えると、とんでもなく高価な修理代に見えます。
(実際にはインフレがある為、現在の価格帯で言えば、30万円前後の代物です。)

修理しても、数年持たないだろう事を考えると、諦める時期かも知れない。
5年毎に5万円ずつ掛かるなら、10年以上使えるアンプを10万円で買った方がいいです。


そして、新しいアンプを検討しました。
過去、数多試聴して来ましたから、候補は絞れています。

どちらも現行機ではありませんが、
 LUXMAN L-505uX
 ACCUPHASE E-260
の、どちらかにしようと思いました。

どちらも文句の付けようが無い。素晴らしい機種です。
音の傾向は、E-260 が分析的で、L-505uX はその逆です。

回路的な話をすれば、E-260 は計装アンプ構成。ボリューム部分で、信号を離合する独特な方式です。
L-505uX は、安物オペアンプのプリ部に、スルーレートの高いパワー部をくっつけた単純な形。ボリュームは経費削減極まれりで、IC化されています。

正直、回路的難易度で言えば E-260 です。
ただ、個人的には、E-260 のボリュームが気になる。
抵抗ラダーを嫌って、電流を合算する方式にしたのはよいとしても、たかがボリュームで、V/I-I/V を通るのは、心理的な抵抗があります。


対して、抵抗ラダータイプの電子ボリュームIC は、自作で試作した事があります。
悪くないと言うか、とってもいい。数十円のICでここまで出来るのかと思いました。
いつも800円もするミニデテントを使っていますが、音質の差は殆ど無いですね。

ラックスマンも、そのことに気付いてしまったのでしょう。
だから、LECUAとか良く分からんバッヂを着けた、MUSES72320 を選んだのでしょう。
(LECUA というバッヂが着いていますが、中身は MUSES72320 です。)
秋月電子のばら売りを買うと、1素子2500円もしますが、メーカなら半額以下、というか、千円もしないで仕入れている筈です。

ラックスマンは、アルプスのRK50という摺動抵抗型ボリュームを使っていました。
これは、個人で買うと何万円もします。いくらラックスマンでも、1万円以下で仕入れられたとは思えません。
これを、千円の LECUA にしたら、そりゃあ儲かりますよね。


なので、裏の事情を考えると、全く心地よくないというか、むしろ心証が悪いのですけれども、
電子ボリュームの良さは、自作して分かっているので、そこはオーディオの基本に立ち返るわけです。
音がよければいいのだ、と。

そういう意味では、E-260 でも全く問題がない。
実機試聴で、素晴らしいアンプなのは分かっていますからね。


となると、後は、“縁”の問題です。
縁があった方を買う。

それは唐突に、展示品処分という形で訪れました。
つまり中古品ですが、新品購入同様の保証がついているという事です。

LUXMAN L-505uX
17万6800円也

保証なしの中古品と比較して2万円ほど高いですが、新品L-505uXIIと比較すれば、5万円以上安いです。
音は大差無いので、これは縁があったということでしょう。

直ぐに購入手続きを取り、お昼休みにコンビニダッシュして、振込みしました。

佐川さんには、この前、輸送事故をやらかされているので、少し心配。
高価なスピーカーを、私の目の前で落下させてくれました。
現行品なので、同じ品を用意出来ましたが、ビンテージ品だったらどうするつもりなのだろう?
お金の問題じゃあないよ、そうなるとね。


とりあえず、しばらく聴いてみて、感想なりなんなり書きます。




以上。
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デルタ廃業

2018-02-28 23:48:22 | Diary
こんばんは。

ついに、イタリアの文房具メーカー、デルタが廃業しました。
あまり、日本人には馴染みのないブランドですけれども、国際会議の署名で用いられるなど、一定の地位を築いていました。

見た目が派手なオレンジ色をした、ドルチェビータが有名でした。
あまりにも高価なのと、派手過ぎて仕事場に持っていけない(見るからに高価なペンだと分かる)ので、自分は遠慮しましたけれども、格好いいなとは思っておりました。


さて、今日は久々に万年筆の話。

あれ、以前に万年筆の話をしたのは、いつだったでしょうか。
検索してみると、なんと一昨年。
当時の記載を見る限りでは、現在、万年筆歴、1年11ヶ月です。

当時付けていた日記ですが、少し形を改めつつ、現在も続いています。
というのも、平日の日記は業務日報のようになっていた上、愚痴と夕食をメモするぐらいしか無く、無意味に感じたからです。
そこで、休日のみ記す事にしました。

一日に手書きする文章量は、平日でB5ノート2ページ(仕事のメモや計算、アイディアメモ等)。休日で1ページ(日記、アイディアメモ等)と言ったところ。
決して多くないです。万年筆が可哀相になるぐらい。

ただし、何も書かない一日は存在しません。
万年筆を購入する前からすると、学生時代を除けば、非常に多くの字を書いていると思います。


以前のように、頻繁なインク交換は止めました。
二本挿して、一本空になったら入れ替え、という形で運用しています。

今は丁度、Aurora Y DX (F)と、Pilot Custom 742(FA)。
インクは、プラチナのセピアブラックと、色雫月夜。
セピアブラックは古典インクです。

切れる度に、次は何を挿そうか、と悩みます。
概ね、柔ペンと硬ペンを組み合わせるようにしていますが、拘りはありません。

順番で言えば、次はアウロラを入れ替えますから、硬いか、細いを入れる。
手持ちだと、Waterman Expert (EF) とか、Sailor Professional Gear SIGMA (F) とか、 Platinum Standard 18K (F) とか。

一番素晴らしいのはプロギアΣですね。自分の原点にして頂点です。
しかし、素晴らしいからこそ、敢へて避け、少し不便を楽しむものです。
実に天邪鬼ですが、これこそ素直ではない私というもの。

と言いつつ、プロギアΣにしましょう。天邪鬼ですから。

そしてインク。
黒(ブラック)か紺(ブルーブラック)をどちらかに入れなければなりません。
外に出る可能性がある書類や、出先で署名する場合、どうしても必要になるからです。
今回はセピアブラックを入れ替えますから、何でもよい。(色雫月夜は、紺色です。)
黒でも紺でも、紫でも緑でもよい。

プロギアΣは細字で、薄い色のインクは合いません。
しかし、そこは敢へてでしょう。Edelstein Topaz など、良さそうですね。


という感じです。
筆記具に拘っているとか、煩い感じではなくて、とっかえひっかえしています。
気分を切り替えているような感覚ですね。

カメラのレンズですと、被写体によって最適なものを選んでいきます。
しかし、筆記具の場合、相当重要な書類でもない限り、何でもよいわけです。
それこそ、鉛筆だってよい。

そこのところ、万年筆縛りをして、遊んでいるのです。

皆さんも、軽い気持ちで、この世界に入ってみませんか。
一本目には、国産の細字(定価1万円以上のもの)。インクは、カートリッヂを避けて、コンバータと瓶を買いましょう。
知っている人と一緒に買いに行くか、伊東屋さんなど、詳しい店員さんが居るお店で選びましょう。
ネットや、キングダムノートなどのコアなお店は駄目です。


以上。
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格安オーディオ入門

2018-01-13 16:52:27 | Audio
こんばんは。


アクセス解析的なことを言いますと、本ブログに於ける人気記事は、次の記事であると言えます。

オーディオの沼に片足を入れるには?
http://blog.goo.ne.jp/qua_adenauer/e/10262aa01e4bcd8735dc55e6ced32a32

アクセス数が増えたところで、私には1円も入ってきませんから、安心してお読みください。


さて、当該記事ですが、投稿は2013年になります。もう、5年前です。
そもそものシステム解説から入っているので、非常に長いですが、解説部分は今でも変わりません。
また、“超リーズナブル”と書いたアンプ群についても、価格帯そのままで製品群は存在してますから、今回、省略します。

ということで、スピーカーの選択肢を増やす方向で、少し書いてみたいと思います。



先の記事では、次のスピーカーをオススメしました。

B&W 685
Monitor Audio Bronze BX2
DALI Zensor3
JBL 4305H WX

その上で、YAMAHA A-S300 と組み合わせるなら、 685 と BX2 と書きました。

流石に、5年も経ったとあって、旧製品となってしまったものがあります。


B&W 685
これは、生産完了して、B&W 685 S2 が現行品です。音は聞き分けられない程度の違いです。
尚、価格は 8万6千円と大幅アップ。
これでは、アンプとセットで10万円未満は実現出来ません。
残念ながら、 B&W はオススメから外れます。
(評価が上がって、人気が出てくると値段も上がってしまうというのは、ワインみたいですよね。)


Monitor Audio Bronze BX2
これも生産完了し、Monitor Audio BRONZE 2 が現行品です。
ウーファの形状が変わりましたが、音自体は殆ど変わらない印象です。
価格は 4万5千円で据え置き。B&W と異なり、日本ではあまり人気が無いからでしょう。でも、音は悪くないですよ。
ただ、ある程度の音量を出させないと本領発揮しない印象はあります。


DALI Zensor3
変わらず売ってます。価格も 5万円ぐらい。
決して低域重視のスピーカーではないので、入門と考えると少し物足りないかも知れません。
ただ、ニアフィールド(2m以内)で視聴するなら、大きな問題はないでしょう。
セッティングの工夫と、若干、Bassブーストしてやるのがよいでしょう。
尚、Zensor1より小さい Pico というのが出てますが、アレは地雷です。


JBL 4305H WX
恐らく、5年前の段階でも既に、生産完了品だったと思います。
現行品は、JBL 4306 になりますが、勿論、ペア10万円では買えません。
デッドストック品があれば購入してみるのも良いかと思いますが、癖があるので入門向けではないです。



さて、今回新たに、1つ紹介したいと思います。

Wharfedale (ワーフェデール)です。
製品ラインナップが全体的にリーズナブルで、かつ、鳴り方は初心者向け。
(製品次第では)セッティングも自由度が高い。

音の傾向としては、B&W のソリッドで詰まった感じと対照的に、柔らかい。
そういうメーカーです。

他のメーカー同様、いくつかのシリーズを用意しています。
詳細は、正規代理店のロッキーさんのサイトをご覧ください。
http://www.rocky-international.co.jp/wharfedale_index.html
(購入する時は、ロッキーさんにマージンを取られない並行輸入品を選ぶと、お財布に優しいです。保証と中古価格を考えなければ。)

今回紹介するのは、そのうちの 200シリーズです。

各社、そのブランドの特色が必ずあります。
例えば、JBL Studio Monitorなら、ホーンですよね。ELAC なら、JETと呼んでいるハイル方式のツイータ。
Wharfedale ですと、バスレフポートが底面にあるのが特徴です。
(各社とも、格安の機種には搭載しない事が多いので、購入する場合は注意ですよ。)

200 シリーズは、ブックシェルフとトールボーイが、3機種ずつあります。
ブックシェルフ:210, 220, 225
トールボーイ:230, 240, 250

価格と音のバランスから言うと、220 と 225 でしょう。
220が下級機、225が上級機・・・のはずなのですが、聴いてみると音の傾向が違う。
イメージとしては、220の方が、低域を膨らませている。225は、それほどでもなく自然な感じ。
音量を上げていくと 225 に軍配ですが、入門者用として考えると圧倒的に 220 です。
価格、サイズ、音、全てに於いてバランスがよい。オススメです。

トールボーイは、セッティングの自由度が低いので、自分は使いません。
ただ、映画を見たり、という事を考えると、エンクロージャ容積から来る低域の余裕は流石です。
映画を見る時は、高音質よりも、迫力が欲しいものですから、当然ですよね。
となると、Wharfedale の音質傾向は嵌ってくるわけです。
驚くべき事に 240 の実勢価格は16万円を下回っています。

ちょっと豪華なホームシネマ。
DENON 辺りのAVアンプ AVR-X4300Hと、Wharfedale 240。合わせて 30万円を切ってきます。
30万円の予算だというなら、お釣りでサブウーファも買えます。
(サブウーファは、YAMAHAがオススメです。)
AVR-4300H なら、プロジェクタなどを導入する場合でも、性能に不足を感じないでしょう。

話をブックシェルフに戻しまして、220 です。

実勢価格は、並行輸入品で4万円を切ります。
正規輸入品でも4万5千円ぐらいですので、安心を買うと思って正規品がよいと個人的には思います。
ただ、使い潰すつもりなら、並行輸入品でしょう。

低域を膨らませたような感じで、かつ、全体的に柔らかい音は、素晴らしく BGM に向いています。
ソファに座って、じっくり聴くような用途ではなく、何か作業をしている時に掛ける。そんなスピーカーです。
或いは、音量を絞って、寝室で使うのも良いでしょう。

じっくり聴く事もある、というのであれば 225 の方を勧めます。
ただ、分析的な聴き方をするならば、そもそも Wharfedale は避けた方が良いでしょう。
価格は上がってしまいますが、 B&W や Focal を検討してみて下さい。



という事で、長くなりましたが、2018年最初に、私がオススメするリーズナブルなコンビ。

YAMAHA A-S301 \22,000-
https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/hifi_components/a-s301/index.html

Wharfedale DIAMOND 220 \47,000-
http://www.rocky-international.co.jp/wharfedale/diamond200/diamond220.html


合わせて 7万円を切ってきますから、10万円の予算だと思うと、少し余りますね?
余った価格で、プレーヤが欲しいと思いませんか。

やはり、ネットワークオーディオプレーヤが便利。
最近ですと、スマートフォンにアプリを入れたりして、そこから操作出来るものが多いです。

そこで、オススメなのが、次。

TEAC CD-P800NT
https://teac.jp/jp/product/cd-p800nt/top

3万円未満、スマートフォン操作対応で、CDの再生や、USBケーブルを使ったウォークマンの接続まで可能。
Bluetoothに対応していないのは残念ですし、操作性にやや難もあります。動作も少しラグがある感じ。
でも、3万円未満ですと、Raspberry Pi で自作するか、同価格の DENON 730系ぐらいしか選択肢がない。
もう少し出せるというのなら選択肢は増えてきますが、足が出る事を考えると、微妙ですよね。

CDの再生は出来なくてよい、という人が最近の大半だとは思います。
仮に必要になっても、パソコンを立ち上げればいいじゃないの、と。
しかし、本格的なオーディオを導入した事で、ネットサーフィンに割く時間が殆どなくなった友人も居ます。
そういう友人と、いい音源な~い?という話があれば、まず、CDで貸し借りする。
いちいちパソコンを立ち上げるより、プレーヤに突っ込んで聴けるのはストレスフリーですよ。
中古CDを探して歩くのも、なかなか楽しいです。


細かいところはともかく、あれば便利だし、使うよ、という事です。

ところで、意外と現実で聴かれるのは、ケーブルとインシュレータ。
以前にも書きましたが、ケーブルによる音の違いはプラシーボを超えるものではないので、投げ売り最安のケーブルを使えば十分です。
インシュレータにしても、インシュレータの材質や形状より、スピーカーを置く場所の方が大事です。

そういったアクセサリにお金をつぎ込むよりも、いい音源を探したり、スピーカーのセッティングを工夫したりする方が、本来の楽しみではないでしょうか。
或いは、温泉旅行でもして、ストレスを取り除くと、これまた、音が良くなると思います。


では、皆さま、よきオーディオライフを。



以上。
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手振れ補正について

2017-12-30 15:27:45 | Camera
皆さま、こんにちは。


そろそろ、2017年も終わります。
今年最後の記事として、カメラの手振れ補正、特に、光学式手振れ補正について、少し書いておこうと思います。


光学式手振れ補正には、二種類あります。

一つが、レンズ側に補正群を組み込んでいる、レンズ内光学式手振れ補正。
もう一つは、ボディ側、特にイメージャそのものを動かして補正する、ボディ内光学式手振れ補正です。

手振れ補正には、電子式のものもあり、最近ですと、EOS 9000D などに搭載されている、動画電子ISなどがありますね。
キヤノンの動画電子ISは、撮影画像をクロップする事で、ボディ内光学式手振れ補正と同じことを電子的に行う方式です。
電子式には各社技術がありますので、ここでは省きます。

光学式手振れ補正は、手振れ、主に、イメージャを原点とした回転ブレを補正するものです。
マクロレンズなどでは、シフトブレに対応したものもありますが、レンズ側の補正としては、主に回転2軸です。
カメラ側の補正としては、シフトブレ2軸と、回転3軸の、計5軸になりますが、一般的には、やはり、回転2軸になります。

回転3軸というのは、ロール、ピッチ、ヨーだと思ってよいでしょう。
つまり、左右に振れる(ヨー)、上下に振れる(ピッチ)、その場で回転する(ロール)、という3軸です。
シフトブレ2軸は、上下にズレる(Yズレ)、左右にズレる(Xズレ)、という2軸です。

尚、マクロレンズでピンボケの原因になる前後のズレ(Zズレ)は、補正出来ません。
等倍撮影などでは、ミリ単位の被写界深度しかありませんので、身体が前後にズレる事によるピンボケがかなり支配的です。
シフトブレ補正があるマクロレンズでも、これは防ぎようがないので、三脚を使いましょう。


今回、特に書きたいのは、レンズ内光学式手振れ補正です。

手振れ補正は、手振れとは逆の方向に像を移動させ続ける事で行います。

例えば SS = 1/100s としましょう。
この時、像が、0.01秒間(10ミリ秒間)動かなければ、手振れしていない画像が撮れます。
手振れの周波数が10Hzで、±2度だったとすると、10ミリ秒間では、最大0.4度の補正を掛けるわけですね。

これはとても分かり易い。

では、同じ状況で、 SS = 1/25s としましょうか。
同じ手振れ周期、角度とすれば、最大で1.6度の補正が必要になります。

もし、補正群による補正角が、最大で1度までだとすると、
1/100s の時はぶれないけれども、 1/25s だと補正しきれない事になります。

補正群による最大補正角は、光学設計段階で最大値が決まるでしょうし、
最終的には、機構設計による制限を受ける筈です。
つまり、最大補正角を大きく取った設計を、予めしておかないと、補正段数は稼げないわけです。

最近、タムロン製のレンズでは、レンズCPUを二個載せして、片方を手振れ補正専用にしている、と宣伝しています。
昔のシグマ製レンズでもCPUは2個載せですから、宣伝以上のものはないでしょう。(17-50mm F2.8 DC OS HSM は、二個載ってます。)
強力な補正の為にやっているというよりは、高性能で高価なCPUを1個載せるより、安いCPUを2個載せる作戦だと思われます。
先ほど書いたように、補正段数の最大値は、ソフトウェアによって青天井になるようなものではないからです。


重要なのはここからです。

手振れ補正には、撮影前の、ファインダー像を安定させる為の補正と、
撮影時の、撮影像を安定させる為の補正があります。

望遠レンズになると、ファインダーに対象を捉え続けるのも困難になるので、ファインダー像の安定化は重要です。
しかし、撮影像が安定しないなら、手振れ補正にそもそも意味があんのかよ、という話になってしまいます。

先ず、設計上、補正群による最大補正角が、1度であるようなレンズを仮定します。
この時、SS = 1/50s、手振れ周波数10Hz、手振れ角±2度という条件では、撮影時、最大0.8度の補正でブレを防げます。

さて、撮影前の補正(ファインダー像の安定化)で、中心から0.4度ずれた状態だったとします。
すると、本来の設計では、補正角十分なのに、いざ撮影してみると、0.4+0.8 = 1.2度で、最大補正角を超えてしまいます。
つまり、手振れが防げなかったことになります。

人間が目で見ている時、SSは、どの程度を想定するのでしょう?
各社、ノウハウがあるのだと思います。私には分かりません。
ただ、撮影時と、撮影前では、別の値を想定しているのは明らかです。
人間の動体視力は、それほど高くありませんからね。

ファインダー像を安定させるほど、撮影時に中心からずれている場合が増えてしまいます。
従って、撮影時の段数が低下する事になります。
逆に、ファインダー像を犠牲にするほど、撮影時の段数を稼げることになります。

これが今回、書きたかった事です。


シグマのカスタマーサポートに聞いてみると、
USB-DOCKを使って、手振れ補正(OS)のモードを変更しても、段数は変化しない、そうです。
恐らく、どのモードでも同じ段数になるように、全体的に段数を落としているのでしょう。
(ファインダー像をより安定化させた場合の段数に合わせて調節。)
或いは、カスタマーサポートが無知なのでしょう。

真相は分かりません。


ニコンレンズ、タムロンレンズとも、ファインダー像優先モードと、撮影段数優先モードがあります。
タムロンは意図的か分かりませんが、撮影段数優先モードしか段数を書いていませんし、ファインダー像優先モードで段数が低下すると明言していません。
ニコンは、段数こそ撮影段数優先時しかありませんが、ファインダー像を優先すると段数が低下すると明言しています。

キヤノンはちょっと調べてません。
あの会社は、マーケティングが汚いので、調べるとイライラします。

タムロンが最近実装してくれた、MODE3というのは分かり易いです。
“ファインダー像を補正しない”事で、撮影段数を“5段”にまで高めたモードです。
ただ、ファインダー像を補正しないなんて使いにくいわけで、そんなモードにするのは、夜ぐらい。
でも、そのレンズのマーケティングでは、5段補正が全面に押し出されていて、とんでもなく補正高性能だと誤解させる仕組み。

シグマは商売が下手なのか、カタログと実際が乖離しない真面目主義なのか、段数を稼ぐために、ファインダー像を犠牲にしたまま発売している。
大三元の 24-70mm F2.8 が、それで売れてない。
しかも、Customスイッチがないレンズだから、USB-DOCKでモード変更も出来ない。
ただでさえ、サードパーティは安く売らなきゃいけないのに、マーケティングが下手ですし、
開発も、ユーザのニーズが分かっていない。


我々、ユーザからすると、ファインダー像が安定している事が、先ず第一なんですよね。
開発している人たちには分かるのかも知れませんけど、実際の撮影シーンに於いて、ぶれてない画像が撮れたとして、
それが、手振れ補正の恩恵なのか、腕のお陰なのか、ユーザは判断出来ないわけですよ。
となると、ファインダーを覗いた時に、がっちり止まってくれた方が、撮影の補助として有用なわけです。

しかも、最近は動画撮ったりもする。
動画で安定している事は、ファインダー像が安定している事と同義ですから、シグマのレンズで動画なんて撮れないって話になる。
5段補正が誇張でも、タムロンを買いたくなるわけですよ。

最近のシグマレンズは、ユーザ無視の傾向が強いと思う。
一部の限られたユーザしか相手にしない、というのならよいとしても、
24-70/2.8のような、汎用レンズでも、ユーザ無視というのは閉口するしかないです。



ちょっと、シグマ叩きっぽくなりました。申し訳ないです。
未だに、24-70/2.8が、手振れ補正なしになってるキヤノン大先生が居るので、シグマ叩くのは間違いですよね、ええ。
キヤノン大先生こそ、ユーザを見て欲しいものです。

え、ペンタックスですか? あれはもう、駄目です。


そうそう、手振れ補正と言えば、最近、広角レンズに搭載する事も多いですよね。
最広角は、タムロンの、15-30mm F2.8 VC の、15mm側でしょうか。

さっき、光学的な最大補正角を何度、というような事を書いたと思います。

撮影距離が共通ならば、レンズの焦点距離にかかわらず、手振れによる対象の位置ズレが同じだけある筈です。
ただ、画角が狭いほど、像に占める対象の割合が大きくなる、つまり、同じブレ角でも、像のブレ量が大きくなるので、
望遠レンズほど、手振れは問題になってくるわけです。

よく言われるのが、ライカ判の場合、焦点距離の逆数秒まで、ぶれない。
例えば、300mmの超望遠なら、1/300sまでは、ぶれない、という目安があるわけです。
ただ、飛んでいる鳥を300mm望遠で撮影する時、1/300sでは、被写体ぶれしてしまいます。
従って、手振れ補正機構に望むのは、ファインダー像の安定のみという事になります。

300mm望遠で、補正3段だと言ってるレンズでは、1/40sでぶれないという事でしょうが、何の意味があるのでしょうか?
望遠レンズで補正段数を競っているのは、カタログスペック競争でしかなく、バカなユーザは騙せても、恩恵は無いのです。

逆に、15mm広角ならどうでしょうか。
1/15sまでぶれないという目安って事です。
これより遅く切りたい時しか、手振れ補正の恩恵がないわけですけれども、そういうシーンはありますよね。

例えば、滝とか、流水を撮る時が代表的です。
森の中で、清流を撮りたいなって時に、三脚を取り出すシーンは、よくありますが、それを手持ちで行けたら嬉しいです。
また、ファインダー像が安定している必要は一切ありませんから、思う存分、撮影像を補正して頂いてよい。

だから、広角レンズに手振れ補正を載せてきたタムロンの、ユーザフレンドリーと言いますか、
ユーザのニーズが良く分かっているところは、流石だと思います。
最近の、誇張気味なマーケティングと、シグマの後追いばかりには、嫌気がしますけれども、使いやすいレンズも多いのですよ。
いい加減、シグマの後追いなんていう馬鹿はやめて、ユーザが欲しがっているもの、便利なものを提供する姿勢になって貰いたいものです。

シグマには期待しておりませんので、ニッチな単焦点を量産すればよいと思います。
どれだけ性能が高くとも、1kgの単焦点なんて要りません。
単焦点に求めるのは、ズームよりコンパクトで軽く、明るい、という事。
確かに、最近の超広角単焦点シリーズは、ユーザ側から見て嬉しいものですが、ニッチ過ぎます。
(星撮りメインのユーザは、極少数です。)


長くなりましたが、ユーザ側も賢くならないといけません。
漠然と、シグマは手振れ補正が弱い、タムロンは強い、なんて思っていてはいけません。
ファインダー像と撮影像は違うと、確り認識し、各社の言っている段数が何であるか、理解しなければいけません。


以上。
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