分かる人には（おそらく）分かってもらえる、タイガース『ちょっとディープな話』 ２

ホントはスルーしておきたいのですが…ここは敢えて、怒りも込めてさらっと書いてみましょう。

今年のタイガース…前途多難なシーズンになるということは開幕前から予想していたし、その覚悟もしていた。しかしなぁ…実際に目の当たりにすると、ちょっとしんどいなぁ。今の復刻版ユニフォームと同じく、ついに暗黒の扉を叩いてしまったようにも見えてしまう。

今日の試合、８回裏ワンアウト満塁の大チャンスだってそう。１点差で狩野、ピッチャーは西口…ゲッツーを打ってしまった狩野は責められない。あそこは西口がよく踏ん張った。しかしどうして狩野のところで林を使わない？西武は先発の西口までリリーフに出してるのに、タイガースには必死さがまったくといっていいほど感じ取れないね。その後の失点…あまりにアホすぎてテレビを切ったよ。
先日のソフトバンク戦でもよく似たことがあった。前日ホームランを打っている林に代打今岡…「ゲッツー打つなよ」と思わないうちにゲッツーorz 自分は今岡の復活を心から期待してやまない一人なんだけど…そこは違うやろ。とにかく真弓監督の考えているビジョンがイマイチよく理解できない。若手をどう育成したいのか、中継ぎ投手の起用法、何をやっても中途半端に見えてしまう。”セオリー通り”に動きすぎている…とでも言えばいいのか。

それに…なんか”腰”が座ってないようにも見えるんだなぁ。どっしり構え、愛想なくブスッとしていて、人に流されず我慢して自分の意思を押し通し続ける…これは自分の思う、タイガースの理想の監督像だったりする。まぁリアルな世界にこんな人がいたらまた困る話だけど(笑)。星野さんも悪くはなかったんだけど、今思えばタイガースの監督に就任していたあの二年間は、神がかった別の球団のように見えなくもないし…。現イーグルスの野村監督も該当するけど、今は試合後のコメントがあまりに前面に押し出され過ぎていて…あれは個人的にあまり好きになれない。
このセオリーに完全にあてはまるのが…やっぱり前監督だった岡田さん。前にも書いたことがあるんだけど、自分はとにかくあの頑なさが好きだった。どれだけ叩かれても久保田を先発へ動かそうとしなかったし、ファンやマスコミから辛辣な意見で晒された鳥谷もほとんど交代させることはなかった。何よりも選手を、そして自分自身を心から信じているように思えた。それがなお一層の結束力になって―まぁ何を今さら、別れた女の子のことを未練たらたら綴っているようにも見えますが(笑)。
それに試合後のインタビュー…真弓さんはニコニコしゃべりすぎ。娘が連れてきた友達の前に無理やりケーキとコーヒーを部屋へ持っていくお父さんにしか見えない。相反して前監督は例によって「そらそうよ」をはじめとした愛想のない”どんでん節”(笑)。ルックスはどう考えても真弓さんのほうが上だけど（失礼）。そういえば昔、村上春樹さんのエッセイでもこの二人が取り上げられ、ボーっとしている人をモチーフに「真弓と岡田くらい違う」って書かれていた記憶があるなぁ。

長編になり、最後は話が逸れましたが…そのせいか怒りが少し醒めてきました(笑)。それだけ期待してるのよ、真弓さん。頑張れタイガース。諦めるのはまだ早いよ。