昨日夕方に石垣島に着いて本日二日目。早朝は雨が降っていたので今日は部屋で本を読んだり、知人がやっている雑貨屋に雑談がてら行って、毎年夏に使っているコザに本店と工房があるハーブ石鹸の補充をしようか、と思っていたら、先ほど急激に晴れてきてカンカン照りに。ハーブ石鹸はカレンデュラという香りのモノが夏にとても合って好きなのだが、今検索してみたらカレンデュラとはキンセンカのことだった。知らなかった。
晴れたことだし、ビーチに表裏各2時間ほど焼きに行こうかと思っているところ。
昨日は夕方ホテルにチェックインした後、いつもの鉄板居酒屋「満月」さんに行くと常連のSさんが待っていてくれたので、まずはビールで乾杯。Sさんはビールのフェイズはとうに終えて山形の日本酒ラウンドに。僕もすぐに追いかける(笑)。
二杯目からは日本酒。昨日は5合ほど飲んだだろうか。酔っていてそのうち二銘柄しか覚えていない。「米鶴 純米吟醸 初呑み切り 選抜酒」「出羽桜 特別純米酒 honu」。
Sさんは十四代の酒蔵・高木酒造が出している「朝日鷹」の美味しいのが入ったとのことで飲んでいた。かなり気に入ったらしくそれを繰り返し飲んでいたが、僕は土曜日の夜に「満月」にまた来るのでそれは取っておく。僕の分残しておいてくれ。
石垣在住の方だけでなく旅の方でも、日本酒好きは意外と多いらしく、満月で仕入れるお酒も結構回転がはやいとのことだった。昨日は飲みたかった「魔斬(まきり)」がもうなかった(僕が行く前にSさんが最後の一合を飲み干していたらしい(笑))。
昨晩のつまみはマグロの漬け(美味かった!)に、定番の石垣牛の赤身を焼いてもらった。どんどん酒が進む。
何年も前に店で隣り合わせたときに満月のご主人が紹介してくださったことが縁でSさんと飲むようになった。ご主人は(この人たち、話が合いそうだな)と思ってくださっていたらしい。その判断は正解でおそらく興味の方向性や使う言葉も似通っているのだろう、僕が好きなように喋っていてもSさんも興味を持って理解できている感触があってストレスがない。
昨日の話題は即身仏。日本には10に満たない数の即身仏が確認されているがそのほとんどが山形県に集まっている。僕の記憶にある限りだと、山形県の他は新潟県村上市に一体、岐阜県大垣市に一体あるだけ。
20代の終わりごろに縁あって山形県の即身仏は大方参拝させていただいたのだが、昨日、満月のご夫婦、Sさんと4人で話していたら、奥さん(山形県出身)は子供の頃に地元パワーをふんだんに活用し、拝観不可の即身仏にもお参りしていたということが判明。
こういうのも変だが、羨ましいぞ(笑)。
山形の即身仏の多くは真言宗の僧侶だった方なので、空海にちなんだ「海号」がついた「〇〇海」という名前の方が多い。その中でも一番有名なのは酒田市の海向寺に祭られている「鉄門海上人」だと思う。この人は煩悩を断ち切るために自分でキンタマを切り落としたという伝承さえある豪傑だ。逆にそれだけ自身の性欲が強かったということなのかもしれない。枯れっ枯れの僕には想像するのも難しい(笑)。
岐阜県大垣市にまつられている即身仏は、記憶ではたしか天台宗の僧侶だった気がするが、岐阜ではなく富士山のあたりで入定されて即身仏になっていたところ故郷に移されたとのことだった。
などなど、昨日は知っていることを思いきりべらべらと喋って気分もスッキリ。相手が最近の若い子相手だと、(ジジイ、知ったかで得意げに聞きたくもないことをべらべらべらべらしゃべりやがって)と陰口をたたかれるところ、Sさん相手だとそういう遠慮をしなくていいのが本当に気楽だ(笑)。
昔、まだ床屋を利用していた頃に(床屋に行かなくなったいきさつは2024年6月11日の日記「25年ぶりの顔剃り」 を参照いただきたい。)、平日の昼間に床屋に行ったら担当してくれた若い子に、
「お客さん、今日はお休みですか。」と聞かれたことがあった。
「いや、学生です。院生なんでそんなに大学に行く必要もなくて、空いてる平日の昼間に必要なことは済ませることにしてるんですよ。」と返答すると。
「へぇ、大学院生なんすか。どんな研究してるんすか?」
と聞かれたが、当時はこれが一番返答が難しい問いだったのだ(今は「どんなお仕事されているんですか」が一番難しい、僕の職種を理解してくれる人は限られる。)。専門バカな話をそのまましても余計にわけがわからなくなるだろうからどうやって説明したらいいかを考えるのが難しいのだ。それで、少しの間考えていたら突然、その床屋が、
「俺みたいなパンピーにはわからないっすよね」と吐き捨てた。
そんなことが度々あって非常に不快だったので、だんだんと話をする人間を限定するようになった。別に知識でマウントを取るつもりはない、自分の頭に浮かんだことをそのまま話したいだけなのにな。うまくいかない。
今ではこの石垣島の満月で一緒に酒を飲むようになったSさんを含めて数人の僕が思う存分話ができる人間が非常に貴重なのである。
それに加え、この店の料理と山形のお酒が好きなので、一年に二回ほど石垣島に来るようになった。昔は羽田からの直行便も安かったが、今は非常に高いので那覇経由で来ることが多い。
JTAを選ぶと那覇のJALラウンジでJAL名物カレーパンも存分に食べられるしね(笑)。
晴れたことだし、ビーチに表裏各2時間ほど焼きに行こうかと思っているところ。
昨日は夕方ホテルにチェックインした後、いつもの鉄板居酒屋「満月」さんに行くと常連のSさんが待っていてくれたので、まずはビールで乾杯。Sさんはビールのフェイズはとうに終えて山形の日本酒ラウンドに。僕もすぐに追いかける(笑)。
二杯目からは日本酒。昨日は5合ほど飲んだだろうか。酔っていてそのうち二銘柄しか覚えていない。「米鶴 純米吟醸 初呑み切り 選抜酒」「出羽桜 特別純米酒 honu」。
Sさんは十四代の酒蔵・高木酒造が出している「朝日鷹」の美味しいのが入ったとのことで飲んでいた。かなり気に入ったらしくそれを繰り返し飲んでいたが、僕は土曜日の夜に「満月」にまた来るのでそれは取っておく。僕の分残しておいてくれ。
石垣在住の方だけでなく旅の方でも、日本酒好きは意外と多いらしく、満月で仕入れるお酒も結構回転がはやいとのことだった。昨日は飲みたかった「魔斬(まきり)」がもうなかった(僕が行く前にSさんが最後の一合を飲み干していたらしい(笑))。
昨晩のつまみはマグロの漬け(美味かった!)に、定番の石垣牛の赤身を焼いてもらった。どんどん酒が進む。
何年も前に店で隣り合わせたときに満月のご主人が紹介してくださったことが縁でSさんと飲むようになった。ご主人は(この人たち、話が合いそうだな)と思ってくださっていたらしい。その判断は正解でおそらく興味の方向性や使う言葉も似通っているのだろう、僕が好きなように喋っていてもSさんも興味を持って理解できている感触があってストレスがない。
昨日の話題は即身仏。日本には10に満たない数の即身仏が確認されているがそのほとんどが山形県に集まっている。僕の記憶にある限りだと、山形県の他は新潟県村上市に一体、岐阜県大垣市に一体あるだけ。
20代の終わりごろに縁あって山形県の即身仏は大方参拝させていただいたのだが、昨日、満月のご夫婦、Sさんと4人で話していたら、奥さん(山形県出身)は子供の頃に地元パワーをふんだんに活用し、拝観不可の即身仏にもお参りしていたということが判明。
こういうのも変だが、羨ましいぞ(笑)。
山形の即身仏の多くは真言宗の僧侶だった方なので、空海にちなんだ「海号」がついた「〇〇海」という名前の方が多い。その中でも一番有名なのは酒田市の海向寺に祭られている「鉄門海上人」だと思う。この人は煩悩を断ち切るために自分でキンタマを切り落としたという伝承さえある豪傑だ。逆にそれだけ自身の性欲が強かったということなのかもしれない。枯れっ枯れの僕には想像するのも難しい(笑)。
岐阜県大垣市にまつられている即身仏は、記憶ではたしか天台宗の僧侶だった気がするが、岐阜ではなく富士山のあたりで入定されて即身仏になっていたところ故郷に移されたとのことだった。
などなど、昨日は知っていることを思いきりべらべらと喋って気分もスッキリ。相手が最近の若い子相手だと、(ジジイ、知ったかで得意げに聞きたくもないことをべらべらべらべらしゃべりやがって)と陰口をたたかれるところ、Sさん相手だとそういう遠慮をしなくていいのが本当に気楽だ(笑)。
昔、まだ床屋を利用していた頃に(床屋に行かなくなったいきさつは2024年6月11日の日記「25年ぶりの顔剃り」 を参照いただきたい。)、平日の昼間に床屋に行ったら担当してくれた若い子に、
「お客さん、今日はお休みですか。」と聞かれたことがあった。
「いや、学生です。院生なんでそんなに大学に行く必要もなくて、空いてる平日の昼間に必要なことは済ませることにしてるんですよ。」と返答すると。
「へぇ、大学院生なんすか。どんな研究してるんすか?」
と聞かれたが、当時はこれが一番返答が難しい問いだったのだ(今は「どんなお仕事されているんですか」が一番難しい、僕の職種を理解してくれる人は限られる。)。専門バカな話をそのまましても余計にわけがわからなくなるだろうからどうやって説明したらいいかを考えるのが難しいのだ。それで、少しの間考えていたら突然、その床屋が、
「俺みたいなパンピーにはわからないっすよね」と吐き捨てた。
そんなことが度々あって非常に不快だったので、だんだんと話をする人間を限定するようになった。別に知識でマウントを取るつもりはない、自分の頭に浮かんだことをそのまま話したいだけなのにな。うまくいかない。
今ではこの石垣島の満月で一緒に酒を飲むようになったSさんを含めて数人の僕が思う存分話ができる人間が非常に貴重なのである。
それに加え、この店の料理と山形のお酒が好きなので、一年に二回ほど石垣島に来るようになった。昔は羽田からの直行便も安かったが、今は非常に高いので那覇経由で来ることが多い。
JTAを選ぶと那覇のJALラウンジでJAL名物カレーパンも存分に食べられるしね(笑)。