高津川の鮎

自分の住む街に誇れるものがあるというのはホントに素晴らしいし、うらやましく思う。我が街にはそういったものがないから…余計に。

今回、広島へ野球を観に行った際、鯉人くんのホームタウン（広島市内から２時間弱）で宿泊したんだけど「せっかく来てくれたんだから」と、わざわざ自分のために土産として天然鮎を持たせてくれました。見栄えもよく、肉付きもいい天然鮎…高かっただろうに。本当にありがとう。
鯉人くんの住む島根県西部を流れる高津川はダムのない”全国随一”の水質ともいわれる清流で（詳しくは『田舎もん ALL IN』に詳しく書かれております）、そこで獲れた鮎が不味いわけがないじゃないか。
当然塩焼きにしていただく。素材の良さを生かすにはこれが一番いいし、もっとも一般的な食べ方。腹を押してフンを取り除き、ぬめりを取って塩をふる。今回はグリルで焼いたけど、串焼きにしたり炭火で炙ったほうがもっと美味しい…って自分は食べるだけなんだけどさぁ(笑)。
…これが絶品。見栄えや肉付きといった”見た目”が良いだけではなく、脂もしっかりのっていて、身もしっかり締まっている。説明の必要もないと思うけど、鮎は頭からかぶりついていただくもの。小骨もしっかり噛んで食べてしまおう。内臓の少し苦い味もうまく調和されていく。こんな時にもっと自分の文章力があれば…っていつも思う。
そういや「鮎を食べるとその川の味がする」っていうのを耳にしたことがあるけど、残念ながらそこまで通ではありません(笑)。でも今まで食べた鮎の中でも一番の味だったことは間違いない。

そしてやっぱり思うこと…自分の住む街に誇りにできるものがあるというのがホントに素晴らしいし、うらやましく思える。今度行った時には鮎釣りやね。