†意識の記録† 理解のブログ

私の私の視点による私の経験の記録。私の視点で見る限り誤りのない認識で記事を書いている。一切の苦情は受け付けない。

オーディオの沼に片足を入れるには?

2013-12-20 17:54:20 | Audio
皆さん、こんにちは。

本当は、特定秘密保護法案と、日本版NSC、並びに集団的自衛権に関する徒然を書いていましたが、面白くないので、オーディオの話題を少し。


この記事は、これからオーディオの世界をちょっと覗いてみたいとか、実際に導入したいけど入門とはどの辺りなのかとか、昔やっていたから定年を機会にもう一度やりたいとか、そういう人の為の記事です。
従いまして、私個人の、音質に対する意見は、殆ど書きません。好みの問題だからです。

私の記事を元に、実際に試聴されて、その上で決めて頂きたいからです。
可能な限り、先入観を持つべきではありません。

それと、オーディオの世界は、沼です。これを忘れてはいけません。
お金は、際限なく掛かります。終わりはありません。底なしです。


今回の記事は、必要な機材と用語に関する簡単な説明の後で、CDプレーヤ、ネットワークプレーヤ、プリメインアンプ、スピーカーの紹介をします。
予算としては、全部合わせて10万円ぐらいを考えていますが、組み合わせによって変わります。


では、始めて行きましょう。

これから、ちょっとオーディオの世界を覗きたいとか、入門したいという方は、そもそも、何を買えば良いのだろうか、というところから入ると思います。

全部説明すると、長くなりますので、用途を限定します。
・パソコンで音楽を再生する。
・ネットワークプレーヤで音楽を再生する。
・CDで音楽を再生する。
・アナログレコードで音楽を再生する。

結局は、ソースは何か、ということです。

ソースさえ決まってしまえば、後は、アンプとスピーカーです。
スピーカーは、ソースとは関係なく、好きなものを選べば良いです。
問題は、アンプです。

アンプには、入力端子が沢山付いていますが、ソースによって、使える端子と使えない端子があります。
昔でしたら、PhonoとAUXだけ考えれば良かったのですが、最近はデジタル入力が可能なアンプもありますので、ソースはやはり重要です。


パソコン、ネットワークプレーヤ、CDをソースとする場合、元のデータはデジタルですから、何処かでアナログに変換する(D/AC)必要があります。

パソコンに、オーディオカードを挿すとか、USB-DACと呼ばれる機器を繋げると、アナログ(RCA)で出力出来ます。
安物は、それなりのアナログ変換しかしてくれません。なので、デジタル出力させて、外部にDACを置く、というのも良いですし、DACが内臓されているアンプなら、デジタル入力端子がありますので、直接繋ぐこともできます。

ネットワークプレーヤの場合は、基本的にNASやパソコンからLAN経由で音楽データを取り出し、デジタルかアナログで出力します。
最近は、iPadなどからWi-Fiで操作できるネットワークプレーヤも増えており、非常に使い勝手がよろしいです。
2万円台から売っています。

ただ、私個人としては、オーディオ再生にしか使えないネットワークプレーヤよりも、PS3のように映像も再生出来た方が嬉しいです。
昔と違って、PS3も価格が下がってきていますので、悪くない選択肢だと思います。リモコンも別売りですが存在しており、コントローラに抵抗がある方でも、問題なく使うことが出来ます。PS3は、CDの取り込みは勿論、SACDもDVDもBDも再生出来ますから、損はしません。
唯一の難点は、テレビ、若しくはHDMI入力のあるパソコン用モニタがないと使えない、ということと、動作音です。ファンが付いているので、どうしても放熱に気を使います。埃が付着すると、ファン音がうるさく、クラシックの静寂な場面などで、ちょっと雰囲気を壊します。

CDを聴く場合は、方法がいくつもあります。
CDプレーヤを使う、CDの再生に対応しているDVDプレーヤ・BDプレーヤ・HDDレコーダ等を使う、パソコンを使う、などです。
世の中には、100万円を超えるCDプレーヤもありますが、CDプレーヤの違いによる音質の差は、D/Aコンバータとアナログ系の差でしかありません。従って、デジタル出力のあるCDプレーヤを使う場合には、音質には差がありません。
(というと、オーディオマニアの方々に怒られてしまいますが、私はビット単位で差がないのであれば、同じ音が出ると考えていますし、違うはずだろうと思っていた頃にも、差を感じたことがありません。)
音が変わると思うのは結構ですけれども、スピーカーの位置を1センチずらす方が、音に与える影響は大きいと思います。

問題は、デジタル出力しない場合、ですよね。
この場合は、CDプレーヤによる音質の差は、ハッキリと存在しています。
していますが、スピーカーやアンプを変える場合に比べれば、その差は遥かに少ないと言って良い。

最後に、アナログレコードですが、知っての通り、フォノイコライザが必要になります。
昔は、フォノイコライザは標準搭載でしたが、今は未実装のプリメインも存在していますので、注意してください。
フォノイコライザだけ、単体で買うという手段もありますが、(まともなものは)高価です。
さらに言うと、フォノイコライザ搭載のプリメインでも、MMカートリッジのみ対応で、MCヘッドアンプを搭載していないものが多いです。
(ターンテーブルにMCヘッドアンプが搭載されているものもあるので、そういう場合は問題ありません。)
何にせよ、アナログレコードの再生は、細かいところでお金が掛かる上に、ケチると寂しい音しか出ません。そういう意味では、今回の記事の趣旨には合わないかもしれません。


ソースについては、このくらいです。

では、簡単に、スピーカーとアンプについて、製品紹介をして、終わりにしましょう。


音に最も大きな影響を与えるのは、スピーカーです。
というのも、アンプのスペックには、歪率という項目がありますが、(真空管式アンプを除くと)0.01%以下です。
ところが、スピーカーのスペックには書かれていない、歪率について考えてみると、ウルトラ超々凄い低歪率のスピーカーでも、0.5%ぐらいです。まさに桁が違う。

ということはですよ、いかにスピーカーが低歪率で信号を出力してくれても、スピーカーから出てくる音は、歪んでいるわけです。
(アンプに何千万円も投資して、ウルトラ低歪の環境を作っても、耳に飛び込んでくる音は、歪んでいます。)

勿論、音質を決める要素は、歪率だけではありませんが、元々のソースに含まれる信号に味付けしないという意味では、歪率というのは重要です。
(皿やお箸に味があったら嫌でしょう。)

故に、アンプについて考えるべきは、僅か2点です。
・十分なパワーを持っているか。
・欲しい機能は付いているか。

十分なパワーというのは、いわゆる、100Wとか、そういうものですけれども、実際に100Wなんて音は家で出せません。
近所迷惑ですし、何より、耳がやられます。(大豪邸ならともかく。)

ただ、5Wしか出さないから、定格5Wのアンプで良いか、というとそういうわけでもない。
一般に、(アナログアンプは)低周波、つまり低音を出すのが不得手なので、ある程度の電源設計をされたアンプを購入しないと、迫力不足に陥ります。
(反面、デジタルアンプは高周波が不得手な傾向があります。)

昔、Aurex(東芝)から25W+25Wのプリメインが出されていましたが、トーンコントロールでBassをいじってやると、明らかに力不足でした。
アナログアンプの場合、トランスの大きさが、そのまま出せる底力に直結しますから、持ってみて軽いアンプは、迫力に欠けると思って良いです。
(筺体が重いのか、トランスが重いのかは、持っただけでは分かりませんが、そもそも軽ければトランスも小さいでしょう。)
注意すべきは、重ければ良いわけではないということです。重くても、箱が重いだけで、トランスは小さいかもしれませんからね。
(デジタルアンプは、軽くても低音が出ますので問題ありません。)

でまぁ、結局、自作経験がないとトランスの大きさなんて分かりませんので、結局、定格出力を見てみるしかありません。
個人的には、40W+40W(8Ω負荷)が最低ライン。20畳間で爆音にして、やっと不満が出るぐらいだと思えば良いです。
殆どのプリメインは40W出力なんて余裕なので、心配しなくても大丈夫ですが、ガレージメーカーは必要十分で良いのだ、という理論を展開して5W+5Wくらいの製品を出しています。実際、5Wはかなり大きな音で、実際に出すことは少ないのですが、電源が非力だという点は如何ともしがたいです。

本当に強力な電源部を持っている製品の場合、
8Ω負荷に60Wだとすると、4Ω負荷には120Wとかに増大するはずです。
ところが、非力な場合は、8Ω60W、6Ω70W、4Ω80Wとか書いてある。こういうのは、電流供給能力が不足しているところから来るものです。


では、具体的に、入手が容易な、国産プリメインアンプを見ていきましょう。
2万円~3万円の、超リーズナブルなアンプとしては、次が挙げられます。
DENON、Marantz、ONKYO、YAMAHA、Pioneer、TEAC
この価格帯の製品は、入門用なので、耳が肥えるまでの繋ぎです。音に不満が出ない限り、買い替える必要はありません。

DENON PMA-390RE (50W)
Marantz PM5004 (40W)
ONKYO A-9050 (75W)
YAMAHA A-S300 (60W)
Pioneer A-10 (30W)
TEAC A-R630 (60W)

私は、パイオニアのオーディオ機器を良いと思ったことは一度もありません。社名はパイオニアなのに、パイオニアだったことなんてあるのだろうか。パイオニアのスピーカーが良いなんて言ってる人は、耳が死んでいるのではなかろうか、とまで思います。そういう先入観もあり、Pioneer A-10は聴いたこともないのに聴く気にもなりませんし、おススメもしません。(そもそも、出力が30Wと、挙げた中では小さいです。でも、調べてみると、重さはあまり変わりませんので、箱が重いと分かるわけです。)
そもそも、A-10という名前が気に入らないです。オーディオマニアにA-10と言ったらNECですから。

挙げた中では、ONKYOが最も高出力ですが、お値段も一番高いです。私の印象として、ONKYOは、優しい音作りのメーカーです。BGMとして長時間流すにはよいのですが、ハードロックでちゅい~んみたいな音は鋭さが足りない印象を受けます。又、ONKYOのスピーカーと組み合わせることが前提で設計されている気がしますが、ONKYOのスピーカーは私の好みではありません。

DENONとMarantzは、今は同じ会社です。ただ、製品の傾向は全く異なるということは述べておきます。
一般的には、DENONは低音重視、Marantzは中高域重視と言われています。ただ、この2機種に関して言えば、大差ないです。というか、どちらも(私には)物足りない音です。低域だろうが、中高域だろうが、物足りません。
これも、個人的な意見ですが、社格というか、ブランド力で言えば、DENONはMarantzに劣りますので、所有している喜びで言えば、Marantzが上でしょう。
問題は、DENONにはPMA-1500RE、MarantzにはPM-15S2という、10~15万円のミドルクラスの製品があり、これが一番力が入っていて、コストパフォーマンスが良いということです。実際に聴いてみると、1500REや15S2の後では、PMA-390REやPM5004なんて聴けたものではありません。

TEACは、どうもオープンリールのイメージがあって、食指が動きません。
それに、ESOTERICというハイエンドオーディオ部門を持っている会社ですから、わざわざTEACブランドで出しているプリメインには、安っぽいイメージが付き纏います。自分だけで楽しむのであれば問題ありませんが、誰かと一緒に聴くときに、自慢のオーディオですよ、と見せるにはちょっと哀しい。
ここまで言っておいて難ですが、先入観を抜きにすれば悪くない製品です。

最後に、YAMAHA。
ヤマハの廉価なアンプ(A-550)をばらしたことがあるのですが、極めてシンプルな回路でした。簡素と言ってもよい。
だからでしょうか、出てくる音は、味付けの無い素直な音でした。ヤマハは、楽器メーカーですから、耳の良いエンジニアが居るのかもしれませんね。回路テクノロジーではなく、ノウハウや感性を磨きながら、アンプを作っているのかもしれません。
私は正直、あの6台の中なら、YAMAHAをおススメします。ヤマハのアンプだよ、と言えば、誰も何も言わないですしね。


結局、YAMAHA A-S300をおススメしてしまいました。
私としては、出力十分、機能十分です。フォノイコライザは搭載していますが、MMのみ対応ですので、MCカートリッジをお持ちの方はヘッドトランスか、ヘッドアンプを購入する必要があります。というか、そんなことをするぐらいなら、上位機種のアンプを買って下さい。

他の会社の製品では、デジタル入出力が搭載されているものもありますが、あんなのは千円で買えるおまけ程度のものです。下手したら、それにも劣ります。なので、CDプレーヤのアナログ出力を使った方が良いでしょう。パソコンとUSB接続出来ることを売りにしている製品もありますが、この価格帯だと、やはり千円程度のおまけだと思った方が良いです。

ちなみに、音とは関係のない項目ですが、デザインって、大事です。皿から味はしませんが、盛られた皿で味わいが変わってくる気がするでしょ。
私の場合、CA-2000とかのイメージがどうしてもあるので、A-S300の武骨なノブが全く気にならないのですが、古臭く思う方も居るかもしれません。
そして、実際に触れた時の、ノブのチープさ。ただのプラスチック。これは値段相応と言えば、それまでですけどね。

デザインとか考えると、マランツは上手いです。
私も、実は、PM8001を所有してますが、見た目が堂々としていて、良い。(1万円ぐらいの中古を自分で整備したものです。)



では、次に、10~15万円程度のミドルクラスのプリメインアンプを少し紹介して、スピーカーに移りましょう。
このクラスになると、多機能性よりも、音重視の機種が多いですね。どれを選んでも損はしないと言ってよいです。
正直、これより下のクラスを新品で買うなら、さっき書いた一番安い価格帯で十分です。

(括弧内はいずれも定価。実売価格は、5割~7割ぐらいです。)
DENON PMA-1500RE (120k yen)
Marantz PM8004 (100k yen)
Marantz PM-15S2 (157.5k yen)
ONKYO A-9070 (168k yen)
YAMAHA A-S1000 (148k yen)

さっきは、パイオニアとかティアックとか、ちょっとプリメインで評判を聴かないところも入れましたが、今回はこれだけ。
これより上の価格帯になると、コストパフォーマンスは急激に悪化していきます。
20万円以上出すなら、私はMarantzかAccuphaseを買いますね。実際に聴き比べていくと、これが最も私の感性に合います。

さらに言うと、海外製はやめた方が無難です。
こういう機械的で、精度が求められる製品は、テレビやエアコンと同じで、日本が世界一です。
スピーカーに関して言えば、海外製には素晴らしい製品が沢山ありますけれども、アンプはデザイン以外、日本製品に優るものは存在しないと言ってよいでしょう。勿論、コスト込みで、ですよ。

CDプレーヤ、DACなども、海外製の高価な製品を買ったところで、ピックアップやらコンデンサやら、み~んな日本製ですからね。
唯一、DACのチップだけは海外ですが、それは日本製のDACを買ったって同じものが入っています。
そう考えると、日本製は安くて良いです。


で、これらのアンプの比較ですけれども、PM8004とPM-15S2は全く別の製品です。PM8004は、PM5004の延長線上ですが、PM15S2は違います。
個人的には、DENON PMA-1500REが、コストパフォーマンス最高だと思っています。ただ、スピーカーを選びます。ソリッドな音がするスピーカーと組み合わせると良いと思います。
スピーカーを選ばないのはYAMAHAですね。ヤマハが、何とかかんとか1000、と名付けた製品に外れはありません。YAMAHAのスピーカーと組み合わせるのも良いですし、英国製B&WやMonitor Audioなんかとも合います。ただ、これらは、実にソリッドな音であり、DENONと相性が良いので、結局はDENONということに・・・。

ちなみに、私はMarantz PM8001とB&W 601を組み合わせています。
DENONは、AVアンプしか所有しておりませんが、同価格帯(17万円ぐらい)のAVアンプの中では、悪くないと思います。少なくとも390REには勝ってます。(しかし、AVアンプをオーディオ用として使うのは非常にやりにくいですし、サブウーファーが邪魔です。でもDSPで遊べるのは大きな利点ですね。)

ということで、お財布と相談すると共に、スピーカーとの相性も考える必要が出てきたわけです。



次に、スピーカーを考えていきたいのですが、スピーカーに関しては、種類があまりにも多いので、私の趣味で適当に選びます。

問題は、予算ですね。
スピーカー選びをする場合、例えば10万円とか、予算を決めてから試聴しにいきます。
そこで、上位機種を聴いてしまうと、予算枠が有名無実化してしまい、最終的にたか~いのを買ってしまうか、結局買わないかに分かれてしまいます。
確実に言えることは、事前の下調べで決めてきたスピーカーを選ぶことはない、ということです。

従って、私がここでスピーカーを紹介するのは、視聴できるお店が近くにある人にとっては、何の意味もないことになります。
なりますが、そもそもどんなメーカーがあるのか分からない、というのであれば、少しは意味があるかもしれません。

予算ですが、最大でペア20万円に設定します。高すぎると思われるでしょうが、あくまでこれは限界値です。ちゃんと、5万円以下も紹介します。

尚、紹介するのは、全て海外製です。私も、DIATONEやYAMAHAの3way、DIATONEやONKYOの2wayを所有していますが、音に関して言えば、海外製に完全に負けています。
パイオニアの30万円スピーカーより、DALIの5万円の方が良いですね。無料でどちらかくれると言われても、DALIを選びます。
(唯一、国産であるFALのスピーカーは、私が人生で試聴した全てに優っていますが、ペア80万円と高価です。)


ところで、スピーカーには、大きさと形によって、いくつか大まかな種類があります。
ブックシェルフ、トールボーイ、フロアスタンディングです。

今の流行りは、ブックシェルフです。何といっても、サイズがコンパクトだからです。スピーカースタンドを使うか、がっしりしたサイドテーブルなどの上に置いて使います。
トールボーイのまともなのは、高いです。安いのは、哀しいぐらいショボイ音しか出ません。ただ、スピーカースタンドを使ってブックシェルフを置くのと、トールボーイを置くのは、占有面積に差があまりないので、選べるならこちらを選びたいですね。低音の量感がまるで違います。
フロアスタンディングは、今はあまりありません。分かり易い有名どころで言うと、ヤマハのセンモニ(NS-1000M)です。
別に、大きさに規格があるわけではないので、どこからどこまでがトールボーイか、という決まりはありません。


最近のブックシェルフは、大きくても165mm程度のウーファーユニットですので、どうしても、低音の量感は、古い320mmウーファー付きの3wayには敵いません。
量感というか、音圧でしょうか。ただ、実際に使っていて、低音が不足していると思うことは皆無です。どうしても欲しいのであれば、サブウーファーを導入すれば良いわけで、私も2台ほど持っていますが、あまりに使わないので1台は埃を被っており、もう1台は最近、実家のホームシアターにお嫁に行きました。

そもそも、低音をズンズン響かせるような聴き方は、大きなダンスホールで、皆でワイワイノリノリというのでなければ、必要ないのです。
つまり、純然と音楽を聴くというよりは、雰囲気を作るためのものだと思うべきです。もしくは、私の実家のように、ホームシアターで映画鑑賞用途です。

昔は、どうしても音圧重視のスピーカーシステムが多かったので、300mmを超えるウーファーユニットを持った3wayが全盛だったわけですけれども、必要ないことが知れ渡った現在に於いては、そのようなスピーカー自体、生産されなくなりました。(まだJBLのスタジオモニターシリーズなどは、大きなウーファーを持ったものがありますけれども、ほぼ日本国内向けのものであり、今後数年のうちに生産されなくなるものと推察します。)

それと、どうしても中古品が安いので手を出してしまいがちだと思います。
しかし、素人のうちは、中古品には手を出さないで下さい。スピーカーの中古の当たり外れを見分けるには、コツが要りますし、それを回避するような謳い文句で売られていますからね。ウーファーエッジに関する詳細が書かれていないとか、ノークレームノーリターンとか書いてあれば、やめておきましょう。アンプと違って、自分で修理するのは殆ど無理ですからね。


では、少しずつ紹介していきます。


ちなみに、素人はB&Wに流れる、と言われますが、私もその例に漏れず、B&Wがリファレンスです。
ということで、最初にB&Wを紹介します。

B&Wには、600シリーズ、CMシリーズ、800シリーズとあります。順に高価格帯です。
600シリーズでしたら、685がブックシェルフのベストバイですね。一回り小さい686は地雷です。(サラウンドで5.1chや7.1chを構築する際の、リア用のスピーカーです。)
私が使っている601の子孫に当たるのが685です。音は、ソリッド、つまり隙間のない硬い音です。良い意味で、です。
(隙間だらけの、スカスカな音ではない、という意味です。)

685は、新品ペアで実売5~6万円です。
買ったばかりは低音に不足を感じると思いますが、エージングと自分の慣れで改善します。ただ、一ヶ月程度経ってもダメだというのであれば、それはもう貴方には合わないということです。

CMシリーズは、概ね、価格が2倍になります。685に対応するのは、CM5ですが、バスレフポートが後ろにあるので、壁から離して設置しなければなりません。基本的に、後ろにバスレフポートがあるタイプのスピーカーは、セッティングが非常に難しいので、初心者にはおススメしません。
ただ、セッティングが難しいというのは、セッティングだけで音をコントロール出来るという意味でもあるので、ああでもないこうでもないと試行錯誤して楽しめる、ということでもあります。でも、私なら、安いし、セッティングが容易な685を買います。上手いセッティングを見付けるのも楽しいでしょうが、私は音楽を聴くのが一番楽しいからです。

CM5より一回り小さいCM1は、CM5から低域を若干落としたような音です。バスレフポートは、やはり後ろにあります。
これを買うぐらいでしたら、685かCM5を買って下さい。

若しくは、ちょっとお値段が張りますが、684を買うというのもありでしょう。ペアで12万円くらいです。
これは、ブックシェルフではなくて、トールボーイですが、685をそのまま縦に伸ばしたようなスピーカーで、さらにバス用に165mmウーファーユニットを追加しています。(これは、685のウーファーユニットと同じものです。)低域の量感が改善されており、お店で聴く限りは、サブウーファーの追加必要性を感じません。
というより、601に慣れた私からすると、低域が多すぎて、曲によってはカットしたいことがあるぐらいです。

684を購入される場合は、大画面テレビの横に置いて、映画鑑賞や、ミュージックビデオの視聴にも使えるということを考慮に入れると良いでしょう。
ただ、684は、音圧感度90dBですので、非力なAVアンプへの接続には向いていません。サラウンドを構築する場合、AVアンプのプリアウト端子を利用して、普段使いのオーディオアンプに繋ぐ、などの工夫をしないと、オーディオとの共存は難しいでしょう。その辺りは、工夫してみてください。


次に、Monitor Audioを紹介します。
Bronze、Silver、Gold、Platinumと4シリーズあり、右に行くほど高価です。
音の傾向は、B&Wと殆ど同じで、ソリッドな音です。どちらも甲乙付け難い、良い音です。
敢えて言えば、B&Wはツイーターに特徴があるので、その癖を気に入るかどうかというところがあるのに対し、Monitor Audioは万人受けする音だと言えます。
ま、名前がモニターオーディオですから、モニター的な音(味付けが皆無)がするのは当たり前ですかね。

B&W 685に対応するのは、Bronze BX2です。
価格は、ペアで4~5万円と、685より廉価。それでいて、音は決して劣るものではありません。
686のように、一回り小さいBronze BX1というのもありますが、これはバスレフポートが背面にあるので、やはり使いにくい。

私は既に601を持っているのでアレですが、これから購入するというのであれば、Bronze BX2は、悪い選択肢ではないと思います。安いですから。
ブックシェルフで考えているなら、個人的には、これが一番、コストパフォーマンスが良いと思います。
実際にお店で視聴してみて、685の方が明らかに好みだ、というのでないならば、こちらを選ぶとよろしいかと思います。

トールボーイですと、Bronze BX5か、BX6になりますが、B&W 684に対応するものがありません。
というのも、BX5は、BX1のユニットを使っているため、どうしても低域が薄い。だからと言って、BX6ではペア20万円です。
トールボーイで考えているのであれば、B&W 684を選ぶ方が賢明です。(BX5でもペア15万円ですからね。)

Silverシリーズ以降については、省略します。


次に、最近何かと話題の、DALIを紹介します。
DALIの特徴は、ウッドコーンウーファーです。なので、中域と低域に特徴がある・・・と思いきや、そんなことはない。味付けは感じません。
音の特徴は、私の私見ですけれども、聴き易い、優しい、だけど素っ気ない音です。聞き流す用途、つまりBGM用としては、かなり優れていると思います。ただ、自分が動き回る場合は、ちょっとスイートスポットが狭い印象を受けます。(Zensorの場合です。)

今、我々が探している価格帯というと、Zensorシリーズと、Lektorシリーズがあります。

Zensorから紹介します。
Zensor1は、何といっても、安い。実売2万5千円くらいです。
アンプと合わせて5万円以下の予算です、というのであれば、これ以外の選択肢は皆無と言ってもよい。
それでいて、読書やお食事の時にBGMを流す、という用途を考えると、全く以て、不満は出ないでしょう。

ただ、Zensor1は、音は良くても、難点があります。それは感度が低いこと。
本当にポテンシャルを引き出してやるには、実は2~3万円の電源系が非力なアンプではダメなのです。電源に確りと投資されているアンプに繋いでやると、才能を開花します。お店で視聴する時は、多分、DENON PMA-1500REか、2000REと繋がれているので、物凄く良く聴こえると思いますが、実際にアンプも同時に購入するとなると、390REが価格的に釣り合っているので、そちらを選んでしまいがちです。これだと、家に持って帰ってきて、どうしてもお店で聴いた感動が無い、という結果になることでしょう。そういう意味で、390REよりも、YAMAHA A-S300を上ではおススメしていますが、それでも力不足は否めません。

既に、アンプを持っていて、最近のブックシェルフを聴いてみたい、という方には、ベストバイだと思いますけれども、これから導入する、というのであれば、実はあまりおススメ出来ないですね。どうも、アンプに投資して、スピーカーが安物、という初心者を見掛けるのですが、アンプよりスピーカーに投資すべきだということは、上述した通りです。でも、アンプにも最低ラインがあることを、忘れてはなりません。
(確かに、機械の塊であるところのアンプより、木で出来たスピーカーが高価であることに心理的抵抗があるのは分かりますけれども・・・。)

なので、アンプと合わせて予算が5万円しかない、というのでなければ、Zensor1は避けるべきです。
Zensor3が、実は良く出来たスピーカーだからです。Zensor3は、ペアで5万円と、685やBX2と同じ価格帯です。
同じ価格帯ですが、ウーファーユニットが180mmクラスで、低域はこちらが有利。(まぁ、実際はトーンコントロールでBassを上げてやって初めて大きな違いを実感するのですが。)ところが、バスレフポートは後ろにあるので、実際に低音を出させるとなると、セッティング次第の面もあります。

むしろ、低域に期待したりせず、普通に聴いてみて、気に入るかどうかですね。(実はZensor3も少し感度が低いです。お店で繋いであるアンプが何か、良く確認してください。)

Lektorシリーズは、フロントバスレフのシリーズだと思えば良いでしょう。
ウーファーユニットのサイズは、Zensorに比べるとかなり小ぶりですが、エンクロージャの設計がまるで異なるので、低音が不足している感じはしないと思います。
ただ、何といっても、感度が低すぎる。安いアンプと繋げると、さみしい音しか出ません。
お店では、DENON PMA-1500REなどと組み合わせて置いてありますが、実際にはもっと電源が強力なアンプと組み合わせるべきです。それだけ、お値段も上がってきます。サンスイなんかと組み合わせると良いのではないかという気がしていますが、サンスイはとっくに潰れてしまい、中古で探すしかなく、外れも多いです。
そういう意味で、なかなか生かすのが難しいスピーカーと言えるでしょう。なので、おススメしません。


次に、JBLを紹介します。
昔、オーディオの沼に浸かっていた方々は、サンスイとJBLの組み合わせが大好きだと思います。
私も、サンスイとJBLの組み合わせは、今でも使っています。不満はありません。

ところが、昔からの、いわゆるJBLと、最近のJBLは、全く別物です。
昔からの、いわゆるJBLを継承しているシリーズもありますので、そちらを先に紹介したいと思います。

4343など、43○○を継承しているシリーズが、それに当たります。
モニターに使えるとは思えないのですが、今でもスタジオモニターの名前で売っています。
それはともかく、現行のシリーズは以下のような感じ。
・4312MII WX/BK, 4307, 4312E, 4319
・4305H WX, 4306, 4429, 4338, 4365

上のシリーズが、いわゆる3wayスタジオモニターシリーズの現行品です。
下のシリーズは、ホーンが特徴的な、昔の2wayスタジオモニターの子孫ですね。(スーパーツイータが付いているので、3wayと書いてありますが、クロスオーバーを見れば2wayだということがお分かりになるでしょう。)
今、JBLのスタジオモニターを購入するのであれば、下のシリーズから選ぶべきです。ホーンのないJBLを今、新品で買うのは、懐古趣味以外の何物でもありません。懐古趣味を悪いとは言いませんが、実際に聴き比べれば、歴然としています。現代に3wayは馴染まない、と。

最も安い4305H WX(ペア7万円)でも、200mmウーファーを搭載している為、上で紹介したどのスピーカーよりも低域の音圧は出てくれます。
そして、ホーン。これは、まさに音が前に出てきます。実際に聴いて、ホーンが馴染むというか、ええわぁと思った方は、素直になれば良いと思います。
ただ、ホーンには弱点もあって、どうしても指向性が強く、ベストな音場が狭い。これをどう捉えるか、ですね。

私の場合、4305H WXを実際に聴いてみて、ええわぁ、と思ったので、その場で購入してしまいました。(新品です。)
その時は、どうしても、サブウーファーなしで低音がしっかり出るスピーカーが欲しかったので、タイミングも良かったですね。

4312MII WX/BKは、地雷です。パソコンの脇に置いて使うようなスピーカーです。絶対に買ってはいけません。
特に、JBLのブランドが付いているせいで、ヤフオクなどで大量に売られていますが、安くても買うべきではありません。
このサイズで3wayにしたのが間違いだったのではないかと・・・。

3wayのシリーズが欲しいというのであれば、4312Eが、唯一の選択肢でしょう。ペア13万円。
300mmウーファーユニットは、マグネットにネオジム磁石を採用しており、昔のアルニコやフェライトのものとは別物です。超強力な磁石ですからね。
なので、実際に聴いてみて、あれ4311とか4312Aとかこんな音だったっけ、と思っても、不思議ではないです。実際、違う音です。
とは言え、4312の系譜で、恐らく最期のモデルでしょうから、懐古趣味には最適。マイケル・ジャクソンなんかを大音量で流してもらうと、まさにアメリカンサウンドです。凄く、私の好みに合いますし、最近のブックシェルフは音圧が足りねぇと思っている方々には、おススメ出来ます。お財布に余裕があれば、私も購入したいぐらいです。誰かプレゼントしてください。

4306と4305H WXは、どちらも全く同じユニットに見えますけれども、ホーンの大きさが異なります。
正直、値段の差(ペアで3万円、4306の方が高い)を感じるほどの差異はありません。素直に、4305H WXで良いのではないですか。
(4429はペア40万円ですから、アンプから選定し直しです。私なら、実際にやったわけではないですけども、マランツが良さそうな気がしますので、その辺りから視聴していって、探しますかね。本当は、アキュフェーズかマッキン辺りが好ましいのでしょうが、高い。唯一、Accuphase E-260が30万円ちょいと、射程圏内でしょうが、それでも高い。)

ところで、JBLには、ライフスタイルスピーカーというシリーズがあります。価格はお手頃です。
ですが、私はおススメしません。JBLというより、オーソドックスな現代のスピーカーでしかなく、それだったら上述のB&W, Monitor Audio, DALIなどを選んだ方が良いと思うからです。

もうひとつ、JBL Control One。
これは、二万円ぐらいから売っているコンパクトスピーカーです。イメージとしては、4312からウーファーユニットを取り去ったような感じです。
なので、低域再生は苦手なのですが、ともかく大音量で鳴らしても音が割れないという良さがあります。実際、70W程度の入力を行ったことがありますが、余裕で鳴りました。近所迷惑なので、すぐやめましたけれども。ただ、設計上の連続プログラムでの許容入力は50Wですから、試す方は注意。(私の環境で出せる最大の出力が120Wですが、耳がやられてしまうので、実際には出来ません。)このサイズで、50W以上入力して、音がちゃんと出るなんてスピーカーは、他に無いのではないでしょうか。

サブウーファーありきで使うのであれば、このスピーカーを選ぶというのも、悪くないと思います。サブウーファー込みでも10万円以下で導入出来ます。しかも、DALI Zensor1と違って、感度も悪くないので、非力なアンプとの組み合わせも可能です。(ただし、スピーカーのインピーダンスが4Ωという罠がありまして、安いアンプは殆ど対応していません。対応していないと言っても、普通に聴く分には音は十分出ますので、使えないわけではないのですが。)



随分、長々と紹介してきました。
本当は、ハーベス、タンノイと、紹介したいスピーカーはまだまだあるのですが、4つぐらいが丁度良いでしょう。価格的にも、上記のものが丁度良いですし。
それと、BOSEがないのは、味付けが濃すぎて私の好みではないからです。BOSE好きは他が見えなくなりますが、そうでない人には、ガンダム好きがガンダム知らない人にべらべら喋っているのと同じぐらい嫌気がさします。

なので、BOSEが好きではない私がBOSEを紹介しても、けなしてしまうだけだと思うので、今回は出しませんでした。
とりあえず、BOSEの特徴だけ述べておくと、低音重視です。あの大きさのスピーカーで、どうやって出しているのだろうか、というぐらい、良く出来ている。しかし、その反面、元の音がどうなっていたのか、ちょっと分かり難い印象がある。言い換えると、BOSEの音になってしまいます。
それを良い、という人には、良い。悪い、という人には、悪い。それだけです。



ここで一旦、軽くまとめておきます。
私の個人的なおススメですよ? ちゃんと試聴して、納得してから購入してくださいね。

プリメインアンプ
YAMAHA A-S300

組み合わせるスピーカー
B&W 685
Monitor Audio Bronze BX2


あれ、DALIは?JBLは?という方は、もう一度読み直して頂けると良いと思いますが、アンプをアレ(A-S300)に決めると、お値段や音の相性としてあの2つが丁度良いのです。DALIやJBLは、もっと電源が強力なアンプと組み合わせないと、不満が出ると思います。

なので、これからもスピーカーを色々と取り換えたりしていく可能性がある、という方は、DENON PMA-1500REか、YAMAHA A-S1000を選ぶのが良いと思います。Marantzでも構いませんが、音圧重視のスピーカー(JBLとか)と組み合わせるのには向いていないと思います。1500REが耳に合わず(中高域が薄いとか)、A-S1000は音がやわい(もしくは丸い、鋭さが足りない)、というのであれば、Marantzを試聴してみると良いかと。
当たり前ですが、アンプを試聴する時は、同じスピーカーに繋いでもらって下さい。能率の高い、味付けの少ないスピーカーに繋いでもらい、1つの機種を20分以上聴いて比べてください。




最後になりますが、スピーカーケーブル等、オーディオアクセサリーについて。

ケーブルで音が変わるという話があります。
音が変わるのは、確かですが、人間に分かる差異が出るかというと、出ません。
いや、確かに違うのだ、と主張されるのは結構ですし、それで満足されているなら構いませんけれども、私は、人の耳で分かる差異は無いというスタンスで行きます。なので、1メートル1000円のケーブルですら、べらぼうに高く感じますし、使う気にはなれません。オーディオケーブルなんて名前が付いていなくても、何の問題もないというのが、私の考えです。

従って、秋葉原のケーブル屋で投げ売りされている10メートル500円のケーブルを使えば良く、家電量販店で1メートル5千円のケーブルを買ったところで、音質の差異はプラシーボ効果のレベル、つまり誤差を超えません。

又、インシュレータですが、これも何万円もするインシュレータが売られています。スピーカースタンドだって、何万円もします。立派な食器棚が買えます。
スピーカースタンドは、しっかりしていて、倒れないなら、何でも良いです。日曜大工で作っても良いですし、人が乗れるくらいしっかりしたサイドテーブルをニトリで安く買ってきても良いです。インシュレータは、1個100円もしない防振ゴムをホームセンターで買ってくれば問題ありません。(それだけだと溶けてスピーカーにこべり付いたりするので、必ず画用紙を挟んでください。)硬いインシュレータを試したい方は、5円玉とパチンコ玉を組み合わせれば良いでしょう。(この場合も、スピーカーに傷が付かないよう、画用紙を挟んでください。)
ケーブルに比べれば、スピーカースタンドやインシュレータが果たす音質への影響は大きいですが、音が激変するようなことはありません。(あってはいけません。)

スピーカーは、左右で高さを合わせること、壁からの距離に気を配ること、この2つだけ気にすれば良いです。(左右の壁だけでなく、後ろの壁からの距離もです。)後は、リスニングポジションに対して、スピーカーを内向きにするか、平行にするかなど、細かい角度の調節だけです。
基本的には、自分の耳の高さに、ツイーターを合わせるのが良いとされています。又、一部のスピーカーを除き、スピーカーは逆さまでも問題なく使えます。

スピーカーのセッティングとは、ケーブルでも、スタンドでも、インシュレータでもなく、場所のことです。(ただし、クロスオーバーやアッテネータが付いている場合は、それもセッティングに含みます。)場所を動かす分には、お金は掛かりませんから、そこから頑張ってみましょう。



というわけで、オカルト的な部分を可能な限り排除して、オーディオの沼に片足以上入れないよう注意しつつ、一緒に楽しんで行こうではありませんかっ。




以上。
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18 コメント

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Unknown (boo)
2014-03-22 12:07:38
はじめまして。
>Silverシリーズ以降については、省略します。
こちらについて伺いたいのですが、
同シリーズRX1、RX2についてもYAMAHA A-S300でいけるのでしょうか?
それとも後述されたように、YAMAHA A-S1000でしょうか?
返信する
re: Unknown (ARC)
2014-03-28 02:33:56
booさん

はじめまして。

コメントを毎日チェックしておりませんで、遅れてしまい申し訳ありません。

SilverシリーズとYAMAHAの組み合わせは試聴したことがありませんので、私の意見はあくまで参考として聞いていただきたいです。
A-S300は、良くも悪くもYAMAHAですから、YAMAHAの音が気に入っているのであれば、A-S300でも、このスピーカーに対しては問題ないと思います。

ただ、もし、オーディオは初めてで、今回、Silver RX2とYAMAHA A-S300をセットで買うつもりならば、やめておいた方がよろしいかと。
A-S300なら、Bronzeシリーズで十分です。分析的過ぎない心地良い音が出てくるでしょう。ただ、Silverの音を気に入ったなら、A-S300は避けた方が後悔しないと思います。

YAMAHAの古いアンプ(A-550)を、B&W 601(685の先祖)と組み合わせると、YAMAHAらしい柔らかい音になり、B&Wのソリッドな音がしませんでした。むしろ、DENONのAVアンプ(イコライジング無効)と組み合わせた時の方が、高解像度でしたね。クラシックの名盤なんかは、どうしても分析的に聴きたくなりますから、DENONの方が良かったのかもしれません。
B&W 601とSilver RX2の音は、似た傾向です。

最安価のスピーカー類を、とりあえず心地良い音で鳴らしたい、という用途には、YAMAHA A-S300は最適ですけれども、Silverシリーズを使うなら、もう少しスピーカーの個性を生かしてあげたいところですから、DENON PMA-1500REなどの、10から15万円クラスのアンプと合わせたいです。

聴くジャンルがやわらかい方向(演歌とか、ジャズとか、クラシックとかの、情緒的な方向)なら、YAMAHA A-S1000を。
聴くジャンルがかたい方向(情緒的というより、ノリ重視だったり、分析的だったり)なら、DENON PMA-1500REを合わせるのがよろしいのではないでしょうか。
後は、どちらも聴いてみて納得が行かないようでしたら、Marantzですね。

今後、何年か経ってから、他のスピーカーを購入する可能性があるのであれば、DENON PMA-1500REを選んでおくと、後悔しないと思います。
実際に聴いてみると、本当にスピーカーを選ばないアンプですし、ウーファーユニットがより大きなスピーカーを買った場合に、低域がぼやけなくて宜しいかと。



何にせよ、試聴してください。

A-S300と、A-S1000で聞き比べて、差が分からなければ、迷わず安い方を買われれば良いのです。
明らかに違っていれば、値段なんてどうでも良くなります。予算枠なんて、有名無実と化します。

重要なのは、“高くて買えないものを試聴しない”ことです。オーディオの怖いところは、諭吉に羽が生えるところですから。
返信する
Unknown (boo)
2014-03-28 20:01:24
コメントへの返信ありがとうございます。
近くに専門店が無いので、出張の折に色々と意見を参考に試聴してみたいと思います。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-08-02 14:55:45
モニターオーディオのトールボーイ型に関しては嘘の記述ですね。

定価ベースでもBX5はペアで11万程度、BX6は14万程度です。

BX5が15万でBX6が20万だなんてどこの情報でしょうか?
返信する
Re: Unknown (ARC)
2014-08-03 00:48:16
今、確かめてみましたが、確かに定価ベースでも14万程度ですね。

間違えた原因としては、
・記事を書く際にうろ覚えだった。
・ペア価格と1本価格を間違えて認識していた。
・安くなる方向への価格の改定があった。
このあたりではないでしょうか。

特に2番目。
最低価格を2倍したら、この辺りの価格になりますし、可能性が一番高いかと。


ただ、古い記事ですので、修正は致しません。

ところで、Monitor Audioのファンの方でしょうか?
もし、そうでしたらお伺いしたいのですが、Bronzeシリーズの音、Silverに比べて、粗いと感じますか?軽いと感じますか?両方ですか?

良く聴く音楽ジャンルも添えて頂けると嬉しいです。
返信する
Unknown (猫左衛門)
2014-08-10 13:33:30
はじめまして。沼の周辺をうろつきだした者です。
あちこちのブログをのぞいては先達諸氏の知識と経験を拝見しています。

なんといってもコスパ第一で音さえ出れば良い、出てきた音で楽しむ、
と考えております。
ジャズ、クラシックも聴きますが、90%はロックを聴いています。
今回の記事は現実的なミドルクラス以下にフォーカスされていたので、
楽しく拝見させていただきました。
特に、オーディオアンプに関する知識がありませんでしたので、参考になりました。
スピーカーとの組み合わせは想像以上に難しく、とても私には決めかねるところです。
貴兄ブログの感覚的な表現は理解しやすかったです。
返信する
Re: Unknown (ARC)
2014-08-10 19:51:08
猫左衛門さん、はじめまして。

コスパ第一という考えは悪くないと思いますが、もっと重要なのは、使い潰すということではないでしょうか。
つまり、好みの音になるように、いじるのです。

例えば、スピーカーのセッティング。高さや向き、2本の間の距離、部屋のどの面に置くか。自分は何処で聞くのか。ただ、スピーカーケーブルや、インシュレータに投資するのはあまりオススメしません。コスパが悪すぎます。
又、最近ですと、CDプレーヤに投資するより、マランツ辺りの10万円弱ぐらいのネットワークオーディオプレーヤを買った方が懸命です。

全体の価格のバランスが、ということも良く言われますが、最初のうちは、予算の殆どはスピーカーに使えば良いと思います。一番最初に選ぶアンプが重要なのは、そういう意味もあるのです。


それと、これはオーディオ自体とはちょっと外れるのですが、耳を鍛えることが大事です。自分で楽器をやられている方は、耳が悪いということは殆どありませんが、普段、自分で演奏されない方は、生の音を聴く機会を逃さないことです。
オーディオに投資するより、生の音を聴く機会に投資した方が、オーディオから流れる音の些細なとこまで聴き取れて、楽しめるというものです。



ミドルクラス以下が試聴可能なお店もありますが、アンプもミドルクラス以下で、というお店は実は少なかったりします。
Stereo誌とか立ち読みしても、高いのばっかりで面白くないですしね。

予算が少ない我々でも、楽しめるような時代に戻ってくれると嬉しいのですけれど・・・。
返信する
ご返信ありがとうございます (猫左衛門)
2014-08-10 23:32:40
エントリークラスとはいえ、ちゃんとしたシステムで聴くのは楽しいです。
なにしろ、ラジカセからのステップアップだったので、段違いの音の良さに
ビックリしました。
さすがにハイエンドまで行くほどの財力はありませんが、ミドルクラスまでの投資なら
惜しくはないかもしれません。エントリークラスではやはりコストに重点を置きましたが、
ミドルクラスにはパフォーマンスのほうも期待しちゃいますね。
とにかく、選択肢が多すぎるので、不勉強ではどうにもなりません。
貴兄をはじめ、先輩諸氏のブログを大いにアテにしつつ、自己責任で財布の紐を
コントロールしております(^^;
返信する
Unknown (Unknown)
2015-11-13 13:17:11
予算10万とか舐めてますよねw
昔のROXYとかのコンポですら30万ちかくはかかります。
最低レベルとしてのオーディオにかけるお金は30万に設定するべきです。
10万なんてチョット高額なヘッドフォン買ったら終わってしまうはした金です。
返信する
追記 (ARC)
2015-12-19 23:17:43
(どなたに対する返信でもありません。)

Monitor Audio Bronze BX6
購入しました。

展示品の中古で、ペア7万円。(箱、保証、付属品等、全部あり)
この記事を書いたころの定価が14万円なら、約半額。

買った理由は簡単です。家でじっくり聴いてみたかったから。
正直、音に期待はしていない(自分で構築したシステムの方が上だと思っている)のですが、置き換え前のスピーカーがYAMAHA NS-300ですから、一応はグレードアップです。
(テレビの音を再生する為だけのスピーカーです。オーディオ用ではありません。)

パッと聴いた感じ、思ったより低域が出ない。ただ、中高域はNS-300が可哀相なぐらいしょぼいことが再認識できました。
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