アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

4度目のイタリア出張

2020年06月25日 | 旅行
イタリア食べ歩き
2001年10月10~13

9月11日にニューヨークのWTC(魚釣りセンター)が崩壊して1ヶ月、アメリカのアフガン爆撃も始まったので、外国出張が規制されている中、仕事の都合上4度目のイタリア出張に出発した。
(写真は、初回の6月に撮ったもの)

(機内にて)

今回初めてのエアバスA340。いつものジャンボB747と少し勝手が違う。いつもは、JALでマイレージを稼いでいるが、今回は出発日が水曜日なのでエールフランスになった。切符の料金表を見ると809,600円、さすがにビジネス料金は高い。個人ではとても払えないが、会社もこの料金そのまま払っているわけではないだろう。

西回りで太陽が沈まない12時間余りの旅なので、食事のあとビデオを見ていると、強制的に機内を暗くして、「さあ寝ろ!!」といった感じ。トイレに立つと、キッチンのまわりにおにぎりとか、カップラーメンを準備しているので、そろそろスナックのサービスでもあるのかと期待したが、まったくその気配なし。食事のときに配ってくれたメニューをよく読むと、「スナックサービス、いつでもご自由にどうぞ。」と書いてある。ビデオを片っ端から見ていたが、さすがに7,8時間もたつと腹がすいてたまらなくなり、キッチンに行ってカップうどん「うどんですかい」を作ってもらった。乗務員は、スチュワーデスと言うよりもメイドさんのような人が一人だけ世話係で残っており、他の人は姿が見えない。仮眠でもしているのか、JALと比べるとサービスがえらい違う。カップに入れてもらったお湯がぬるく、あまり麺が柔らかくならない。仕方なく、麺をかじり、スープを飲んでおしまい。

やっと、到着時間が近づき、二度目の食事の時間になった。なんとなくスパゲッティが食べたくて、洋食のパスタを選んだら、出てきたのは嫌いなマカロニグラタンのようなもの。食欲がわかず、半分残してしまった。

前回のJALでは、食事→スナック→食事と、しょっちゅう、うるさいほどにサービスがあって、降りるときには満腹で腹をかかえていたが、今回は少し勝手が違った。


(メストレにて)

初日の会議の後、先方のメンバーから接待に誘われた。これがなければ自由に、ベニスで楽しめるのだが、ぜいたくは言えない。案の定、レストランはベニスではなく、陸地側メストレのマルコポーロ・レストラン。去年の10月に来たときと同じレストランだ。空港に行く途中のミケランジェロ・ホテルの下にある。

フルコースは少しきついので、前菜をパスして、まずはパスタから。メニューにはないが、ペペロンチーノを頼んでみたら、作ってくれると言う。新居浜のジャスコにある「にんにくや」と味比べだ。これは断然「にんにくや」の勝ち。次はメインディッシュ。魚にしませんかと誘われたが、イタリア料理の魚の味付けのまずさを知っているので、肉にした。日本では、狂牛病で牛肉が売れていないが、この際目をつぶろう、食欲優先だ。頼んだ子牛のステーキは少し固かった。隣の人のフィレ肉の方が柔らかくて美味そうに見えた。

食事をしながら、例によって、シャンパンからワインと、喉を潤していたら、時差ぼけで眠くなってくる。デザートにフルーツをもらい、食後のコーヒーは断って、半分眠りかけていたらやっとお開き。2時間半の会食が終わった。


(ベニスにて)

翌日の会議が終わったら、先方のメンバーは列車でそそくさとミラノに帰っていたので、やっと自由になった。ホテルに帰り、ベニスのレストランを紹介してもらい予約を入れた後、半年ぶりにベニスに出かけた。
往復4600リラ(約280円)の切符を買って、ベニス行きの列車を待ったが、30分遅れでやっと来た。前回は何回も乗ったが比較的時間が正確だったので、イタリアの列車の時間を日本並みだと想像していたが、今回が通常のイタリア時間なんだろう。



去年の同じ時期は真冬の気候だったので、今回はセーターを持ってきたら、今年は9月の気候が逆戻りしたという。前回、スーツ姿でベニスを歩いていると、場違いな自分を感じたので、今回はセーターを着ていったところ、回りにはTシャツ姿で歩く人がいる。少し暑い。しかし、薄着のイタリア女性は、豊かな胸とパンツ姿の大きなお尻がまぶしい。

今回初めて来たメンバーに知った風に名所を説明し、サンマルコ広場の先の海辺のレストランで、まずビールで乾杯。うしろから日本語が聞こえるので振返ると、レストランの奥に年配の日本人観光客が並び、ツアーコンダクターの若い女性が説明している。アフガン爆撃で日本人観光客の海外ツアーが激減したと聞いていたが、その割に日本人が多い。口の悪いメンバーの一人が、「テロに巻き込まれて死んでも、支障のない人ばかりなんでしょう。」と聞こえない様に言う。



いい時間になったので、サンマルコ広場からリアルト橋に向かい、予約したレストランを探した。CAVANAレストランをやっと見つけ中に入ると、さすがに日本人はいない。団体客には少し高級なんだろう。

昨夜は中途半端なオーダーだったので、今回はフルコースをトライすることにした。まず前菜はアヒルの生ハム。向かいの I さんは、通常の生ハム。ハムのサイズが違う。やはり豚の方がよかったか。
次はパスタ。今度はオーソドックスにボンゴレにした。アサリは美味いが、麺がすこし固い。イタリアではこれが一般的だそうだが、日本風イタリア料理になじんだ舌には、もうすこし柔らかい麺のほうがいい。これで既に腹八部は越えたが、次がメインディッシュ。

本日のお勧めだと言って、料理前の魚を持ってきて見せてくれたので、30cm程度のスコルピオンフィッシュにした。大きいけれどオコゼの仲間か?本来3人前だそうだが、3人前料金で4人に分配してくれると言う。焼いた魚の白身だけを皿に分け、トマトソースをかけて食べる。白身魚のあっさり味のため、トマトソースの味しかしない。やはり、焼き魚は塩焼きか大根おろしつきの醤油味に限る。イタリアの魚料理はやはり口に合わない。

これでさすがに腹いっぱいになったが、まだデザートがある。さっぱりとシャーベットでもと思ったが、メニューにないので、バニラアイスクリームにした。ところが、出てきたのはカクテルグラスいっぱいのねっとりとしたアイスクリーム。8割食べたが、あまりにも甘ったるく、ついにギブアップ。

帰りのJALでは2食とも和食にした。ご飯が美味い。歳をとってきた証拠か??


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