おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

僕のディープなイタリア旅行 4 ローマでの最後の晩餐

2008-01-22 00:30:13 | 遠征・旅行記
忘れないうちにやってきてしまいました(笑)『おっさんのイタリア旅行記』。第4回目は…ナポリからローマへ戻り、夕食に小さな食堂に入る―ローマ最後の夜(今回は写真なしです)。

イタリアにも英語ですら通じない店が多い…日本と同じだ。辛うじて英語で書かれたメニュー表を頼りに、自分はウインナ・シュニッツェル(平たく言えばビーフカツ…でいいんだよね?)をメインディッシュに注文する。前菜の小さく刻んだパスタの入ったコンソメのスープがびっくりするほど美味しかった。もちろんウインナ・シュニッツェルの味も言うまでもない。

しかし…頼んでもいない料理が次々と運ばれてくる。パスタを注文した記憶はあるけど、どう考えてもピッツァは頼んでない。「これはヤバイ…」とみんな思っていたけど、「あとはどうにでもなれ」といった感じで3人はすべてを平らげ、ハウスワインも2本空ける…3人では相当な量だ。

散々食べて会計をすると、一人あたま約2500円くらい…安い。日本ならおそらく倍近くかかっていたであろう。友人の一人が片言のイタリア語で「間違ってない?安くない?」って聞いたけど、マスター(オヤジ)は「とんでもないよ」と言わんばかりにレジを指さす。

代金を払って適当なチップを渡すと、マスターはイタリア語でしゃべりながら嬉しそうに抱きついてくる。それは「また来てくれよ、きっと今日みたいにご馳走するから」っていう風に聞こえた。自分がこの店で最初で最後のイタリア語で発した言葉「Tante grazie!!(ほんとにありがとう!!)」と言って店を出る。





「その価値はpriceless…」とかいうCMがあったけど、まさにそんな経験。残念なことに店の名前を覚えていないし、写真すら一枚も撮っていない。ローマの小さな食堂。もし今、ローマを訪れたとしても見つけることなんかできないと思う。でも「もう一度行ってみたい店は?」って聞かれたら、真っ先にこの店に心が傾く。

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4 Comments

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ほくほく(*^。^*) (ash)
2008-01-23 12:51:33
いいお店&ヒトに出逢ったんだね(^^♪
こういうのってほんっとココロがほかほかする♪

安くておいしくてキモチいい食堂☆
こういうお店ってきっと地元のヒトに愛されてるんだろうね!

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なかなか… (おっさん)
2008-01-24 22:11:16
ash部長

日本では経験できないことでした。
言葉は通じなくても、心が…って初めて思った瞬間でもありました。

あれから地図を見ながら何度も思い出そうとしたんだけど…
ワインを飲みすぎて、千鳥足でホテルまで帰ったので、
なおさら思い出せませんorz
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イタリアらしい (MAY)
2008-01-25 11:40:29
イタリアのオステリアやタヴェルナって
日本で言うお通しみたいなもの
すっごい種類 出てくるお店 あるんですよね
それだけで お腹いっぱいになるよ ってくらい(笑)
ローマ最後の晩餐が ステキな思い出になってよかったですね♪
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もう一度… (おっさん)
2008-01-27 01:03:09
MAYさん

とても思い出深い経験ができました。
(実はもう一つあるんですけどね)
あの料理の量も(笑)。
本文にも書いたけど、おそらくもう一度行こうと思っても
たどり着けないんじゃないかなぁ…と。
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