おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

深夜に聴きたくなる曲 3 山下達郎 『蒼氓』

2009-12-19 00:15:23 | 音楽全般
今月は音楽の記事が過去と比較しても抜群に多いです。まだふたつくらい音楽関連の書きかけの記事を残しているのですが…まぁ出てしまうものは仕方がない。最近はそのストックも少なくなってきてるんだから(笑)。ということで今回も音楽の話。久々登場の「深夜に聴きたくなる曲」シリーズ、山下達郎の『蒼氓(そうぼう)』という曲。

山下達郎といえば『クリスマス・イヴ』が一人歩きするような曲になってしまい、『さよなら夏の日』や『RIDE ON TIME』『パレード』といった名曲もたくさんあるけど、それ以上に【隠れた名曲】っていうのが本当に多い…多すぎる。その代表だったのが、この『蒼氓』…意は「無名の民」。そういや昔の誰かの小説に同名タイトルがあったような…忘れた。

この曲は時が静まり返った時に聞けば、良さが一層引き立つと思う…ということで強引に深夜(笑)。できれば風のない日に部屋の明かりを消して、少し寒いですが暖房も消して…そして目を閉じて。



…最初の独特なエレキピアノから「数知れぬ人々の魂に届く」ような、その静寂さが伝わってくる。歌詞も深い…「♪憧れや名誉はいらない 華やかな夢も欲しくない 生き続ける事の意味 それだけを待ち望んでいたい…」。生きていること自体の”普遍性”について考えさせられる。最近、自分自身も少し悩んでいたり、知人からも話を聞かされていたから、さらに身に沁みてくるような気がする。

最後のコーラスからは「聖歌」に通ずるものが感じ取れる。ちなみに最後のコーラスには山下、竹内まりや夫妻のほかに桑田佳佑、原由子夫妻も参加している。静かによーくじっくりと聴いていると、桑田の独特なハスキー声と(といったらよいのか)”原坊”の甘い声が浮き出てきて、聴いていて楽しみが増えたりする。

昨年の今頃、本人がライブで「ネタバレ禁止!」と言っていたことや諸事情もあって記事にしなかったんだけど、今はもうない大阪フェスティバルホールでの山下達郎のライブを観てきた(大好きな佐橋佳幸の素晴らしいギターが生で初めて聴けたのもこのライブです)。
もちろん達郎のライブは初めてで、その音楽性の深さと、ひとつひとつの”音”を大事にする達郎のスタイルに感慨深いものを覚えたんだけど、いちばん心に残ったこの曲。たしか中盤、『クリスマス・イヴ』で盛り上がった直後…と記憶しているんだけど、一年前のことだからねぇ。やっぱりその時、記事にしておけばよかったな。

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3 Comments

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フェスの神様に感謝(^-^) (maco)
2009-12-19 01:25:44
達郎さんフリークオバハンのわたいが来ましたでぇ~(^o^)

「蒼氓」は達郎さんの人生観のようなものらしいです。私も「生き続ける事の意味」を待ち望んでいたい…(-_-)

そうそう、達郎さんの大阪フェス最後のライブ…あれからもう一年経ったんですね。早いものです。あの時は無理してでも千秋楽の方に行くべきだった!勿論私が行ったその前日のライブも素晴らしかったですが…あの夫婦デュオを生で聞きたかった!
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もう一言(^^;) (maco)
2009-12-19 10:03:17
「千秋楽」というのは、昨年の大阪フェスのラストライブの日の事です…念のため(^^;)

ところで今朝の朝日新聞の「be」版の「うたの旅人」に、達郎さんのクリスマス・イブの記事がありましたよ。グッドタイミングですな(^-^)v 新聞購読されてたらご一読をば。
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ちょうど一年… (おっさん)
2009-12-21 22:37:30
そんな意味もあってUPしてみました。
実は最近、そんな事にさらに悩んでおりまして…。

自分は4日間のうちの2日目に行ったけど、
やっぱり最終日に行った方がよかったんでしょうねぇ…。
新しいフェスティバルホールが早く建ち、
また達郎がツアーに出てくれることを望みます。
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