アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

レディーファースト

2006年01月13日 | 雑感
1月12日(木)

今週は、めずらしく、ぐずついた天気が続いている。
今日は、雨はやんだが、昨日までは雷雨が続いていた。この時期、このような天候はめずらしいと地元の人も言っている。

(さあ、今日も仕事の始まり:我がオフィス風景)


朝、事務所について、セキュリティーのターンスタイルを通過して、エレベータを待っていると、同じビルの女性従業員が入ってくる。皆、黙って後ろに下がり、到着したエレベータに女性を先に乗せる。女性達は、当然のことのように先に乗り込み、お礼のしぐさもない。これが、毎日のレディーファーストの風景。

以前、仕事が忙しく、女性に気を使う余裕も無く、エレベータにさっさと乗り込んだら、後で乗ってきた女性にキッとにらまれたことがある。きっと「礼儀を知らない東洋人ね!」とでも思っていたに違いない。

レディーファーストのこの国の人たちは、心配りがあるのだろうか。
・・・ 絶対違うと断言できる。


スーパーマーケットで、大きなカートを押しながら、通路を占領して、後ろに来ている人を気にもしない。通行人は前から来る人に道をゆずらない。車は、めったにウインカーをつけない。交差点で車をやり過ごそうと立っていても、平気でウインカー無しで曲がる。最初からウインカーをつけてくれれば、こちらは道を渡れるのに・・・。数え上げればきりが無い。彼らの心配り、気配りの無さに腹立たしい思いをさせられることが多い。

西欧は個人主義の国と言われる。しかし、裏返せば、利己主義に非常に近い。他人の目を気にしない。逆にいえば、他人に対する気配りが乏しい。

街を歩くとカップルが多い。いたるところで手をつないで歩いている。まるで、「この人は、私のものだから、だれも手を出しちゃだめ。」と主張しているように思える。中年のカップルが、アパートを出て直ぐ、肩を抱き合って歩いている。まことにうっとうしい光景だ。交差点で信号待ちの間に抱き合ってキスをしている。見苦しい光景だ。そんなことは家でやったらと言いたくなる。Iさんなんかは、彼らに日本語が通じないことをいいことに、「見苦しいからやめろ。」と言うことがあるそうだ。(たぶんにやっかみもあるけれど。)

先日、マルデルプラタの海岸で、多くの太った女性、中年の女性が、水着姿で楽しんでいた。ラテンの若い女性は、美人が多い。しかし、歳を取ると、どこの国もそれなりに老ける。彼女達は、人目を気にしない。醜態をさらす。見苦しい。(と、ここまで書くと、あまり言いすぎで、反発が出そうだが、ご勘弁願いたい。)

日本の女性は、一般に控えめで、歳を取ると、それなりの行動、振る舞いを心がけるので、むしろ年配なりの美しさを感じるが、こちらの女性は、他人の目を気にしないから、我々から見ると、まことに見苦しいと思うような格好でも、平気で海岸を歩いている。少しは遠慮してほしい。

心配りの話に戻そう。
彼ら、彼女達には、基本的に心配り、気配りがないため、マナー・ルールとしてそのような振る舞いを定着させたものではないだろうか。日本人には、教育にもよるが、他人の目を気にし、気配りを教えられる。(今の若い人には、完全に欠けている場合が見られるけれど。)このため、マナーは必要ない。個人個人の判断にまかされても、あまり摩擦は起きない。

レディーファーストは、気配りのなさを補う強制ルールだと思う。
紳士の国の歴史も確認せず、全くの個人的な主観です。気障りの方は申し訳ありません。




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