昨日は予定通り友人の墓参りに行ったあと千鳥ヶ淵に花見に。
友人の墓は都心の納骨堂にあるのだが、毎年行く度にハイテクぶりが楽しい。
受付をするとカードを渡され、指定されたブースに行ってカードを読ませると友人の墓石+焼香台+花立(仏花が活けてある)のユニットが呼び出されて、「じゃじゃじゃーん」と観音扉が自動で開く(笑)。扉の脇の液晶には友人の戒名が記された位牌が映し出される。
準備が済んだら、お参りをする。
という手順だ。
亡くなった人を弔うには味気ないと言えば味気ないのだが、それよりも面白さの方が勝つ(笑)。
友人はご両親とちょっとしたことであまりうまくいっていなかったので、自分だけが入るつもりでそこを生前に契約していたと聞いていたように思うが、数年前に参ったときには戒名が一人分増えていた。
お名前や亡くなった年を見るに、きっとお父上。仲はそれほどよろしくはなかったが、死んでしまっても自慢の息子には変わりがないので、自分が逝った時には同じ墓に入ることを希望したのだろうというストーリーが浮かぶ。
もしそうなら、生きているうちから仲良くすればよかったのに。素直じゃない人が多い、特に男性。
日本人として日本人の習慣や習わしにはステキなものが多いと思っているが、愚息だの愚妻だの他者に対して身内を落として謙遜するのはあまり好きではない。ずっと自慢され続けるのも鬱陶しいが、愚〇は言い過ぎ。
日本らしさを失ってほしくない部分もあるが、この習わしはさっさとなくなればいいと思っている。全然美しくない。
千鳥ヶ淵は人が多くて、観光地には住んでいるけど滅多に外には出ない僕にとって、久しぶりの観光客気分に浸ることができた。もう葉桜が少し混ざっていたかな。


そのあとは友人が予約しておいてくれた墨田区鐘ヶ淵の魚真という居酒屋に。行ってみたらかなり人が待っていたが、よく聞くと夕飯用にお刺身など美味い魚だけを買いに来ている近所の人も多いようで、待っている人全員が席待ちではないようだった。僕が知らなかっただけでかなりの有名店らしい。
僕らは予約があったのでほどなくして入店。
まずナスのサラダ(写真にはない)、冷やしトマト、焼き蛤に今日の焼き魚を。お酒を含めどのメニューも300~500円と非常に安い。
どれも美味いのだが、このカマ焼が非常に美味かった。タイとかカンパチとかああいう魚だった、と思う。バカ舌なので正確に判別はできない(笑)。こんがり香ばしくうまく焼かれていた。焼き魚のお手本のような焼き魚。
魚は骨にむしゃぶりついて皮まできれいに食べる方なので、友人とはほどんど話すことはなく、お酒も飲まず、一心に美味い焼き魚を食った。
あんな美味い焼き魚を出したら酒が進まないから、居酒屋としては損なのではないのだろうか(笑)。

そのあとお刺身を。二人で盛り合わせ(約1500円)を一皿、友人がここではマグロ(1000円)も追加で注文したいというのでお願いしたら、
はい、大正解。ゴールデンハンマー。
赤身と中トロのコンビ。実は僕はトロが苦手なのだが、この中トロは脂がのっているけど非常にさっぱりとしていて、舌の上に載せたらすぐに溶けて、幸せホルモンが大量放出された。

最初にマグロが来たのでそれを必死で食っていたら刺し盛の写真は忘れた(笑)。内容は、さらに脂ののったトロとカンパチとタコとホタテの貝柱とボタンえび二尾だった
そんな風に一年に一度のお墓参りは過ぎて行った。また来年の4月まで待っておれ、顔を見せに行ってあげるから。
もしかしたら僕が直にテキーラ持って会いに行っているかもしれない(笑)。