『子供アニメ大会』と『池田－ＰＬ学園』

明日から甲子園球場で全国高校野球選手権が始まります。去年は歴史に残る名勝負がたくさん生まれたけど、今年はどんな戦いが繰り広げられるのだろう？

自分が子供の頃、とにかく高校野球が大嫌いだった…というのも、高校野球を放送する民放局で午前中に『夏休み子供アニメ大会』というのがあって、《夏休みの友》もせずに(あかんやろ)毎日楽しみにして待っていたんだけど、甲子園が開幕してしまうと、その『子供アニメ大会』枠は野球に変わってしまっていた。当時の高校野球は自分にとって…ある意味、敵だった。

でも、何度かはその魅力にとりつかれた事がある。その一度が幼稚園～小学校低学年の頃、畠山、水野らを中心にした池田高校が夏の大会で優勝を果たした。翌年の春の選抜大会でも優勝し【夏・春連続制覇】。何しろ地元の高校が、連打が止まらない打線を「やまびこ打線」と称されて全国大会を賑わせ、なおかつ優勝したんだから…あの時は子供ながらに「♬ひーかりぃ、ひぃーかりー」って、池高の校歌を唄っていたし、池高は無敵だ!!って思っていた。

三連続制覇のかかった翌年の夏…桑田と清原(まだ無名の高校１年生だった)のいるＰＬ学園に準決勝で負けてしまった。その試合の時は家族で海水浴に行っていて(たしかお盆も過ぎていたはずなのに…)、帰りの車の中でラジオを聴きながら「池田が負けてしまう」って泣きそうになった(えぇ…よく泣くガキでしたよ)。桑田が打ったホームランの快音と同時に、自分から出てきたあの悔しさははっきりと覚えている。

あまりに悔しかったから、数日後再開された『子供アニメ大会』が、もう一度高校野球中継になって『池田－ＰＬ学園』の試合をやって欲しいと子供ながらに思った、当時６才だった夏。