生まれ来る子供たちのために

昨日、今日と例によって岡山の友人と先輩のところへ遊びに行った。

よく考えてみると…今年で３年連続。今回も例によって先輩の家に集合し、夕方に居酒屋で飲んだくれてカラオケに行き、先輩の家に戻ってからは先輩の友人の方も交えて家庭の話や野球の話、政治の話をしながら夜は更けていった。それなりに通行料の高い瀬戸大橋を渡ってでも、この瞬間たちのために岡山へと…もう書かなくてもいいだろう、というくらいのいつもの光景（笑）。とても楽しい２日間でした。

いつも泊めていただいている先輩には、本当に素晴らしい奥さんがいらっしゃって、このどうしようもない”おっさん連中”をいつも笑顔で迎えてくれる。そして奥さんのお腹の中には新しい命が宿っていて、今月半ばが出産予定だった。よく出向く連中たちと「ちょっとは気を遣って…」と言いながらも、昨年は６、８、９、１１月と…懲りずにお世話になってしまう自分たち。いつも言葉では伝えているけど、それを行動に移すことができない。きっとそれらのせいもあったであろう、自分たちの到着直後に「お腹が痛いから」といって別室でお休みになられていた。

３日（つまり今日だ）の深夜２時半にゴロゴロと就寝した自分たちだったけど、早朝にその奥さんが病院に電話していたのが聞こえてきた。そしてそのまま、自分の足で病院へ…自分の心の中には相変わらず「申し訳ない」っていう気持ちがあったけど、声を掛けてさらに気を遣わせてもいけないから、その場はそっとしておくことにした。追うようにして先輩も自分たちを家に残して病院へ向かう。念のため、用意していたビデオカメラも一緒に持って行っていた。
―残され、そして半分寝ぼけていた自分たちは茫然とする。正月のテレビは相変わらず下らない番組をやっている。
どれくらい時間が経ったのか、自分のケイタイヘ先輩から電話がかかってきた。意外に冷静な声だった。

「…産まれた。女の子。」

第一子目。陣痛も少なく、安産だったらしい。
自分たちは本当にびっくりした。まさか自分たちが滞在しているうちに産まれるなんて思ってもいなかったから。それに昨日、自分たちが到着してすぐ、奥さんにコーヒーを入れてもらい、いつもの”ぽわわぁん”とした口調で淡々と「ちょっとお腹が張ってるんよねぇ」って言ってた矢先だったから。
なんか自分事のように嬉しくなってきてしまい、戻ってきた先輩に何度も「おめでとうございます、よかった」と言った…それ以上の言葉は思いつかなかったから。昼（…くどいけど今日です）には回転寿司を食べた。「これからも家に遊びに来てくれてもいいよ」…先輩はそう言ってくれた。今年最初の岡山遠征はきっと、今までにないくらいの思い出として残ることになるだろう。

実は…一緒にいた鯉人くんにも来月、第三子目が誕生し、そして自分のところにも…第二子目が４月にできることになっています。２００８年はいつも岡山に集まっている友人たちにとって、とくべつな一年になるに違いない。そして…ひとりの男として、生まれ来る子供たちのために自分たちには何ができるんだろう？

とにかく先輩、ほんとうにおめでとうございます。鯉人くん、オレ等はもうちょっと気を遣わなければね（笑）。