アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

ドバイ観光

2007年02月10日 | 旅行
2月9日(金) ペルシャ湾も晴れ

会議は、4時過ぎのフライトで帰るメンバーの時間に合わせ、2時前に終わった。
先に帰るメンバーはバスで空港へ、われわれ、夜出発のメンバーは、夕食に集合することにして、半日フリータイムとなった。リスクを考慮して、約10人ずつのグループで2組に分けて飛行機を手配したようだ。

一度出張でドバイに来たことのあるMさんの情報で、食材の買い物にハイアットリージェンシーホテルに向かった。ホテルのコンビニショップは、小さなスーパーマーケットのようで、日本食材の品揃えが結構多く、ジェッダの大型スーパーマーケットよりほしいものが豊富にある。自炊の友、「ゆうげ(インスタント味噌汁)」「ふりかけ」「焼きそば」「ラーメン」「伊藤園のお茶(ティーバッグ)」そして、目に付いたので、ついでに「越後の切り餅」を仕入れ、117Dhs(Dirhams: 約3500円)。やはり、輸入品だけに結構高い。Kさんは約5000円分仕入れた。

とりあえず目的を達したので、外に出て、ドバイ観光開始。ハイアットホテルの外は海で、アラビア湾が広がっている。(こちらではペルシャ湾とは言わない。)海はミルク色に濁り、とても紅海の澄んだ海の色とは比べ物にならない。今日は金曜日で休日なので、インド人かパキスタン人と思われる人たちが、大勢堤防に腰掛けて休んでいる。昨夜、タクシーの運転手と話したら、家族をパキスタンに残して、4年前から出稼ぎに来ていると言う。タクシーを運転しながら携帯で女性と話しているので、「恋人か?」と聞いたら、そう答えた。この海岸の人たちも、たぶん出稼ぎの人たちだろう。

(ホテル前の海岸:ミルク色のArabian Sea)


そこから歩いて、魚と野菜のスーク(市場)をのぞき、ゴールド・スーク(金市場)に行くと、なぜかほとんど全部の店が閉まっていた。更に繁華街を抜けて、アブラ(水上タクシー)乗り場に出た。

(野菜のスーク:ランブータン、ロンガン、マンゴスチンなど、シンガポールの懐かしい果物も置いてある。かなり品揃えが豊富)


道は込んでいて、歩いている人は、インド人、アフリカ人、もちろんアラブ人が多い。地図で見てもパキスタン、インドはすぐ近くだ。東アジア、東南アジアは馴染んだ場所だが、ここ中東は、人種がまったく違う。異質の場所に来た感じが強い。

クリークをアブラ(水上タクシー)で渡る。乗り場がごった返しており、切符の買い方もわからない。とりあえず、そのまま船に乗ろうとすると、桟橋の親父が、「あっちの船に乗れ。」と仕切っているので、言われるままに乗ろうとすると、その船の船長が、「これはだめだ、向かいの船に乗れ。」と言い、わけがわからない。結局切符も持たないまま、次の船に乗り込み、ひょっとして無料かなと思っていると、船の上で、直接船長が集金を始めた。船長に渡すのは、たった1Dhs(30円:サウジリアルとほとんど同じレート)。海風がさわやかだ。つかの間の海の旅で、すぐ対岸に到着した。クリークを渡るためには、橋やトンネルがあるが、水上タクシーが便利なようだ。

(アブラでクリークを渡る)


対岸でドバイ博物館を見学。1930年代の、田舎の漁村が、石油の発見で大きく変わる様子を展示している。石油の収入で、国のインフラ造りをして、石油がほとんどなくなった今も、貿易と観光で豊かな国作りをしている政治力は立派だ。

しかし、観光ガイドの通り近代的なビルは確かにあるが、スーク(マーケット)は、インド人、パキスタン人でごった返し、シンガポールのオーチャードのような気の聞いたショッピング通りもなさそうだし、あまり観光地としては面白くなさそうな第一印象を受けた。これから、また来る機会が多いだろう。まだ決め付けるには早すぎる。


夕方、ホテルに戻り、メンバー全員で空港に行き、まずチェックインをすませた。それから、近くのメリディアンホテルに行き、日本食レストラン「KIKU」で夕食。豚の角煮、トンカツ、日本酒、うな丼、しめ鯖等、各自が注文し、特に久しぶりの豚料理に感嘆。サウジの人たちは、なんで、こんな美味い物を食べないのだろう。「サウジに帰りたくないな。」とAさんが本音をもらす。「コミュニティーの生活は高級刑務所ですよ。毎朝決まった時間にバスで工場に連れて行かれ、たまに屋外労働の時間がある。」とBさん、10人全員が、このプロジェクトのリーダー達、リーダー達の本音がこれだから、一般のメンバーの気持ちは推して知るべしだ。

帰りは、全員無事ファーストクラスに乗れ、3時間足らずでジェッダに着いた。しかし、あれだけ夕食を食べたにもかかわらず、隣のKさんは、サウジエアの機内食に挑戦。しかし、「肉がまずい。注文するんじゃなかった。」とぼやく。こちらは、デザートのフルーツとコーヒーだけもらって、映画を一本見たら、ちょうど到着の時間になった。イカマを持っているので、エントリーカードを作る必要も無く、今回は荷物も開けられずに無事ゲートを通過した。迎えのマイクロバスで一路ラービグへ、コミュニティーに着いたのは夜1時ちょうど。明日はA社の休日なので、ゆっくり休もう。


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