ふとしたものから、時代は変わったと感じる

自分はここ数年、いつでもどこでもミネラルウォーターを持っております。家や会社はもちろん、車の中には常時携帯しているし、旅先でも必ず買う。別にお茶やスポーツドリンクでもいいんだけど、その後味が口に残るのが少し気持ち悪い時があるから。
好きな水の銘柄もあって…『VOLVIC』は常温のほうが美味しくいただけるし、『CRYSTAL GEYSER』や『南アルプス天然水』は冷やした方がいい。でも『EVIAN』はどちらでも美味しくて…まぁこれらはあくまで自分の偏見であって、「水利きをやれ」と言われたってできないし…特別なこだわりもなく、水なら結局は何でもいいんだけどね。

もう２０年も近く前、子供の時に大阪の親戚の家に遊びに行った際、おじさんが玄関にある水槽で飼っている鯉の水替えをやっていたんだけど、中に水を張った後、”カルキ抜き”なる錠剤を入れていた（調べたら…観賞用の魚の体調管理ために、今でも多く用いられているんですね、知りませんでした）。
それをじっと見ていた自分に、おじさんは「大阪の水は美味ないねん。だから飲んだらあかんで」と言ってきた。冒険心もあって、後でこそこそと水道水を飲んでみたんだけど…これが本当に不味かった。とにかく、薬を混ぜた液体を飲んでいるような気がしたという事だけは、今もはっきりと覚えている。

さっき風呂上がりに無性にのどが渇いて、何年か振りに水道水を飲んだんだけど、少し薬っぽい味がして―２０年前に大阪で飲んだ、あの水の味に似ている―ような気がした。自分はたいがいな田舎に住んでいるから、「それなりに美味しいんだろう」と勝手に思いこんでいただけに…ちょっとショックだったなぁ。それほど汚染が進んでいるのか、それとも浄水方法を変えたのか…真意は分からないけど、どちらにせよ間違いなく、あの頃から時代は変わっている。水を買う時代になってしまうなんて。

皆さんの住む街の水道水…美味しいですか？だとしたら、うらやましいなぁ。