真央ちゃん・・・

女子で【トリプルアクセル】を跳んだのは公式では二人だけです。【伊藤みどり】が初で１８年かかって【浅田真央】が跳びました。
トリプルアクセルは「３回転半」ですが、【安藤美姫】は【４回転】を非公式ながら跳べるという事になってます。

女子のジャンプはこれが《限界》とされているそうです。 それほどの大技なのですが、跳べる人も限られているからか（日本人ばかり）、試合でそれを跳んでも「大きな得点にならない」というルールにされたそうです。

それを承知でプログラムを組んでいるわけです。【荒川静香】といえば【イナバウワー】ですがこれもオリンピック直前に「得点に加算されない」とされ、絶望の淵に立ったそうですが、あえて行って金メダルでした。


技それぞれに【基礎点】が与えられています。
ボクも当然詳しく無いのですけど…【浅田真央】は【キムヨナ】には「基礎点で負けている」状態になるようです。というのは、【トリプルアクセル】以外のジャンプには高得点が与えられていて、【キムヨナ】の【トリプルループ】の方がはじめから高い得点なのです。

（【トリプルループ】はジュニアの選手でも跳ぶそうです。【浅田真央】はジュニア時代にその技はクリアして、先に進んでいるのです）


そこで勝負に大きく影響してくるのが【加点・減点】で【GOE】と言います。審査員のさじ加減で一人－3から＋3まで付けられるのです。この【GOE】に【浅田真央】は泣かされる結果となりました。

●【GOE】キムヨナ: 17.40
　　　　　 浅田真央 : 8.82

【総合得点】キムヨナ: 210.03　　
　　　　　　 浅田真央: 173.99

そして文字通りインタビューで涙を流したわけですが、【浅田真央】を苦しめたのは本大会だけではありません。

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＜トリノ五輪後に4年がかりで浅田真央がされてきたこと＞

１）キムヨナがフリーで３回も使う
　 【ダブルアクセル】の基礎点が
　　突如３．３→３．５点にUP。　

２）【トリプルルッツ】と【トリプルフリップ】
　　の踏みわけが厳格化され、
　　真央が１試合３回使う得点源であり
　　３回転で一番基礎点の高い技【トリプルルッツ】が不正扱いで 使う度平均２，３点も減点
　修正しない限り組み込めなくなる。

３）真央の甘かった【シットスピン】の
　　認定基準も厳格化。 しかし真央即座に
　　対応し深い【シットスピン】に。

４）実はキムヨナも３回転で２番目に基礎点の
　　高い 【トリプルフリップ】の不正があった。
　　ところが何故かキムヨナの不正【トリプルフリップ】だけは見逃され続け 驚異の加点。
　それでも真央が２００８年ワールドで優勝してしまう。

５）その直後、来シーズンから今度は回転不足の
　　厳格化を発表。
　　更に【トリプルルッツ】を跳べないでいる
　　浅田に、 浅田の得意な３回転半【トリプルアクセル】を除いた 「３回転５種類を跳んだ場合にボーナスを出す」
　という情報が流れる。

６）予想通り真央の【トリプルアクセル】と【トリプルループ】、 安藤の【トリプルループ】が全く認められなくなる。

７）ところがキムヨナの得意なセカンド
　【トリプルトゥループ】だけは 決して回転不足にならず、 初戦のアメリカ戦で【トリプルフリップ】がまた見逃される。
　しかしVTRではっきり【トリプルフリップ】の不正が映ってしまうが、 彼女だけマイナスにならず、小さいながら加点がつき続ける。

８）真央が【トリプルサルコウ】を克服し
　【トリプルルッツ】もなんとか矯正してくる。　　
　対照的にキムヨナは【トリプルループ】が跳べなくなる。

　真央が文句のつけようのない演技をしてGPF優勝。 するといつの間にか、５）の「５種類ボーナス」の話しが立ち消えに。

９）五輪シーズン、８月に韓国でルール
　　改正決定。 真央の最大の得意技【トリプルフリップ】も、 蹴る足がつま先ではなくブレード全部で蹴ってるからと減点に。
　ジャパンオープンで矯正しても不正扱いされ、
　浅田の最後の砦【トリプルフリップ】も減点、
　しかもいじっていびつになり質が悪化、
　ついでに【トリプルトゥループ】も
　減点ジャッジが登場。

10）２０１０年度初戦で真央に回転不足
　　４連発判定。
　内３つは明らかに足りてる【ループ】。
　五輪シーズン、彼女の【ループ】を２回転含め全て潰す意図が明確に。
　キムヨナは【トリプルフリップ】の不正は再び注意もつかなくなり、
　フリーでは【トリプルフリップ】を跳ばずに《世界最高得点更新》。

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・・・なんというか、【浅田真央】いじめがこの４年間あったんですねえ。
まだ幼さの残る頃のスランプと無縁のように見えた彼女が調子をくずしてきたのは、身体の成長が原因かと勝手に想像してましたが、それだけでは無いようです！
２００９年は一年間不調で沈みっ放しでしたが、強制され修正に修正を重ねてきたんですね～。

それでも【バンクーバー五輪】には間に合わせて復活して来たわけです。
前半【ショート】でノーミスで滑り終えても【キムヨナ】にはおよそ５点足りず…後半【フリー】では【浅田真央】がノーミスだとしても届かないほどの点差をつけられてしまっては・・・。
過去の苦渋と努力を振り返ると、これは泣くでしょうーーーー



謎の【GOE】を男子と比較したデータがあります。

●バンクーバー五輪フィギュア
GOE女子 　 　 　 　 　 　 　　　
1位 キムヨナ: 17.40 　 　 　
2位 浅田真央: 8.82 　 　 　 　
3位 ロシェット: 4.42 　 　 　
4位 長洲未来: 8.50 　 　 　 　
5位 安藤美姫: 5.30 　 　 　 　

GOE男子
1位 ライサチェック : 9.64
2位 プルシェンコ : 7.68
3位 高橋 : 3.20
4位 ランビエール : 2.58
5位 P・チャン : 3.80

【キムヨナ】の【GOE】は、【浅田真央】の２倍あり、男子金メダルでノーミスの【ライサチェック】も、それから【４回転】を軽くクリアする銀メダル【プルシェンコ】も及ばない…という点数なのです！


【浅田真央】の課せられた苦しい道のりと、涙の訳（想像ですが）を書きたいと思いました。それ以上の事は触れるまい…とは思いながらも、多少はボクの感じる不満もにじませてしまったかもしれません。

正装は正装・・・着崩すものではないネ

バンクーバー冬期五輪が始まる直前、物議を醸した事。
スノボーの国母選手の服装の事ですが、ネットの中では「朝青龍を叩きの次が、国母選手叩き」のような印象があったので（過去７回に渡って朝青龍問題に触れて来た行きがかり上）ボクもここにちょっと書いておきます。

以下は某掲示板にボクが投稿した内容です。
２月１３日です。

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正装は正装・・・着崩すものではないネ 2010/ 2/13 21:43 [ No.1536 / 4974 ]

投稿者 :
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日本代表としてフォーマルな格好をして、海外に行くからには
その服装は
「国旗も同様」なのでしょう。
その国旗を着崩すなんていうのは、
「日の丸を刻んで、個性的なデザインに変更する」ようなもの。

日本の代表であるからには許されないでしょう。
彼に対する措置は厳しいかな・・・とはじめは思いましたが、
私は今は上のように考えます。

加えて言えば、表彰台の上で個性を発揮されても困るし。

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上にあるように、一瞬、「服装を取り上げて、個人攻撃するのはやり過ぎでは？」と思ったのも事実です。多くの人が言うように、若者のファッションと思えば。・・・しかし公式ブレザーは国旗も同様と考えてみて、それは許される行為ではないなあ～と、思い至りました。

個人的に恨みはないので名前はどうするかと迷いましたが、彼もプロという事で、実名を書かせていただきました。

大相撲…７「疑念」

朝青龍引退後のニュース記事から…

「一部モンゴルメディアは大鵬の持つ優勝32回の記録を外国人に破られないために、暴力事件を誇張して取り上げられ引退に追いやられたと報じている。」
　　
モンゴル国民やモンゴルのマスメディアがこう思うのは当然である。
逆の立ち場になってみれば、日本国民だって同じ反応をしたはず。

それくらいの反応は、相撲協会も見越していただろう。
その場合の「弁明」はしたのだろうか？
あるいはするつもりはあるのだろうか？

「朝青龍が都合良く引退してくれた。
最多優勝記録を外国人に奪われなくて良かった。
・・・などの思いで、ホッとしている日本人はいない」

…とモンゴルや海外メディアに向かってちゃんと説明して欲しい。
ボクは日本と日本人が好きだから、そんなせこい形で記録やら伝統を守ったとは思われたくないのだ。

大相撲…６「義理人情」

若ノ鵬が大麻所持で逮捕され解雇された時、あれだけ「大相撲に残りたい」と訴えていたのだから、復帰を許してやればいいと思いました。その後に解雇された露鵬と白露山についても同じ。・・・もう当時の詳しい事は忘れてしまったんだけど、若ノ鵬は起訴猶予、露鵬と白露山は抜き打ち尿検査で陽性反応があるも、大麻所持は認められなかった。３人とも無罪だとは思わないけど、心を入れ替えての再出発のチャンスを与えるべきだと思った。

この時マスコミはどんな論調だったのかなあ…。やはり朝青龍を含め、外国人力士の「品格」とか「教育」とか、「国技に外国人力士は不要」とかいう意見があったんだろうねえ。
ボクがその時思ったのは「そんなに日本の国技と伝統が大事ならば、日本人の心意気を見せてやったらいい」という事でした。「国技と伝統を大事に思うなら義理人情も大切にしろ」と。

力士が引退したり窮地に立つと必ずプロレス界からの誘いがあるよね。
プロレス界の方がよっぽど義理人情が通る世界だと思う。

やると思えば　どこまでやるさ
それが男の　魂じゃないか
義理がすたれば　この世は闇だ
なまじとめるな　夜の雨

時世時節（ときよじせつ）は　変ろとままよ
吉良の仁吉（きらのにきち）は　男じゃないか
おれも生きたや　仁吉のように
義理と人情の　この世界


所詮外国人はダメだ…と言うんじゃなくて、こんな時こそ許しを与えて
「日本人の心を教える時」なんじゃあ、ござんせんか？

武士の情けはどこへ行った。


＊＊＊
記憶が薄れてきたからロシア人の３力士をちょっとネットで調べた。
普段から素行に問題があったようだ。
しかしお茶の間の我々は判断のしようがない。

大相撲…５「品格」

ボクは相撲が国技だと思います。ですがその規定はないのが事実です。また「相撲はスポーツではなく神事だ」という意見に対しては、神事と繋がっていると思うけど、それは日本各地の地域相撲にも言える事であって、大相撲の独占する事ではないでしょう。
「横綱の品格が求められる」かと言えば、必要だし国民はそれを求めているでしょうけど、「アイドルは●んこしない」にも似た
《幻想》の一種だと思います！

どういう事かというと「アイドルが●んこしない訳が無い」と誰でも知ってるという事です。
大相撲が神事であってその頂点の横綱は、土俵の上での所作がしっかりしていれば、プライベートでは普通の現代人だと誰もが知ってるはずです。
横綱の仕事に「土俵入り」があります。
それを道ばたではしないでしょう。
土俵の上は世俗とは区別すべき神聖な場所なんでしょうね。だから力士と言えども、塩を撒き、柄杓で口を漱ぐのではないかと思います。ひいては「ガツポーズ」などしてはなりません。

朝青龍の問題は「一般人への暴行が問題なのでは？」と一般に考えると思いますが、それ以上に「再三の不祥事が重なって…」付いたダーティーなイメージの方が大きかったでしょう。（暴行問題は、それはそれで考えないといけませんが）度重なる厳重注意が大げさだったと思います。土俵の外の不祥事は協会内で片付ける問題であって、一般人の我らが気を揉むべき事ではなかったと思うのです。
『VS内館牧子』の構図なんてどうでもいい（知らなくていい）じゃないですか！
ファンは土俵の上の取り組みを見たいのです！
神事の媒体である横綱を守ろうとする意思が国民は薄かったのじゃないですか？
「やめさせたい」が先にありきだったのじゃないですか？

朝青龍を引退に追いやれば相撲界のダーティーなイメージを払拭できましたか？
（払拭されてないでしょう）
もっと以前から問われてる疑惑もあるのではないでしょうか！

そこに取ってつけたような「品格問題」なんか幻想だというのですよ。

じゃあ、例えば神事を行う横綱の女遊びはどうですか？歴代横綱にそういう事があるかどうか知りませんが・・・
許せますか？許せませんか？
そんな事は知らなくてもいい事じゃないですか。
土俵の上と下は別じゃ～ないのですかねえ。

＊＊＊

力士は外出の時も決まった装いがあるんですが、それは守らなければならないでしょうね。
バンクーバー冬期五輪の開催中で、代表選手の身だしなみが問題視されてますが、それはこの『大相撲』の話が終わってから書いてみたいと思います。基本的には「朝青龍と国母選手の行為は同一ではない」と思います。