桜にまつわる歌 ５ ケツメイシ 『さくら』

今年は桜の開花がいつもより早いようで。

今回取り上げるのはケツメイシの『さくら』（２００５年発売）。作った際「この曲はただ”桜の曲ブーム”に乗っかっただけ」ってメンバーの誰かが言ってたみたいだけど、もはやいろいろと存在する「桜にまつわる曲」の上位に入ってくる名曲。「桜が咲く頃になると君のことを思い出す」っていう切ない歌詞も良い。

ちなみに…自分にとってラップとかヒップホップは、どちらかといえばちょっと苦手な部類に入る音楽でもあります。リズム重視で譜割りの多い歌詞が聞き取れないところも多かったり…誰にだって音楽に好き嫌いはあるでしょ？自分には偏見も含めて、たくさんありますよ。

話を戻して『さくら』。桜の花びらが舞い散るような切ないピアノ、さらさら流れる風のようなストリングス、その風が強く舞うように静かに入ってくるリズム…イントロの１５秒だけでそんな情景が浮かんでくる。今まで出会った曲の中で、自分のかなり上位に入るイントロです（ちなみに現在、自分の携帯電話のメール着信音もコレです）。
それにプロモーションビデオはドラマ仕立てになっていて、これもまた素晴らしい。萩原聖人が登場していて（最近はどこへ行ったんだろう？）、共演しているこの女の子がまたカワイイこと（爆）。リフレインされる映像も効果的に使用されて、印象に残る。


調べてみたら…『さくら』はドラマ、CM等のタイアップがないながらも、２００５年の年間２位という売上だったらしい。「タイアップがついて上位に並ぶ曲がけっしていい曲ばかりではない」っていうのが自分の音楽についての固定観念だけど、『さくら』はまさにそれを証明したんじゃないかと思う。良い楽曲は時や世代を超え、もちろん好き嫌いや偏見を超え…いつまでも残っていく。

ちなみにこのCDのプロモ盤のジャケットは…桜金造だそうです(笑)。